PO[価格決定]:日本リーテック(1938)

  • 19年2月14日、日本リーテック(1938)の売出(PO)が発表されました。
  • 20年2月25日、 売出価格の決定

[日本リーテック]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド 日本リーテック(1938)  
上 場 先 東証2部(3/5より東証1部へ市場変更) 
信 用 貸 借 区 分 信用  
業 種 電気機器  
事 業 内 容 電気設備工事事業が主力。JR東日本が筆頭株主で、売上高の5割をJR東向けの鉄道電気設備工事で占める。

POデータ

発 表 日 2020年2月14日 
公募・売出株数 売出:900,000 株 
(OA:135,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 14.09 億 程度 
価 格 決 定 日 2月25日~2月27日 → 2月25日 
受 渡 日 3月5日 
PO実施の目的 一層の投資家層の拡大及び流動性の向上を目的とする。
引受会社(主幹事) みずほ証券(720,000株)
引受会社(幹事) 大和証券(90,000株)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(90,000株)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 1,361 円 
仮 条 件 – 4.0 % ~ – 6.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 1,656 円 
公 募 価 格 1,589 円 
割 引 率 –4.05 % 

信用データ

月平均出来高(発表時) 2,000 株 
信用残/月平均出来高 5.21 倍 
公募数/月平均出来高 321.43 倍 
買い板 2万6千株 程度 
売り板 9千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→なし 
SBI証券→HYPER空売り有り 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○20年3月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:2.6%増 営業利益:15.1%増 
経常利益:12.7%増 純利益:9.7%増 
3Q決算時点での進捗度は売上高が66%、利益が36~37%程度。
自 己 資 本 比 率 63.7 % 
予想PSR(会社予想) 0.79 倍 
予想PER(会社予想) 10.88 倍 
実 績 P B R 0.79 倍 
R O E 7.3 % 
予 想 配 当 27 円 
配 当 利 回 り 1.70 % 
配 当 性 向 18.5 % 
同業他社との比較 PER:割安か PBR:割安か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:なし
  • コメント
    ○銘柄・POについて
    ・日本リーテックは鉄道電気設備工事を主に手がける会社です。
    売出人はいずれも金融機関となっており、1部昇格に合わせて株主数の増加と持ち合い株の解消を図るものと思われます。

    ○業績・指標
    ・業績:今期は売上高が前期並み、利益は2桁に近い増益となる見通し。受注高は前期3Qより若干減っているものの、業績に大きく響く感じではなさそうでしょうか。

    ・指標:同業他社と比べて割安のようです。

    ○見通し
    ・需給動向:売出数は90万株、発行株ベースで4.0%程度。月の平均出来高は2千株程度と、流動性に欠ける状態。分売なども行われずサプライズ昇格に近かったため、株価はポジティブに反応しそうです。割安感から多少の上昇は許容されると思いますが、あまりに吊り上がりすぎると分が悪くなる可能性も。値決めまで様子見となりそうです。

    ・株価動向:中長期では緩やかな下落トレンドとなっており、直近は1,250~1,350円のレンジで動いているようでした。過去10年はイレギュラーを除いて1,600円が高値圏となっており、売出価格が1,600円を超えるようだとしんどいかもしれません。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は21.68%上昇。売出価格は25日線より14%上に乖離。

    ○見通し:公募発表後に株価は大きく吊り上がってしまい、売出価格はかろうじて1,600円を下回る水準に。PERが11倍弱なので、平時であれば何とかなる可能性もありましたが・・・今の地合いでここまで上がってしまうと、利益確定売りの標的にされてもおかしくなさそう。バリュー系銘柄としては評価できる部分もあるのですが、欲しい場合でも受渡日を過ぎてからの方が無難そうですね。

実施結果

始 値 1,610 円 ( + 21 円 )
高 値 1,659 円 ( + 70 円 )
安 値 1,593 円 ( + 4 円 )
終 値 1,648 円 ( + 59 円 )
寄付出来高 46,600 株
寄付出来高/公募数 +5.18 %
1日の出来高 272,700 株
  • コメント
    ○値決め後に一時1,510円まで下げる日があったものの、前日までには売出価格付近まで戻しました。受渡日でも売り出し価格より上を維持し、大荒れな市況の中ではかなり健闘した形になりました。サプライズ昇格に近かったので信用の買い残も少なく、売り圧力は思ったほど無かったようです。
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