PO[価格決定]:琉球銀行(8399)

  • 18年8月24日、琉球銀行(8399)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 18年9月3日、 公募価格が決定されました。

[琉球銀行]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド 琉球銀行(8399) 
上 場 先 東証1部 
信 用 貸 借 区 分 貸借 
業 種  銀行業 
事 業 内 容 沖縄県地盤の地銀。預金・貸出シェアともに県内トップ。

POデータ

発 表 日 2018年8月24日 
公募・売出株数 公募:4,000,000 株  
(OA:600,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 68.72 億 程度 
価 格 決 定 日 9月3日~9月6日 → 9月3日 
受 渡 日 9月11日~9月14日 → 9月11日 
PO実施の目的 全額を平成31年3月末までに貸出金に充当する予定。
引受会社(主幹事) 野村證券(2,200,000株)
みずほ証券(1,000,000株)
引受会社(幹事) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(600,000株)
SMBC日興証券(200,000株)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 1,494 円 
仮 条 件 – 3.0 % ~ – 5.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 1,328 円 
公 募 価 格 1,288 円 
割 引 率 –3.01 % 

信用データ

空 売 り / 公 募 数 9.43 %(価格決定日) → 11.85 %(受渡日前日) 
月平均出来高(発表時) 131,000 株 
信用残/月平均出来高 0.31 倍 
公募数/月平均出来高 34.98 倍 
買い板 7万4千株 程度 
売り板 6万3千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→長期売建有り 
SBI証券→無し 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○19年3月期会社予想(数値は前期比) 
経常収益:6.4%減 経常利益:29.0%減 純利益:31.7%減
1Q決算時点での進捗度は経常収益が25%、利益が20~21%程度。
自 己 資 本 比 率 4.9 % (経営レバレッジ:20.22 ) 
※銀行法における自己資本比率:9.4 % 
予想PSR(会社予想) 1.09 倍 
予想PER(会社予想) 10.73 倍 
実 績 P B R 0.55 倍 
R O E 5.1 % 
予 想 配 当 35 円 
配 当 利 回 り 2.34 % 
配 当 性 向 22.5 % 
同業他社との比較 PER:割安か PBR:やや割安か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:定期預金の金利優遇(3月権利:100株以上保有で対象)
  • コメント
    ○銘柄・POについて:地銀のPOは6月の清水銀行の増資以来となります。
    琉球銀行は沖縄県内シェア1位の地銀ですが、ライバル行の沖縄銀行とはシェアにあまり差が無く、しのぎを削っている状態です。沖縄銀行に比べると財務体質が劣る印象があり、今回の増資によって財務基盤の強化を図るようです。

    ○業績・指標:沖縄県は地方にしては珍しく人口・世帯が増加している県です。それもあってか、マイナス金利導入以降でも業績がそれほど悪化していません。前期は増収増益となりました。ただ、今期は前期計上の有価証券売却益が剥落するため、減収減益の見通しとなっています。
    指標面では、近郊の地銀に比べて割安のようです。

    ○見通し:増資による希薄化比率は11.9%。貸借銘柄で月の平均出来高も13万株程度あります。流動性改善の期待込みですが、何とか捌けると見ています。ただ、地銀の増資POは薄利となることが多く、期待値は低い案件かと。
    希薄化比率から逆算した株価は1,316円ですが、地銀POということでさらに売り込まれる可能性もありそうです。
    気になる点としては、今月から株価が下落し続けていることですね。7/31には1,852円だった株価が、発表日には1,494円まで下落しています。(この期間は地合いが悪化した時期でもあるのですが、沖縄銀行などの株価に比べると下げがきつい感じがします。)青森銀行清水銀行のPOでも同様な値動きとなっており、もはや地銀POのお約束となりつつあるような・・・
    青森銀行の場合はインサイダー疑惑が生じて中止となりましたが、清水銀行の時は増資決行となりました。今回も中止リスクを頭に入れつつ、様子を見ることになりそうです。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は11.1%下落。公募価格は年初来安値付近に位置。
    ○信用状況:空売りは多少入っているようです。

    ○見通し:発表翌日に希薄化比率まで下げる展開となるも、その後は1,300円で下げ渋っている感じです。発表日からの下落率も希薄化比率にほぼ近い状態だったので、すんなり増資決行となりました。
    発表日以降の流動性は改善しており、空売りのカバーと合わせれば受渡日でも公募価格付近を維持できそうでしょうか。例によって地銀POは薄利のケースが多く、公募価格を上回れば御の字かなと・・・

実施結果

始 値 1,346 円 ( + 58 円 )
高 値 1,346 円 ( + 58 円 )
安 値 1,322 円 ( + 34 円 )
終 値 1,330 円 ( + 42 円 )
寄付出来高 1,552,500 株
寄付出来高/公募数 33.75 %
1日の出来高 2,524,300 株
  • コメント:○寄り付きは特買い気配となり、前日比40円高で取引開始。その後は1,322~1,340円のレンジで動く展開となりました。結局1,330円で引けています。

    ○前日の終値が1,306円だったのでこのままだと薄利かな?と見ていたのですが、寄り付きは思わぬ高値となりました。一般信用の売りが結構入っていたようで、かなりの買い戻しが入ったようです。寄り付きで処分した場合は4.5%の利益という、好成績のPOとなりました。
    ただ、地合いが良かったわりには買いの勢いが続かず、寄り天井で終わる形に・・・1,300円で下げ渋る感じが続いているので、大きく下げる可能性は低いと思いますが、公募の影響が抜けるまでにはもう少し時間が掛かりそうです。

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