- 18年5月25日、清水銀行(8364)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 18年6月4日、 公募価格が決定されました。
[清水銀行]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 清水銀行(8364) |
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上 場 先 | 東証1部 |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
業 種 | 銀行業 |
事 業 内 容 | 静岡県が地盤の地銀。県内シェアは静岡銀行、浜松信用金庫に次いで3位。静岡県で76店舗、愛知県で2店舗、東京で1店舗を展開。 |
POデータ
発 表 日 | 2018年5月25日 |
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公募・売出株数 | 公募:1,800,000 株 (OA:270,000 株) |
吸収金額(発表日時点) | 59.68 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 6月4日~6月7日 → 6月4日 |
受 渡 日 | 6月12日~6月15日 → 6月12日 |
PO実施の目的 | 強固な財務基盤を確立し、顧客のニーズに応じた金融サービスを提供するため。 |
引受会社(主幹事) | 大和証券(954,000株) |
引受会社(幹事) | 野村證券(234,000株) みずほ証券(234,000株) SMBC日興証券(234,000株) 藍澤証券(90,000株) SBI証券(54,000株) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 2,883 円 |
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仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 2,261 円 |
公 募 価 格 | 2,193 円 |
割 引 率 | –3.01 % |
信用データ
空 売 り / 公 募 数 | 13.04 %(価格決定日) → 16.39 %(受渡日前日) |
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月平均出来高(発表時) | 8,000 株 |
信用残/月平均出来高 | 0.31 倍 |
公募数/月平均出来高 | 258.75 倍 |
買い板 | 7千株 程度 |
売り板 | 5千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→長期売建有り SBI証券→無し |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○18年3月期通期決算(数値は17年3月期比) 経常収益:3.9%減 経常利益:15.3%減 純利益:21.7%減 ○19年3月期会社予想(数値は前期比) |
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自 己 資 本 比 率 | 5.5 % (経営レバレッジ:18.06 ) |
予想PSR(会社予想) | 0.91 倍 |
予想PER(会社予想) | 9.43 倍 |
実 績 P B R | 0.30 倍 |
R O E | 3.2 % |
予 想 配 当 | 65 円 |
配 当 利 回 り | 2.96 % |
配 当 性 向 | 23.0 % |
同業他社との比較 | PER:割安か PBR:割安か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:無し
- コメント
○銘柄・POについて:今年最初の地銀POとなります。
清水銀行は静岡県でシェア3位の金融機関です。静岡県は静岡銀行が圧倒的な地位を占めている他、浜松信用金庫やスルガ銀行などもあり、かなり競争が激しい地域という印象があります。
県内のライバル行は自己資本比率が8%程度ですが、清水銀行は自己資本比率が5.5%となっており、財務面で劣っている状態でした。今回の増資により、財務基盤の強化を図ることになるようです。○業績・指標:他の地銀と同様、マイナス金利導入以降は業績が悪化しています。前期は2桁の減益となりました。ただ、今期は増収増益を見込んでいます。
指標面では、近郊の地銀に比べて割安のようです。○見通し:増資による希薄度は21.6%とやや多め。また、公募数は180万株ですが、月の平均出来高が8千株しか無く、POを捌くのは厳しい気も・・・貸借銘柄とはいえ、流動性がかなり改善してくれないと公募を消化するのが難しそうですね。
地銀のPOの場合、値決めまでに希薄度を考慮した株価まで下がるケースが多いので、この場合は2,260円ぐらいまで下がる可能性もありそうでしょうか。
気になる点としては、先週から株価が下落し続けていることですね。5/17には3,355円だった株価が、発表日には2,883円まで下落しています。昨年、青森銀行のPOがありましたが、似たような値動きを見せた結果、インサイダー疑惑が生じて中止になってしまいました。さすがに今回まで中止となる可能性は低いと思いますが、頭の片隅には入れておいた方がよいかもしれません。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は21.5%下落。今日は前日比2%弱上昇。公募価格は年初来安値圏を下回る水準。
○信用状況:空売りはそこそこ入っているようです。○見通し:やはり希薄化比率まで下げる展開となり、今日の終値は2,261円となりました。正直、発表前の下落もあり中止の可能性もあるかなと見ていたのですが、今回はそのまま決行となりましたね。
発表日以降の流動性は改善しており、この状態を維持できれば空売りのカバーと合わせて何とか捌けそうでしょうか。ただ、増資を伴う地銀POは薄利になることが多いので、好成績はあまり期待できそうにありません。(売出のみのPOだと、好成績のケースも多いのですが) 受渡日だと、1%程度利益を取れれば御の字かな・・・と見ています。
いい意味で予想を裏切る展開になって欲しい気もしますが、どうなるでしょうか。
実施結果
始 値 | 2,191 円 ( – 2 円 ) |
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高 値 | 2,197 円 ( + 4 円 ) |
安 値 | 2,181 円 ( – 12 円 ) |
終 値 | 2,193 円 ( ± 0 円 ) |
寄付出来高 | 395,600 株 |
寄付出来高/公募数 | 19.11 % |
1日の出来高 | 707,800 株 |
- コメント:○2,181円~2,197円という、上下16円の狭いレンジで動く形となりました。
受渡日ではトントンの結果になりましたが、チャートを見ると下げ渋った形になっています。この状態で公募の売りを消化できれば、そのうち反発しそうな気もしますね。