PO[価格決定]:三菱地所物流リート投資法人(3481)

  • 19年9月19日、三菱地所物流リート投資法人(3481)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 19年9月30日、 公募価格が決定されました。

[三菱地所物流リート投資法人]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド 三菱地所物流リート投資法人(3481) 
スポンサー 三菱地所 
投資先 三大都市圏(首都圏、近畿圏及び中部圏)の物流施設へ重点的に投資。ポートフォリオの50%以上を首都圏の物件へ投資する方針。
上 場 先 東証不動産 
信 用 貸 借 区 分 貸借(9/30より売り禁) 
業 種 REIT  

銘柄データ

発 表 日 2019年9月19日 
公募・売出株数 公募:57,150 口 
(OA:2,850 口) 
吸収金額(発表日時点) 189.30 億 程度 
価 格 決 定 日 9月30日~10月2日 → 9月30日 
受 渡 日 10月8日~10月10日 → 10月8日 
PO実施の目的 取得予定資産の取得資金の一部に充当。
引受会社(主幹事) SMBC日興証券(25,103口) 
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(10,269口) 
大和証券(5,476) 
引受会社(幹事) みずほ証券(3,423口) 
野村證券(1,369口) 

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 315,500 円 
仮 条 件 – 2.5 % ~ – 5.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 344,500 円 
公 募 価 格 335,887 円 
割 引 率 –2.50 % 

信用データ

月平均出来高(発表時) 960 株 
信用残/月平均出来高 0.39 倍 
公募数/月平均出来高 62.43 倍 
買い板 980 株程度 
売り板 740 株程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→なし
SBI証券→なし 

出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

1口あたりNAV 284,594 円 
N A V 倍 率 1.18 倍 
N O I 利 回 り 4.80 % 
L T V 31.69 % 
決 算 月 2月、8月 
格 付 け AA- (JCR) 
予 想 分 配 金(年 間) 11,772 円 
分 配 金 利 回 り 3.50 % 
他REITとの比較 NAV倍率:中位 
NOI利回り:下位
LTV:上位 
分配金利回り:中位 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:なし
  • コメント
    ○銘柄:昨年9月以来、およそ1年ぶりの公募増資となります。
    前回の時は上場時の価格を下回った上に公募割れしてしまいましたが、今回は一転して高値圏での増資となります。

    ○指標:指標面は前回よりやや悪化気味。ただ、今回の増資を受けてNAV倍率は1.13倍程度となり、他の物流系リートと比べれば割安かもしれません。大手スポンサー系列で格付けAA-を取得済み、利回りは3%台後半で物流系リートの中では平均的でしょうか。前回と比べて、NOI利回りが低下傾向なのが気になります。
    LTVは31%と依然低水準を保っており、今後の規模拡大に期待が持てそうです。

    ○見通し
    需給動向:希薄化比率は24.4%、吸収金額は189.30億と前回より規模がかなり大きいです。貸借銘柄ですが、発表と同時に貸株注意喚起となっており、早々に売り禁となった場合は分が悪くなる可能性もありそうです。値決めまで一旦様子を見たいと思います。

    株価動向:前回のPO後は年末を除いて25万円台で推移していましたが、3月から上昇基調に変わり、8月には33万円まで上昇しました。5カ月間で8万近く上昇した形になります。その後はやや調整が入り、現在は31.5万前後に位置。直近は13週線(30.5万前後)で下げ止まっているため、公募価格が30.5万円を切る水準なら値頃感も出そうでしょうか?ただ相対的に割安と見て買いが入る可能性もあり、株価動向についても注意が必要と思われます、

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は9.2%上昇。公募価格は25日線より2.9%上へ乖離。
    ○信用状況:空売りは売り残ベースでPO総数の2割程度入っているようです。

    ○見通し
    ・発表の翌日から株価は急騰し、一時35.8万円まで上昇しました。そこからやや調整が入ったものの、公募価格は25日線から乖離している状態に・・・あまり値頃感はない状態ですね。
    今週から売り禁になってしまいましたが、売り残ベースで見ると空売りはそこそこ入っているようです。また、直近の米国10年債金利は下げ止まる傾向を見せており、国債先物も下落傾向と地合いは先週と比べてよくない模様。売り方を絞め上げる展開となれば需給で上昇を期待できそうですが、直近で大きく騰げているだけに地合いが悪化した場合は過敏に反応する可能性もあります。売り禁ということもあり、ハイリスクハイリターンの案件となりそうです。
    どちらにせよ高値圏でのお祈り投資となるので、申し込むにしても打診程度で止めておいた方が良さそうでしょうか。

実施結果

始 値 368,000 円 ( +32,113 円 )
高 値 377,000 円 ( +41,113 円 )
安 値 366,500 円 ( +30,613 円 )
終 値 372,000 円 ( +36,113 円 )
寄付出来高 8,341 株
寄付出来高/公募数 13.90 %
1日の出来高 23,977 株
  • コメント
    ○前日比3,500円安で寄り付き、一旦36.65万円まで下げた後は買い戻される展開に。後場には37.7万円まで上昇する場面もありました。結局37.2万円で引けています。

    ○期間中は地合いが絶好調となり、REIT指数は2,200Pを突破。受渡日も難なく通過してしまいました。寄り付きで処分しても9.56%の利益を叩き出し、今年のリートPOでは最も成績の良い案件となりました。
    状況から見てハイリスクハイリターンの案件だとは思っていましたが、今年トップの成績を叩き出すのはさすがに読めなかったですね・・・指数の上昇基調が変わらないうちは、イケイケドンドンでいいのかもしれません。

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