PO[価格決定]：サンケイリアルエステート投資法人(2972)

• 19年8月6日、サンケイリアルエステート投資法人(2972)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
• 19年8月21日、 公募価格が決定されました。

[サンケイリアルエステート投資法人]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド	サンケイリアルエステート投資法人(2972)
スポンサー	サンケイビルグループ
投資先	主に東京・大阪・名古屋の三大都市圏にあるオフィスビルへ投資。
上 場 先	東証不動産
信 用 貸 借 区 分	信用
業　種	REIT

銘柄データ

発 表 日	2019年8月6日
公募・売出株数	公募：111,619 口  売出：5,581 口  (OA：5,581 口)
吸収金額(発表日時点)	136.42 億 程度
価 格 決 定 日	8月21日～8月26日 → 8月21日
受 渡 日	9月3日
PO実施の目的	取得を予定する不動産信託受益権の取得資金の一部に充当する予定。
引受会社(主幹事)	大和証券(52,662口)  みずほ証券(28,212口)  野村證券(9,404口)
引受会社(幹事)	ＳＭＢＣ日興証券(3,761口)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値	116,400 円
仮 条 件	– 2.5 ％ ～ – 5.0 ％
価 格 決 定 日 終 値	122,900 円
公 募 価 格	118,734 円
割 引 率	–2.50 ％(予想分配金1,121円を控除)

信用データ

月平均出来高(発表時)	1,009 株
信用残/月平均出来高	0.21 株
公募数/月平均出来高	116.15 倍
買い板	620 株程度
売り板	680 株程度
一般信用売り取扱	カブドットコム証券→なし  SBI証券→なし

出所：日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

１口あたりNAV	106,780 円
N A V 倍 率	1.11 倍
N O I 利 回 り	4.20 ％
L T V	47.49 ％
決 算 月	8月、2月
格 付 け	–
予 想 分 配 金(年 間)	5,047 円
分 配 金 利 回 り	4.34 ％
他REITとの比較	NAV倍率：中位  NOI利回り：下位 LTV：下位 分配金利回り：中位

出所：決算短信等のデータを元に作成

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点

• 株主優待：なし

• コメント
  ○銘柄：サンケイリアルエステートは今年3月に上場したばかりのリートです。上場して1期経たないうちに増資をやるのはかなり珍しいように思います。ただ投資口価格の上昇でNAV倍率は1倍を超えています。増資はしやすい環境なので、市況が好調な今のうちにやっておく感じでしょうか。

  ○指標：指標面はどれを見てもパッとしません。分配金予想の修正で利回りが4％を超えてきましたが、格付け取得済みのリートでも4％台を維持している銘柄は多く、この銘柄にあえて投資する理由もない気がします。築浅物件が多いわけでもないですし・・・

  ○見通し
  需給動向：公募総数は11.16万口、希薄化比率は48.9％とかなり高いです。発行株の半分近くの規模の増資する形なので、条件としてはかなり悪いと思います。また今期の予想分配金は1,000円程度なので、ディスカウントも4,000円程度に留まりそう。
  上場して間もないので配当落ちがどの程度になるか読めませんが、権利落ち後もガンガン上昇するくらいでないと、受渡日はかなりしんどくなるのではと思います。
  直近で似たようなケースは2月の三井不動産ロジパークのPOが当てはまりますが、この時は地合いが絶好調で好成績となりました。サンケイについても、地合いが好調かどうかで損益が決まってきそうです。

  株価動向：9.7万円で初値を付けた後は順調に上昇し、直近は11.5万～12万のレンジで動いています。公募価格が11万円台前半で決まれば、割安感も出てきそうでしょうか。

価格決定日時点

• コメント
  ○株価動向
  発表日以降、株価は5.58％上昇。公募価格は25日線付近に位置。

  ○見通し
  ・発表日以降も株価の上昇は続き、上場来高値に近い水準で値決めとなってしまいました。公募価格は発表日終値より高く、値頃感はありません。REIT指数が絶好調なので急落する要素はなさそうですが、下落時は25日線を割り込むこともあり、安心できる水準でもなさそう。また今期の分配金が少ないため、ディスカウントの額は同様のPOに比べて少なめです。
  直近の地合いから見て派手な公募割れの可能性は低そうですが、権利落ちに関するデータがないこともあり、購入する場合でも打診程度に止めておいた方が良さそうでしょうか。

実施結果

始　値	119,100 円 ( + 366 円 )
高　値	120,400 円 ( + 1,666 円 )
安　値	119,100 円 ( + 366 円 )
終　値	120,200 円 ( + 1,466 円 )
寄付出来高	4,665 株
寄付出来高/公募数	4.67 ％
1日の出来高	18,465 株

• コメント
  ○前日比800円安で寄り付き、前場は上値が重い展開に。後場に入ると徐々に買い戻されて12万円台を回復しました。結局12.02万円で引けています。

  ○前場は売りに押された感じでしたが、後場に入ると多少上値が軽くなりました。とはいえ、上下1,300円なので膠着感も強い印象。出来高も公募数の4分の1程度に留まっており、当面は上値が重そうですね。