- 18年5月25日、 三谷産業(8285)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 18年6月4日、 公募価格が決定されました。
[三谷産業]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 三谷産業(8285) |
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上 場 先 | 東証1部、名証1部 |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
業 種 | 卸売業 |
事 業 内 容 | 首都圏・北陸・ベトナムを主要拠点とする、金沢発祥の総合商社。化学品関連事業、樹脂・エレクトロニクス関連事業、情報システム関連事業、空調設備工事関連事業、住宅設備機器関連事業、エネルギー関連事業の6事業を展開。 |
POデータ
発 表 日 | 2018年5月25日 |
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公募・売出株数 | 公募:4,000,000 株 (OA:600,000 株) |
吸収金額(発表日時点) | 19.50 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 6月4日~6月7日 → 6月4日 |
受 渡 日 | 6月12日~6月15日 → 6月12日 |
PO実施の目的 | 下記の用途に充当予定。 ・3月14日付で実施した東洋ビジネスエンジニアリングの株式取得に際して金融機関より借入れた短期借入金の返済資金。 ・樹脂・エレクトロニクス関連事業の広島事業所における建物建設のための設備投資資金として金融機関より借入れた短期借入金の返済資金。 ・広島事業所における機械装置新設のための設備投資資金。 |
引受会社(主幹事) | 野村證券 |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 424 円 |
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価 格 決 定 日 終 値 | 379 円 |
公 募 価 格 | 361 円 |
割 引 率 | –4.75 % |
信用データ
空 売 り / 公 募 数 | 8.98 %(価格決定日) → – %(受渡日前日) |
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月平均出来高(発表時) | 31,000 株 |
信用残/月平均出来高 | 3.58 倍 |
公募数/月平均出来高 | 145.11 倍 |
買い板 | 4万3千株 程度 |
売り板 | 4万株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→長期売建有り SBI証券→無し |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○18年3月期通期決算(数値は17年3月期比) 売上高:20.9%増 営業利益:3.1%増 経常利益:6.3%増 純利益:5.6%増 ○19年3月期会社予想(数値は前期比) |
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自 己 資 本 比 率 | 41.9 % (経営レバレッジ:2.17 ) |
予想PSR(会社予想) | 0.27 倍 |
予想PER(会社予想) | 13.60 倍 |
実 績 P B R | 0.67 倍 |
R O E | 4.9 % |
予 想 配 当 | 8 円 |
配 当 利 回 り | 2.22 % |
配 当 性 向 | 27.9 % |
同業他社との比較 | PER:やや割安か(5/25) → 割安か(6/4) PBR:割安か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待(3月権利)
○1,500円相当の陶磁器製品(100株~999株保有が対象)
○関連会社通販の優待券か、カタログから好きな商品を選択(1,000株以上保有:額面は保有株数に応じる)
- コメント
○銘柄・POについて:三谷産業は北陸地方を地盤とする商社です。多くの事業を手がけていますが、主力事業は化学品関連の販売となるようです。
借入金返済のための増資という色合いが強く、あまりポジティブさは感じられないPOですね。。
○業績・指標:前期までは業績が堅調に伸びていましたが、今期は一転して減益の見込み。
指標面では同業他社に比べてやや割安といった感じです。○見通し:公募数は400万株、増資による希薄度は8%とそこまで多くはありません。ただ、月の平均出来高が3万株しか無く、このままで公募の売りを支えきれるかは微妙なところ。貸借銘柄なのに加えて低位株でもあるので、売りのカバーや実需買いに期待する感じでしょうか。
直近の株価は420~480円のレンジ相場になっています。希薄化を考慮した株価は390円付近となっており、その辺まで調整すると大きな公募割れの可能性は低くなるかな?と見ています。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は10.6%下落。ただ、今日は前日比で8%も上昇。公募価格は年初来安値圏に位置。
○信用状況:空売りは多少入っているようです。○見通し:先週末までは350円付近で推移していたのですが、今日は買い戻しが入ったようで、大幅に上昇・・・ただ4.75%の値引きとなったので、公募価格は割安感を保った水準だと思います。
株価は希薄化を考慮した株価(390円)より下落しており、割安感が出ています。ここ1年で最も安い水準となっており、公募価格を割れる可能性は低いと見ています。ヘッジ売りをこなしながら、買い戻される展開を期待したいです。
実施結果
始 値 | 365 円 ( + 4 円 ) |
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高 値 | 367 円 ( + 6 円 ) |
安 値 | 363 円 ( + 2 円 ) |
終 値 | 364 円 ( + 3 円 ) |
寄付出来高 | 677,100 株 |
寄付出来高/公募数 | 14.72 % |
1日の出来高 | 1,168,400 株 |
- コメント:○363~367円という、非常に狭いレンジでの値動きになりました。
上値が重いですが、360~365円の買い板が厚く、下値も限定的でした。公募の売りを消化するまではこの感じで続いて欲しいところです。