- 18年3月8日、東京個別指導学院(4745)の立会外分売が発表されました。
- 18年3月14日、 分売価格が決定されました。
[東京個別指導学院]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 東京個別指導学院(4745) |
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上場先 | 東証1部 |
信用貸借区分 | 貸借(貸株注意喚起) |
業種 | サービス業 |
事 業 内 容 | 個別指導教育を中心とした教育事業が主力。対象は小学から高校までと幅広い。教室は首都圏が大半だが、関西にも展開。 現在はベネッセグループ傘下となっており、ベネッセが筆頭株主(株式の6割程度を保有)。第2位・3位の株主は創業者の方とその関連会社となっており、3位までの大株主で発行株の9割近くを占める形となっている。 |
分売データ
発表日 | 2018年3月8日 |
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分売株数 | 2,152,600 株 |
吸収金額(発表日時点) | 30.20 億程度 |
申込数量 | 上限 10,000 株 |
実施予定日 | 3月15日~3月20日 |
実施日 | 3月15日 |
分売実施の目的 | 株式の分布状況改善及び流動性向上を図るため。 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 1,403 円 |
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実施前日終値 | 1,162 円 |
発表日からの騰落率 | –17.18 % |
実施2日前 からの騰落率 |
–0.17 % |
分売価格 | 1,127 円 |
割引率 | –3.01 % |
信用データ
推定空売り数 | 502,000 株 |
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空売り/分売数 | 8.62 % |
月平均出来高(発表時) | 189,000 株 程度 |
信用残/月平均出来高 | 0.53 倍 |
分売数/月平均出来高 | 11.38 倍 |
買い板 | 3万7千株 程度 |
売り板 | 12万9千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→無し SBI証券→15日売建有り |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業績 | ○18年2月期会社予想(数値は前期比) 売上高:5.0%増 営業利益:11.0%増 経常利益:11.0%増 純利益:17.5%増 3Q決算時点での進捗度は売上高が70%、利益が45~46%程度。 ※受験シーズンが稼ぎ時となるようで、例年下期偏重の業績となっています。 |
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自己資本比率 | 77.9% (経営レバレッジ:1.28 ) |
会社予想PER(今期) | 36.20 倍 |
実績PBR | 8.05 倍 |
ROE | 22.2 % |
予想配当 | 26 円 |
配当利回り | 2.31 % |
配当性向 | 83.5 % |
同業他社との比較 | PER:割高か PBR:かなり割高か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:カタログに掲載する優待品の中から希望の1点を贈呈。(2月権利)
※1月に株主優待の変更が発表されました。
- コメント
○銘柄・分売について:○一昨年4月と昨年12月にそれぞれ270万株の分売を行っており、およそ3ヶ月ぶりの分売となります。売出人はいずれも創業者の方でした。
一昨年の分売は最終日まで引っ張った上に値引きも1.5%という、曰く付きの分売でしたが、前回は素直に初日実施でした。ただ、いずれも実施日に分売割れする結果となっています。○業績・指標:近年の業績は堅調に伸びており、今期は2桁増益の見込み。ROEも20%超と高く、準グロース株という位置づけ。
ただ、1月に株主優待の変更を発表し、株価が急上昇。昨年の分売時と比べて400円近く上昇したため、指標面ではかなり割高になっています。○見通し:分売数は今回も215万株、発行株ベースで4%近くと巨大です。貸借銘柄の分売ですが、ずっと貸株注意喚起が出ていることに加えて曰く付き銘柄のため、実施予定日の前日までに空売りを手じまいする投資家も多い可能性があります。
今回は最終日まで引っ張るのか、初日でやって来るのか読みづらいですが・・・過去2回の分売はいずれも分売割れしています。指標面でかなり割高と言うこともあるので、前回より分が悪い感じも。株価が極端に下がらない限り、無難に見送る感じとなりそうです。
実施前日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は17%程度下落。今日は前日比とさほど変わらず。分売価格は13週線を下回る水準となっています。
○信用状況:空売りは思ったほど入っていないようです。○参加判断:前回に続き、すんなり初日実施となりました。ディスカウントも3%引きとなっており、分売数が多すぎることを除けば普通の分売になった感じですね。
ただ、警戒感は強かったようで、貸株残はあまり増えていません。分売数に比べて空売りがあまり入ってない可能性もあるので、参加は明日の気配を見た上での判断となりそうです。買い気配が少ないようなら、無理はしないと思います。
実施結果
始 値 | 1,128 円 ( + 1 円 ) |
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高 値 | 1,134 円 ( + 7 円 ) |
安 値 | 1,087 円 ( – 40 円 ) |
終 値 | 1,091 円 ( – 36 円 ) |
寄付出来高 | 154,000 株 |
寄付出来高/分売数 | 7.15 % |
1日の出来高 | 991,600 株 |
- コメント:○寄り付きは特売り気配となりましたが、なんとか分売価格付近でスタート。9時半ぐらいまでは1,130円台まで上昇していましたが、その後は失速・・・目立った上昇もなく、ズルズルと下げる展開に。結局1,091円で大引けとなっています。
○分売数215万株に対し、約定数は114万株程度。なんと100万株近く売れ残る結果となりました・・・さすがに悪評が広まり過ぎたせいなのか、投資家が一斉に手を引く案件となってしまったようです。残りも売る必要があると思いますが、分売でやる場合はよほどいい条件じゃないと消化できない気もしますね。