- 19年11月6日、 タカラレーベン・インフラ投資法人(9281)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 19年11月20日、 公募価格の決定
[タカラレーベン・インフラ投資法人]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | タカラレーベン・インフラ投資法人(9281) |
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スポンサー | タカラレーベン |
投資先 | 主に国内の太陽光発電所へ投資。発電所は関東地方に設置されているものが大半を占める。 |
上 場 先 | 東証不動産 |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借(11/8より売り禁) |
業 種 | REIT |
銘柄データ
発 表 日 | 2019年11月6日 |
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公募・売出株数 | 国内公募:36,546 口 海外公募:16,854 口 (OA:2,670 口) |
吸収金額(発表日時点) | 国内公募:52.20億 程度 海外公募:22.43億 程度 |
価 格 決 定 日 | 11月20日~11月25日 → 11月2日 |
受 渡 日 | 12月3日 |
PO実施の目的 | 取得を予定している特定資産の取得資金の一部に充当する予定。 |
引受会社(主幹事) | SMBC日興証券(22,660口) みずほ証券(13,156口) |
引受会社(幹事) | SBI証券(730口) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 133,100 円 |
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仮 条 件 | – 2.5 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 128,500 円 |
公 募 価 格 | 122,063 円(予想分配金3,307円を控除) |
割 引 率 | –2.50 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 450 株 |
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信用残/月平均出来高 | 4.28 株 |
公募数/月平均出来高 | 86.38 倍 |
買い板 | 917 株程度 |
売り板 | 550 株程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→なし |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
L T V | 54.78 % |
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決 算 月 | 11月、5月 |
格 付 け | A– (JCR) |
予 想 分 配 金(年 間) | 7,005 円 |
分 配 金 利 回 り | 5.74 % |
他REITとの比較 | 分配金利回り:下位 |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄:昨年6月以来、およそ1年半ぶりの増資となります。
貸借銘柄になったこともあり、前回のPOでは公募割れを回避しました。ただ、今回は増資の規模が大きいです。公募の一部は海外に回りますが、短期的には需給悪化も懸念されそうでしょうか。○指標:直近の株価上昇で利回りは5%台前半まで低下。インフラファンドの中では利回りが最も低いです。ただ格付けを取得済みなので、他のファンドと比べて安定性は期待できそうです。
○見通し
・需給動向:国内のPO総数は36,546口、発行株ベースで28.3%。海外分を含めた希薄化比率は40.5%となっています。月の平均出来高は450口程度で流動性にはやや難があり。貸借銘柄とはいえ、この流動性で発行株の4割近くを増資するのはやはり需給悪化が懸念されます。長期的には株価にプラスと思われますが、短期的には調整が入ってもおかしく無さそうです。とりあえず、値決めまで様子を見たいと思います。・株価動向:年末に9.61万円まで下落するも、そこから上昇基調に転換。11/1には13.79万円まで上昇し、現在は13万円台前半に位置しています。
利回りから逆算した株価は5.5%で12.73万円、5.75%で12.18万円となっています。13週線が12.25万円、26週線が11.9万円付近を通過していることから、公募価格が11万円台後半~12万円台前半で決まればそこそこ値頃感も出そうでしょうか?
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は3.46%下落。公募価格は25日線より5.5%下、26週線よりやや下に位置。
○信用状況:空売りはあまり入ってないようです。○見通し
・公募価格は12万円台前半となり、利回りも5.74%とそこそこ値頃感のある水準に。
市況については米国10年債金利の上昇が一服し、国債先物とREIT指数も一旦下げ止まっています。地合いは好転しており、権利落ちを考慮しても公募割れの可能性は低いと見ています。値幅については金利の動向次第となりそうですが・・・
→11/8より売り禁となっていたようです・・・ディスカウントが6千円あるので派手に割れる可能性は低いと思いますが、需給的には分が悪く、受渡日にGDとなるかもしれません。地合いが改善すれば別ですが、現状では微益止まりという感じでしょうか?
実施結果
始 値 | 118,100 円 ( – 3,963 円 ) |
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高 値 | 120,600 円 ( – 1,463 円 ) |
安 値 | 118,100 円 ( – 3,963 円 ) |
終 値 | 119,900 円 ( – 2,263 円 ) |
寄付出来高 | 7,532 株 |
寄付出来高/公募数 | 19.21 % |
1日の出来高 | 12,462 株 |
- コメント
○前日比1,300円安で寄り付き、徐々に買い戻されて12万円台を回復。後場も12万円前後で推移しました。結局11.99万円で引けています。○権利落ち日に公募価格付近まで下げてしまい、そのままズルズルと下げてしまいました。寄り付きでは3%超の損失となり、今年のリート・インフラPOの中ではワーストの成績に・・・ただ、その後は買い戻されているので、早期に公募価格まで戻す可能性もありそうでしょうか。
ちなみにですが、今年公募割れしているのは今回の案件含めて2件で、いずれもインフラファンドでした。今年の株価はそれほど不調というわけでもないのですが、POとは相性が悪いようですね。