- 18年7月6日、マルマエ(6264)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 18年7月17日、 公募価格が決定されました。
[マルマエ]の詳細・分析
銘柄データ
| 銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | マルマエ(6264) |
|---|---|
| 上 場 先 | 東証2部 |
| 信 用 貸 借 区 分 | 信用 |
| 業 種 | 機械 |
| 事 業 内 容 | 半導体・液晶・太陽電池の製造装置に使用される基幹部品の製造が主力。経営不振により2011年に事業再生ADR手続きを行うも、2015年に経営再建が完了。 |
POデータ
| 発 表 日 | 2018年7月6日 |
|---|---|
| 公募・売出株数 | 公募：1,000,000 株 (OA：150,000 株) |
| 吸収金額(発表日時点) | 15.40 億 程度 |
| 価 格 決 定 日 | 7月17日～7月20日 → 7月17日 |
| 受 渡 日 | 7月25日～7月30日 → 7月25日 |
| PO実施の目的 | 半導体市場の関連分野及び消耗品分野への拡大に向けた生産能力増強を目的とする出水事業所の建物建設資金、高尾野事業所の第八工場の建物建設資金、及び出水事業所 、高尾野事業所、関東事業所の生産設備等購入資金に充当する予定。 |
| 引受会社(主幹事) | ＳＭＢＣ日興証券(880,000株) |
| 引受会社(幹事) | 野村證券(80,000株) みずほ証券(40,000株) |
株価・公募価格など
| 発 表 日 終 値 | 1,339 円 |
|---|---|
| 仮 条 件 | – 4.0 ％ ～ – 6.0 ％ |
| 価 格 決 定 日 終 値 | 1,271 円 |
| 公 募 価 格 | 1,220 円 |
| 割 引 率 | –4.01 ％ |
信用データ
| 空 売 り / 公 募 数 | – ％(価格決定日) → – ％(受渡日前日) |
|---|---|
| 月平均出来高(発表時) | 117,000 株 |
| 信用残/月平均出来高 | 7.07 倍 |
| 公募数/月平均出来高 | 9.81 倍 |
| 買い板 | 4万9千株 程度 |
| 売り板 | 7万3千株 程度 |
| 一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→無し SBI証券→HYPER空売り有り |
出所：日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
| 業 績 | ○18年8月期会社予想(数値は前期比) 売上高：48.9％増 営業利益：64.7％増 経常利益：68.2％増 純利益：61.5％増 3Q決算時点での進捗度は売上高が74％、利益が74～77％程度。 |
|---|---|
| 自 己 資 本 比 率 | 52.8 ％ (経営レバレッジ：1.89 ) |
| 予想PSR(会社予想) | 3.53 倍 |
| 予想PER(会社予想) | 18.32 倍 |
| 実 績 P B R | 4.41 倍 |
| R O E | 24.1 ％ |
| 予 想 配 当 | 20 円 |
| 配 当 利 回 り | 1.64 ％ |
| 配 当 性 向 | 27.4 ％ |
| 同業他社との比較 | PER：割高か PBR：かなり割高か |
出所：決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待：1,000円相当のクオカード(8月権利：6ヶ月以上保有の株主が対象)
- コメント
○銘柄・POについて：昨年8月に公募増資を行っており、およそ1年ぶりのPOとなります。昨年1月には立会外分売も行っていました。分売実施・優待導入などで東証1部への昇格気運も高まるかと思いましたが、今年から東証2部へ市場変更する形になっています。1部への昇格は当面見込みがないのかもしれません。○業績・指標：近年の業績は順調に伸びています。旺盛な半導体需要に伴い半導体製造装置の需要も高まっており、今期は2期連続で2桁増収増益の見通し。
業績の伸びが著しいこともあり、指標面では同業他社と比べて割高です。○見通し：増資による希薄化比率は9.7％程度。月の平均出来高は11.7万株程度有り、流動性はそこそこあります。ただ、1月から株価が下落する中で逆に信用買い残が増えている状態です。買い残が消化されていかないと、株価の大きな反発は難しい気も。半導体セクターは一旦ピークを付けてしまった感があるのも気になりますね。
株価は1月に2,281円の高値を付けてから下落が続いています。7/5に年初来安値を更新し、中長期のトレンドも下落基調に反転。この状況で増資を行う形となるので、年初来安値をさらに更新する感じになりそうです・・・希薄化を考慮した株価は1,210円付近となっており、当面はこのラインを維持できるかに注目したいと思います。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向：発表日以降、株価は5％下落。公募価格は年初来の安値圏に位置。○見通し：公募価格は希薄化を考慮した株価とほぼ同じ水準になりました。直近でも1,210円辺りで下げ渋っていることから、チャートだけ見れば公募価格を大きく割れる可能性は低いと考えていますが・・・ただ、ここに来て機械セクターに逆風が吹き出したのは懸念材料ですね。ハーモニック・ドライブ・システムズが受注残の大幅減を発表したことで、機械セクターの一部銘柄がかなり下げました。ハーモニックはFA関連の銘柄なのでマルマエに直接波及するかは微妙ですが、中国の景気先行きが不透明視されている点は気がかりとなりそうです。
実施結果
| 始 値 | 1,221 円 ( + 1 円 ) |
|---|---|
| 高 値 | 1,227 円 ( + 6 円 ) |
| 安 値 | 1,207 円 ( – 13 円 ) |
| 終 値 | 1,211 円 ( – 9 円 ) |
| 寄付出来高 | 28,900 株 |
| 寄付出来高/公募数 | 2.51 ％ |
| 1日の出来高 | 141,000 株 |
- コメント：○前日比10円安で寄り付き、その後は上下を繰り返しながらじり安の展開になりました。結局1,211円で引けています。
○今週に入ってから公募価格を割れる日が続き、厳しい展開となりました。寄り付きではかろうじて公募価格を守ったものの、ザラ場では目立った買いが入らず。チャートを見ても反転の兆しは見つけづらい状態です。今日の出来高は公募数の1割程度しか無く、当面は上値が重い感じになりそうです。