- 20年2月13日、 愛知電機(6623)の売出(PO)が発表されました。
- 20年2月25日、 売出価格の決定
[愛知電機]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 愛知電機(6623) |
---|---|
上 場 先 | 名証1部 |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借(売り禁) |
業 種 | 電気機器 |
事 業 内 容 | 変圧器などの電力機器と、モーターなどの回転機の製造が主力。中部電力のグループ企業。 |
POデータ
発 表 日 | 2020年2月13日 |
---|---|
公募・売出株数 | 売出:728,900 株 (OA:109,300 株) |
吸収金額(発表日時点) | 23.65 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 2月25日~2月28日 → 2月25日 |
受 渡 日 | 3月3日~3月6日 → 3月3日 |
PO実施の目的 | 株式の株主層の拡大と流動性の向上を目的とする。 |
引受会社(主幹事) | SMBC日興証券 |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 2,821 円 |
---|---|
仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 2,860 円 |
公 募 価 格 | 2,717 円 |
割 引 率 | –5.00 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 1,000 株 |
---|---|
信用残/月平均出来高 | 15.67 倍 |
公募数/月平均出来高 | 404.94 倍 |
買い板 | 4千株 程度 |
売り板 | 2千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→なし |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○20年3月期会社予想(数値は前期比) 売上高:3.8%減 営業利益:36.2%減 経常利益:36.1%減 純利益:32.5%減 3Q決算時点での進捗度は売上高が69%、利益が91~94%程度。 |
---|---|
自 己 資 本 比 率 | 60.5 % |
予想PSR(会社予想) | 0.34 倍 |
予想PER(会社予想) | 12.28 倍 |
実 績 P B R | 0.49 倍 |
R O E | 4.0 % |
予 想 配 当 | 90 円 |
配 当 利 回 り | 3.31 % |
配 当 性 向 | 40.7 % |
同業他社との比較 | PER:割安か PBR:割安か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:3,000円相当の選べるギフト(3月権利)
- コメント
○銘柄・POについて
・愛知電機は変圧器の製造を主力事業とする会社です。中部電力が25%近くの株式を保有しており、関連会社の扱いとなっています。
売出人を見る限り、持ち合い株解消の一環として売り出されるようです。○業績・指標
・業績:近年の業績は冴えない感じです。売上は横ばいながら減益傾向が続いており、今期も大幅減益の見通し。3Q時点での利益進捗率が高いので業績の上ぶれは期待できそうですが、減益を跳ね返す所まで行くのは難しいでしょうか。・指標:同業他社と比べて割安です。数値だけなら高配当バリュー株と見ることもできるのですが、名証単独上場ということで放置されているようです。事業規模から見ると東証1部上場でもおかしくないので、もったいない感じはしますね。
○見通し
・需給動向:PO総数は72.89万株、発行株ベースで8.82%。月の平均出来高は2千株未満しかなく、過疎株の状態。親引けも特にないようで、この流動性で70万株を売り出すのはさすがに厳しいような・・・時期的にも2月の権利取りと重なるため、他の案件に資金を回した方がよさそうですね。・株価動向:一昨年の夏から下落傾向が続いていますが、直近は2,700~2,900円台のレンジ相場となっているようです。
中長期の平均線が下落トレンドから横ばいになりつつあり、潮目が変わる可能性もあります。ただ、株価が上昇するには今回のPOを無難に通過することと、業績の改善が必要になりそうでしょうか。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は1.38%上昇。売出価格は25日線より4%下に位置。○見通し:公募発表後に株価は若干上昇し、売出価格は2,700円台前半となりました。仮条件の下限である5%引きとなっており、やはり人気がなかったようです。出来高もほとんど増えておらず、この地合いで数十万株の売出を捌くのはきつそう・・・
売出のスケジュールと規模の設定に最初から無理があると思っていましたが、受渡日ではどうなるでしょうか?
実施結果
始 値 | 2,400 円 ( – 317 円 ) |
---|---|
高 値 | 2,439 円 ( – 278 円 ) |
安 値 | 2,311 円 ( – 406 円 ) |
終 値 | 2,350 円 ( – 367 円 ) |
寄付出来高 | 23,300 株 |
寄付出来高/公募数 | 3.20 % |
1日の出来高 | 68,200 株 |
- コメント
○値決め後に安定操作が発動し、その後はずっと公募割れの状態に・・・受渡日は投げ売りが発生し、さらに傷を広げてしまいました。寄り付きでは-11.67%の損失となり、先日のオリバーを抜いて今年のワースト記録を更新しました。地合いが悪かったのはもちろん影響していますが、やはり売り出しのやり方に無理があったのではないかと思います。