立会外分売[価格決定]:東京個別指導学院(4745)

  • 17年12月11日、東京個別指導学院(4745)の立会外分売が発表されました。
  • 17年12月18日、 分売価格が決定されました。

[東京個別指導学院]の詳細・分析

分売銘柄データ

発表日 2017年12月11日 
銘 柄 東京個別指導学院 
銘柄コード 4745 
上場先 東証1部 
信用貸借区分 貸借(貸株注意喚起) 
業種 サービス業 
分売株数 2,700,000 株 
吸収金額(発表日時点) 29.84 億程度 
申込数量 上限 5,000 株 
実施予定日 12月19日~12月22日 

株価・分売価格など

発表日終値 1,105 円 
実施前日終値 1,011 円 
発表日からの騰落率 –8.51 % 
実施2日前
からの騰落率
–1.65 % 
分売価格 986 円 
割引率 –2.47 % 

信用データ

推定空売り数 309,500 株 
空売り/分売数 11.46 % 
月平均出来高(発表時) 146,900 株 
信用残/月平均出来高 10.77 倍 
分売数/月平均出来高 18.38 倍 

出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

会社予想PER(今期) 31.67 倍 
実績PBR 6.85 倍 
ROE 21.6 % 
予想配当 26 円 
配当利回り 2.64 % 
配当性向 83.5 % 

出所:決算短信等のデータを元に作成

スポンサーリンク

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 事業内容:個別指導教育を中心とした教育事業が主力。対象は小学から高校までと幅広い。教室は首都圏が大半だが、関西にも展開をしている。
    現在はベネッセグループ傘下となっており、ベネッセが筆頭株主(株式の6割程度を保有)。第2位・3位の株主は創業者の方とその関連会社となっており、3位までの大株主で発行株の9割近くを占める形となっている。
  • 業績:
    ○18年2月期会社予想(数値は前期比)
    売上高:5.0%増 営業利益:11.0%増 経常利益:11.0%増 純利益:17.5%増
    2Q決算時点での進捗度は売上高が47%、利益が16~18%程度。
    ※受験シーズンが稼ぎ時となるようで、例年下期偏重の業績となっています。
  • 指標:同業他社と比較して割高か。
  • 自己資本比率:75.0% (経営レバレッジ:1.33)
  • 株主優待:優待券(2月、8月権利。額面は保有株数に応じる。)
  • 板:買いが7万3千株程度、売りが5万8千株程度。
  • 一般信用売り取扱:カブドットコム→無し SBI→5日売建有り
  • 分売実施の目的:株式の分布状況改善及び流動性向上を図るため。
  • コメント:○昨年4月に今回と同規模の分売を行っており、およそ1年8ヶ月ぶりの分売となります。
    昨年の分売は、最終日まで引っ張った上に値引きも1.5%でかなり渋いという、稀に見る厳しい条件で実施されました。ただ、分売価格を大きく下回る事もなく、売れ残りがなかったという・・・色々不思議な点が残る分売だった記憶があります。

    ○近年の業績は堅調に伸びており、今期は2桁増益の見込み。ROEも20%超と高く、準グロース株という位置づけになりそうでしょうか。
    同業他社がPER31倍程度である事を考えるとやや割高ですが、他社に比べて業績がいいので買われている面もあると思います。

    ○流動性はある方ですが、如何せん発行株の5%近い270万株の分売は規模が大きすぎます。吸収金額が30億程度となっており、金額ベースとしては今年の分売で最も大きい規模となります。
    加えて、昨年4月の分売の経緯を考えると、多くの人が警戒して信用売りが入らない場合も考えられます。その状況で分売が実施された場合、通常は分売価格を大きく割れる可能性が高そうです・・・
    ただ、前回と同じ展開になるとも限らず、どのような展開になるかは読めません。
    (前回はなぜか分売価格付近で留まっていたこともありますし。)
    ひとまずは様子見にしたいと思います。

実施前日時点
  • コメント:○発表日以降、株価が8.5%下げたところで分売実施となります。
    今回は前回と違ってすんなり初日実施となりました。値引きも2.47%とそこまで渋い感じではないです。
    株価は中長期で下落トレンドとなっており、あまり騰がりそうな感じには見えません。
    上値のメドは26週線の1,170円、下値のメドは900円付近と言ったところでしょうか。
    空売りはそこそこ入っているのですが、分売数に比べると安心できるような感じではないかもしれません。参加は明日朝の気配次第になりそうですが、買いが少ないようなら無理はしないと思います。

    ○他に気になる点として、先週から日証金の融資残が急増しているようでした。
    分売発表後から融資残が増える傾向にあり、今日は貸株残の2倍近くまで積み上がっています。貸借銘柄の分売の場合、普通は貸株残の方が多くなりますが、今回の場合は融資残の方が常に多く、期間中は逆日歩も付かなかったようです。
    融資残が多いと将来の売り需要が増える事になるので、株価にとってはマイナスです。
    明日以降、上記の点も注意しておく必要がありそうです。

実施結果

始 値 966 円 ( – 20 円 )
高 値 984 円 ( – 2 円 )
安 値 961 円 ( – 25 円 )
終 値 973 円 ( – 13 円 )
寄付出来高 290,100 株
寄付出来高/分売数 10.74 %
1日の出来高 1,350,200 株
  • コメント:○寄り付き前は気配が沈みまくっていましたが、9時を過ぎてから買いが入り、前日比45円安でなんとかスタート。その後は徐々に買い戻され、分売価格にかなり近づく時間帯もありました。結局973円で大引けとなっています。

    ○8時55分頃には気配が700円台まで沈むなどかなりヒヤヒヤする感じでしたが、結果的には2,000円程度の損失で済んだ形となりました。業績が好調な事もあるので、1,000円を切ってくると買いが入る感じでしょうか。
    なお、8時過ぎの気配を見た時点で申し込んだ人は少なかったと思うのですが、今回の分売も完売となっていました・・・やはりこの銘柄は謎が多く、「さわるな危険」を地で行く分売だったと思います。

スポンサーリンク
関連記事(一部広告あり)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする