- 20年2月17日、 ピックルスコーポレーション(2925)の立会外分売が発表されました。
- 20年2月21日、 分売価格の決定
[ピックルスコーポレーション]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | ピックルスコーポレーション(2925) |
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上場先 | 東証1部 |
信用貸借区分 | 信用 |
業種 | 食料品 |
事 業 内 容 | 漬物製造で国内トップ。「ご飯がススムキムチ」や浅漬けなどが主力製品。売上の25%をセブン&アイHD向けで占める。 |
分売データ
発表日 | 2020年2月17日 |
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分売株数 | 300,000 株 |
吸収金額(発表日時点) | 8.36 億程度 |
申込数量 | 上限 100 株 |
実施予定日 | 2月25日~2月28日 |
実施日 | 2月25日 |
分売実施の目的 | 株式の流動性の向上及び株主数の増加を図るため。 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 2,787 円 |
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実施前日終値 | 2,475 円 |
発表日からの騰落率 | –11.19 % |
実施2日前 からの騰落率 |
–4.95 % |
分売価格 | 2,400 円 |
割引率 | –3.03 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 41,000 株 程度 |
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信用残/月平均出来高 | 1.29 倍 |
分売数/月平均出来高 | 7.16 倍 |
買い板 | 2万2千株 程度 |
売り板 | 3万株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→長期売建有り SBI証券→15日売建有り |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業績 | ○20年2月期会社予想(数値は前期比) 売上高:5.0%増 営業利益:31.4%増 経常利益:27.8%増 純利益:42.5%増 3Q決算時点での進捗度は売上高が73%、利益が84~88%程度。 |
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自己資本比率 | 51.9 % |
会社予想PSR(今期) | 0.36 倍 |
会社予想PER(今期) | 11.70 倍 |
実績PBR | 1.20 倍 |
ROE | 10.3 % |
予想配当 | 30 円 |
配当利回り | 1.25 % |
配当性向 | 14.6 % |
同業他社との比較 | PER:割安か PBR:割高か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:1,500円相当の自社グループ商品(2月権利)
- コメント
○銘柄・分売について
・昨年2月以来、1年ぶりの分売となります。
昨年も権利月に合わせる形で株主数を増やすための分売を行っています。ただ、今回は30万株と規模が大きいですが・・・○業績・指標
・業績:近年の業績は順調に伸びています。原材料費が安定していることや生産拠点の増設で利益水準が上がり、今期は3割以上の増益の見通し。利益進捗率も前期より高いです。ただ、暖冬で国産野菜が価格下落傾向なのに対し、中国産野菜は新型コロナウイルスの影響で値上がり傾向となっています。業績の変動はこの辺がどう影響するかに掛かってきそうでしょうか。・指標:同業他社と比べてPERは割安となっています。
○見通し
・需給動向:分売数は30万株、発行株ベースで4.69%と少なめ。月の平均出来高は4万株程度で、流動性の改善が必要そう。実施前日まで様子見となりそうです。
今期より株主優待が導入されており、優待買いの需要を期待したいところですが・・・3Q決算以降、株価の反応はイマイチなようです。・株価動向:前回の分売時は1,800円台でしたが、6月以降に上昇基調となり、12月の3Q決算発表日に3,260円まで上昇。ただ3Q決算後は失望売りが出てしまい、現在は2,700円台後半に位置しています。
年明け以降は26週線が支持線となっています。現在は2,600円付近を通過しており、この辺まで調整すると短期的な反発も期待できそうでしょうか。
実施前日時点
- コメント
○株価動向:発表後、株価は11%下落。分売価格は25日線(2,709円)より11%下に乖離し、200日線(2,455円)と52週線(2,346円)の間に位置。
○信用・需給状況:前日の出来高は14.11万株。流動性は問題無さそうです。○見通し:【連休明け朝の気配次第、買いが多くなければ見送り】
・株価は発表後に大きく調整し、分売価格は昨年9月以来の安値圏に。PERが11倍台まで低下しており、指標面ではかなり割安感が出ています。ただ、直近の下げは分売の影響に加えて内需系の銘柄に売りが集まっているようで、今日も食料品セクターの下げがきつい状態でした。地合いや直近分売の成績も考慮し、朝の気配を見てから判断したいと思います。
相場が好転すれば売り一巡後の買い戻しを期待できそうですが、コロナウイルスの影響が拡大するようだと内需系の売りが続き、しんどいかもしれません。
実施結果
始 値 | 2,353 円 ( – 47 円 ) |
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高 値 | 2,404 円 ( + 4 円 ) |
安 値 | 2,351 円 ( – 49 円 ) |
終 値 | 2,370 円 ( – 30 円 ) |
寄付出来高 | 82,800 株 |
寄付出来高/分売数 | 27.60 % |
1日の出来高 | 195,800 株 |
- コメント
○分売価格を2%割れた状態で寄り付き、一旦分売価格を上回ったものの、その後はじり安の展開となりました。
指標や業績が良くても地合いには勝てなかったようです。加えて、中国産野菜の不足で国産野菜も価格上昇の観測報道が出ており、来期以降の業績への影響を見極める必要がありそうです。