PO[価格決定]:RS Technologies(3445)

  • 18年3月6日、RS Technologies(3445)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 18年3月13日、 公募価格が決定されました。

[RS Technologies]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド  RS Technologies(3445) 
上 場 先 東証1部 
信 用 貸 借 区 分 信用 
業 種  金属製品 
事 業 内 容 半導体用シリコンウェハーの再生加工事業が主力。その他、半導体製造設備の買取・販売も手がける。 

POデータ

発 表 日 2018年3月6日 
公募・売出株数 公募:1,220,000 株 
売出:398,000 株 
(OA:242,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 151.96 億 程度 
価 格 決 定 日 3月13日 
受 渡 日 3月23日 
PO実施の目的 下記の用途に充当予定。
・中国の合弁会社へ出資するために調達した借入金の返済
・中国の合弁会社への増資資金
・三本木工場の再生ウェーハ増産投資
・台湾工場の再生ウェーハ増産投資 
引受会社(主幹事) SBI証券(572,700株) 
引受会社(幹事) SMBC日興証券(372,100株) 
東海東京証券(194,200株) 
東洋証券(32,400株) 
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(32,400株) 
岩井コスモ証券(16,200株) 

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 8,170 円 
仮 条 件 – 4.0 % ~ – 7.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 7,520 円 
公 募 価 格 7,110 円 
割 引 率 –5.45 % 

信用データ

推 定 空 売 り 数 – 株 
空 売 り / 公 募 数 – % 
月平均出来高(発表時) 121,000 株 
信用残/月平均出来高 1.62 倍 
公募数/月平均出来高 15.27 倍 
買い板 4万株 程度 
売り板 4万株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→無し 
SBI証券→HYPER空売り有り 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○17年12月期通期決算(数値は16年12月期比) 
売上高:24.2%増 営業利益:97.4%増 
経常利益:122.2%増 純利益:154.1%増 

○18年12月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:91.1%増 営業利益:26.5%増 
経常利益:20.9%増 純利益:17.0%増 

自 己 資 本 比 率 46.4 % 
(経営レバレッジ:2.15 )
予想PER(会社予想) 34.74 倍 
実 績 P B R 15.52 倍 
R O E 44.7 % 
予 想 配 当 – 円(未定) 
配 当 利 回 り – % 
配 当 性 向 – % 
同業他社との比較 PER:かなり割高 PBR:かなり割高 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:3,000円相当のクオカード(12月権利)
  • コメント
    ○銘柄・POについて:15年3月にマザーズへ上場。16年に立会外分売を2回行い、その後東証1部へ昇格しています。
    RSテックのウェハー再生事業は元々ラサ工業が行っていた事業でしたが、中国出身の方永義社長が10年にRSテックを設立して事業を買い取り、現在に至る・・・という流れになっています。

    ○業績・指標:近年の業績は抜群に伸びています。半導体需要の高まりを受けて、シリコンウェハーの再生を手がける同社も取引が増え、前期は1.5倍の増益を叩き出しました。ただ、今期は前期並みの成長とはさすがに行かず、20%程度の増益見込みです。
    ROEは40%超と抜群の高さ。グロース株として株価が上昇し、昨年秋から2倍以上になっています。そのため、同業他社と比較した場合かなり割高になっています。

    ○見通し:中期経営計画で中国事業の拡大を予定しており、21年12月期には利益を2倍程度まで押し上げる計画となっています。POの資金用途でも中国事業への設備投資が入っており、増資自体はポジティブな評価だと思います。
    株価は中長期で上昇トレンド継続中。ただ、非貸借銘柄・値がさ株・株価はかなり割高と、POの条件が良くありません。ハイリスク・ハイリターンのPOであることは留意しておいた方がよさそうです。

    なお、プラス材料としては直近で半導体セクターが好調な点が挙げられます。アメリカの鉄鋼・アルミ関税強化が話題になっていますが、半導体は関税増の影響を受けづらいとされていることから、SOX指数が上昇しています。RSテックも半導体セクターの銘柄なので、SOX指数が好調を保つ間は上昇トレンドが継続すると見ています。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は8%程度下落。公募価格は25日線をやや下回る水準。

    ○見通し:公募価格はディスカウント5.45%となっており、かなりの値引きとなりました。あまり人気がなかったんでしょうか・・・
    PO発表後は7,000円を切る水準まで下げましたが、その後は半値戻しの状態となっています。SOX指数は今日も年初来高値を更新しており、半導体セクターは引き続き好調です。この流れが変わらなければ意外といけそうな気もしますが、非貸借の値がさ株ということでハイリスク・ハイリターンであることには変わりません。その点は注意が必要と思われます。

実施結果

始 値 6,710 円 ( – 400 円 )
高 値 6,860 円 ( – 250 円 )
安 値 6,510 円 ( – 600 円 )
終 値 6,510 円 ( – 600 円 )
寄付出来高 89,200 株
寄付出来高/公募数 4.80 %
1日の出来高 335,600 株
  • コメント:○寄り付きは特売り気配となり、前日比500円安でスタート。直後に6,860円まで買い戻されるも、その後は下げ一方の展開に・・・結局6,510円の安値引けとなりました。

    ○昨日までは公募価格を上回っていましたが、地合いが最悪となり一気に700円近く下げてしまいました・・・寄り付きでも5.5%の損失となり、今年のPOで2番目に悪い成績に。SOX指数も先週から調整局面に入る感じとなったため、当面は上値が重そうです。

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