- 19年8月15日、 フロンティア不動産投資法人(8964)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 19年8月28日、 公募価格が決定されました。
[フロンティア不動産投資法人]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | フロンティア不動産投資法人(8964) |
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スポンサー | 三井不動産 |
投資先 | 「地域一番店」となるような全国の商業施設に特化して投資。 |
上 場 先 | 東証不動産 |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借・信用 |
業 種 | REIT |
銘柄データ
発 表 日 | 2019年8月15日 |
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公募・売出株数 | 公募:21,900 口 (OA:1,100 口) |
吸収金額(発表日時点) | 102.35 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 8月28日~9月2日 → 8月28日 |
受 渡 日 | 9月5日~9月10日 → 9月5日 |
PO実施の目的 | 取得を予定している特定資産の取得資金の一部、及び特定資産の取得に伴う借入金の返済資金の一部に充当。 |
引受会社(主幹事) | SMBC日興証券(8,870口) 大和証券(6,132口) 野村證券(4,380口) |
引受会社(幹事) | みずほ証券(1,752口) 東海東京証券(547口) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(219口) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 445,000 円 |
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仮 条 件 | – 2.5 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 455,000 円 |
公 募 価 格 | 443,625 円 |
割 引 率 | –2.50 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 1,600 株 |
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信用残/月平均出来高 | 0.83 株 |
公募数/月平均出来高 | 14.36 倍 |
買い板 | 400 株程度 |
売り板 | 1,080 株程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→長期売建あり SBI証券→なし |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
1口あたりNAV | 373,571 円 |
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N A V 倍 率 | 1.19 倍 |
N O I 利 回 り | 5.10 % |
L T V | 37.66 % |
決 算 月 | 12月、6月 |
格 付 け | AA(JCR)、AA-(R&I)、A+(S&P) |
予 想 分 配 金(年 間) | 21,100 円 |
分 配 金 利 回 り | 4.76 % |
他REITとの比較 | NAV倍率:中位 NOI利回り:中位 LTV:上位 分配金利回り:上位 |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄:フロンティア不動産投資法人は、三井不動産をスポンサーとする商業施設特化型のリートです。かつてはJTがスポンサーでしたが、2008年にスポンサー変更が行われ、現在は三井不動産がメインスポンサーとなっています。
今回は2013年以来、およそ6年ぶりの増資となります。○指標:指標は結構いい水準です。大手スポンサー系で格付けAAを取得済みですが、利回りは4%台後半と比較的高めですし、LTVもそれほど高くありません。今後の規模拡大にも期待が持てそうで、安心して投資できる対象と言えそうです。
○見通し
・需給動向:公募総数は2.19万口、希薄化比率は4.6%と規模は小さめ。貸借銘柄ということもあり、安定した利益を期待できそうです。ただ直近のリートPOで公募割れした案件が無いこともあり、2万口程度の規模ではかなりの争奪戦になりそうですね。・株価動向:年末に42万円まで下落した後は上昇基調となり、6月に48万円まで上昇。配当落ち後も46万~47万を維持していましたが、今月に入るとやや調整が入り、現在は44.5万円に位置しています。地合いのわりに逆行安なのが気になりますが、利回りなどを考えると44万円台ではそれなりに買いが入ると見ています。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は2.25%上昇。公募価格は25日線より3%下へ乖離。
○信用状況:先週末の時点だと、空売りはPO総数の7%弱入っている模様。○見通し
・発表後に株価は1万円近く上昇し、公募価格は発表日終値とあまり変わらない水準に。直近で44万まで下落しているので多少不安は残りますが、利回りは4%台後半を維持しており、この水準では買いが入ると見ています。・最近のリートPOはどれも好調なので派手な公募割れの可能性は低いと見ていますが、直近はレンジ相場入りしており、好成績が出るかどうかは何とも言えないところ。65日線と26週線が通過する46.2万円を上抜けするようなら、好成績を期待できるかもしれません。一方、下値メドは直近安値の44万円辺りでしょうか。
実施結果
始 値 | 454,500 円 ( + 10,875 円 ) |
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高 値 | 458,500 円 ( + 14,875 円 ) |
安 値 | 453,000 円 ( + 9,375 円 ) |
終 値 | 454,500 円 ( + 10,875 円 ) |
寄付出来高 | 3,282 株 |
寄付出来高/公募数 | 14.27 % |
1日の出来高 | 8,593 株 |
- コメント
○前日比500円高で寄り付き、一旦45.85万円まで買い戻されるも勢いは続かず。その後はおおむね45.4万~45.6万のレンジで動く展開が続きました。結局45.45万円で引けています。○期間中はレンジ相場が続き、52週線の45.1万~26週線の46.2万の間で上下する展開となりました。やはり46.2万円の壁が厚かった印象です。好成績とまでは行きませんが、ディスカウント分の利益は確保しており、安定したPOとなりました。