PO[価格決定]:ティーケーピー(3479)

  • 19年9月18日、 ティーケーピー(3479)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 19年9月30日、 公募価格が決定されました。

[ティーケーピー]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド ティーケーピー(3479) 
上 場 先 東証マザーズ 
信 用 貸 借 区 分 信用 
業 種  不動産業 
事 業 内 容 貸会議室や宴会場の運営が主力。不動産オーナーから遊休不動産を一括で借りて会議室や宴会場などに再生し、利用者に小口で提供。その他ホテル事業も手がける。17年に大塚家具と資本提携を行うも、昨年に巨額の特損が発生。

POデータ

発 表 日 2019年9月18日 
公募・売出株数 公募:4,282,700 株 
売出:500,000 株 
(OA:717,300 株) 
吸収金額(発表日時点) 272.25 億 程度 
価 格 決 定 日 9月30日~10月3日 → 9月30日
受 渡 日 10月8日~10月11日 → 10月8日
PO実施の目的 13,000百万円を2019年11月末までに子会社の株式会社TKPSPV-9号に融資し、残額を2019年12月末までに短期借入金の返済に充当する予定。
※TKPSPV-9号は、当社からの融資資金13,000百万円全額を、みずほ銀行へ発行したA種優先株式全株式の自己株式取得資金に充当する予定。
引受会社(主幹事) 野村證券(2,074,400株)
引受会社(幹事) 大和証券(864,500株)
みずほ証券(345,800株)
SMBC日興証券(86,500株)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(86,500株)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 4,950 円 
仮 条 件 – 3.5 % ~ – 5.5 % 
価 格 決 定 日 終 値 5,280 円 
公 募 価 格 5,095 円 
割 引 率 –3.50 % 

信用データ

月平均出来高(発表時) 96,000 株 
信用残/月平均出来高 1.98 倍 
公募数/月平均出来高 56.82 倍 
買い板 6万1千株 程度 
売り板 2万9千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→なし 
SBI証券→HYPER空売り有り 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○20年2月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:58.2%増 営業利益:77.3%増 
経常利益:45.8%増 純利益:51.2%増 
1Q決算時点での進捗度は売上高が18%、利益が14~27%程度。
※8/16に通期予想の修正を発表。
売上高~経常利益までは上方修正、純利益は下方修正しています。
自 己 資 本 比 率 10.4 % 
予想PSR(会社予想) 3.46 倍 
予想PER(会社予想) 67.09 倍 
実 績 P B R 17.53 倍 
R O E 26.1 % 
予 想 配 当 0 円 
配 当 利 回 り 0 % 
配 当 性 向 0 % 
同業他社との比較 PER:かなり割高か PBR:超割高 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:なし
  • コメント
    ○銘柄・POについて
    ・17年3月にマザーズへ上場しています。TKPは貸会議室として馴染みのある企業ですが、上場したのは比較的最近のようです。時価総額は1,800億と東証1部でもおかしくない規模ですが、上位3位までの大株主で8割近くの株式を保有する構造となっており、昇格の可能性は当面低そうです。

    ・今期は外資系レンタルオフィス会社の日本法人を買収していますが、M&A資金を借入金で賄ったようで有利子負債が急激に膨らんでおり、自己資本比率も10%まで低下しています。そのため、増資によって借入の返済資金を賄う計画のようです。加えて社長本人からも売出があるため、印象としてはどうしてもネガティブになってしまいますね。

    ○業績・指標
    ・業績:近年の業績は順調に伸びています。今期は4割以上の増収増益の見通し。M&A費用の増加で純利益は下方修正しましたが、営業利益・経常利益は上方修正しており、本業の好調さが伺えます。

    ・指標:業績が好調なこともあり、同業他社と比べてかなり割高です。
    財務状況はあまり良くありません。大塚家具との資本提携やレバレッジの掛け具合から見ると、かなりアグレッシブな経営をしているようです。

    ○見通し
    ・需給動向:PO総数は478.27万株、発行株ベースで16.57%、希薄化比率は15.3%。月の平均出来高は9.6万株程度で、PO総数に比べると流動性は不足しています。貸借銘柄なら何とかなりそうですが、割高の非貸借銘柄だと分が悪そうな印象。また、浮動株が少ない銘柄のため需給悪化なども懸念材料でしょうか?ハイリスクハイリターン案件ですが、現状ではリスクの方が大きい気もします。

    ・株価動向:3月頃までは3,000円台で推移していましたが、4月の決算発表を機に株価が急騰し、6月に5,920円まで上昇。その後は4,500円~5,750円のレンジで動いています。1日、月間ともにボラティリティが大きく、高値でつかむと大変そうです。希薄化を考慮した株価は4,200円前後となっており、その辺で値決めとなれば多少リスクも減るでしょうか。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は6.67%上昇。公募価格は25日線より2.6%上に位置。

    ○見通し:公募発表後に一旦4,700円まで下げたものの、その後は上昇が続いて一時5,500円台まで戻す日も。結局、公募価格は発表日終値を上回ってしまい、微妙な水準に・・・ただでさえハイリスクハイリターン案件なのに加え、調整が思うように進まなかったことでリスクが増えてしまった感じです。無理して申し込む状況でもなさそうですね。
    直近は26週線で下げ止まる感じとなっており、現在は4,920円を通過中。この辺が下値目途となりそうでしょうか。上値は5,500円を超えられるかどうかが鍵になりそうです。

実施結果

始 値 4,975 円 ( – 120 円 )
高 値 5,080 円 ( – 15 円 )
安 値 4,945 円 ( – 150 円 )
終 値 5,000 円 ( – 95 円 )
寄付出来高 79,400 株
寄付出来高/公募数 1.44 %
1日の出来高 533,500 株
  • コメント
    ○前日比95円安で寄り付き、一旦5,080円まで買い戻されるもその後は失速して5,000円前後まで下落。後場に入ると再び5,070円まで買い戻されましたが、大引けにかけてまとまった売りが入りました。結局5,000円で引けています。

    ○値決めの翌日から公募価格付近まで下げてしまい、安定操作期間が終わると公募割れの状態に。一時は4,700円台まで下げる日もありました。寄り付きで処分した場合、2.3%の損失が出る形となっています。寄ってから30分程度で公募価格付近まで戻したのは主幹事の買い支えと思われますが、その後は買い戻しがあまり進みませんでした。今日の出来高もPO総数の1割程度となっており、当面は上値が重い展開が想定されそうです。

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