PO[価格決定]：イオンリート投資法人(3292)

• 19年8月20日、 イオンリート投資法人(3292)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
• 19年8月28日、 公募価格が決定されました。

[イオンリート投資法人]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド	イオンリート投資法人(3292)
スポンサー	イオン
投資先	イオンレイクタウン、イオンモールなどの大型商業施設へ投資。投資先は日本国内の他、東南アジアのイオン施設にも拡大。
上 場 先	東証不動産
信 用 貸 借 区 分	貸借
業　種	REIT

銘柄データ

発 表 日	2019年8月20日
公募・売出株数	公募：91,400 口  (OA：4,570 口)
吸収金額(発表日時点)	129.27 億 程度
価 格 決 定 日	8月28日～9月3日 → 8月28日
受 渡 日	9月4日～9月9日 → 9月4日
PO実施の目的	一般募集における手取金については、その全額を、本日付で公表 の「イオンモール福津」の取得資金の一部に充当。 また、第三者割当による新投資口発行の手取金上限については、「イオンモール福津」の取得資金の一部として拠出するために減少した手元資金に充当。
引受会社(主幹事)	野村證券(27,238口)  みずほ証券(27,054口)  ＳＭＢＣ日興証券(16,269口)  大和証券(16,269口)
引受会社(幹事)	岡三証券(2,285口)  三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券(1,828口)  ＳＢＩ証券(457口)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値	134,700 円
仮 条 件	– 2.5 ％ ～ – 5.0 ％
価 格 決 定 日 終 値	136,900 円
公 募 価 格	133,477 円
割 引 率	–2.50 ％

信用データ

月平均出来高(発表時)	5,150 株
信用残/月平均出来高	0.13 株
公募数/月平均出来高	18.60 倍
買い板	1,400 株程度
売り板	1,900 株程度
一般信用売り取扱	カブドットコム証券→長期売建あり  SBI証券→なし

出所：日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

１口あたりNAV	140,264 円
N A V 倍 率	0.95 倍
N O I 利 回 り	6.32 ％
L T V	44.20 ％
決 算 月	1月、7月
格 付 け	AＡ- (JCR)
予 想 分 配 金(年 間)	6,145 円
分 配 金 利 回 り	4.60 ％
他REITとの比較	NAV倍率：上位  NOI利回り：上位  LTV：中位  分配金利回り：上位

出所：決算短信等のデータを元に作成

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点

• 株主優待：なし

• コメント
  ○銘柄：17年9月以来、およそ2年ぶりの公募増資となります。
  この2年間は資産入替や内部投資などに留まっていましたが、久々に新規物件取得で規模拡大を行う形となります。

  ○指標：指標面ではかなり良い印象。NAV倍率は1倍を切っており、割安感があります。格付けAA-を取得済み、また利回りも4％台後半と大手スポンサー系では比較的高めです。直近のREIT市況が絶好調な中でイオンリートは権利落ちの影響を喰らい、置いてけぼりになっているようです。

  ○見通し
  ・需給動向：公募総数は9.14万口、希薄化比率は5.4％と規模は小さめ。貸借銘柄で空売りのカバーは見込めそうですが、配当落ちで下げまくっているのは少し気になるところ。どこら辺で下げ止まるかが鍵になりそうです。ただ指標的には買いを入れても良さそうな水準なので、中長期を視野に入れて保有した方が報われそうな気もします。

  ・株価動向：1年前から上昇基調となり、先月には14.44万円まで上昇。ただ権利落ち後は調整が入り、現在は13.5万円付近に位置。1月の権利落ち後は高値から8％下落しており、現在はその辺まで下げています。そろそろ下げ止まってもおかしくはなさそう。
  なお、利回りから逆算した株価は4.75％で12.93万円、5%で12.23万円です。52週線がちょうど12.93万付近を通過しており、公募価格がこの辺で決まるようならかなり値頃感が出そうでしょうか。

価格決定日時点

• コメント
  ○株価動向：発表日以降、株価は1.63％上昇。公募価格は25日線より3.3％下へ乖離。
  ○信用状況：先週末の時点だと、空売りはあまり入っていません。PO総数の3％弱程度に留まっています。

  ○見通し
  ・今日は前日比1.5％上昇してしまい、公募価格はやや中途半端な水準に。ただ利回りは4％台後半を維持しており、配当落ちによる下落が止まったようにも見えます。直近1年をのチャートを見ても25日線から3％以上乖離したのは今月の1回しか無く、派手な公募割れの可能性は低そうでしょうか。

  ・REIT指数はもみ合いながらも、高値更新を伺う形に。世界的な金利低下によりリートと不動産株には追い風が吹いています。POの利幅は指数と空売りの積み上がり次第ですが、明日以降も堅調な値動きを期待したいところです。

実施結果

始　値	136,300 円 ( + 2,823 円 )
高　値	139,400 円 ( + 5,923 円 )
安　値	136,300 円 ( + 2,823 円 )
終　値	138,700 円 ( + 5,223 円 )
寄付出来高	11,188 株
寄付出来高/公募数	11.66 ％
1日の出来高	32,485 株

• コメント
  ○前日比200円安で寄り付き、直後は膠着した展開になるも、10時過ぎから買い戻される形に。後場には一時13.94万円まで上昇し、その後も13.8万円台で推移しました。結局13.87万円で引けています。

  ○期間中はおおむね堅調な値動きとなりました。ただ指数が横ばいだったせいか絶好調とまでは行かず、寄り付きでの利益は2.1％と値引き分を下回る結果に。ザラ場では順調に買い戻されており、明日以降に期待したいと思います。