- 19年7月11日、 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 19年7月23日、 公募価格が決定されました。
[日本再生可能エネルギーインフラ投資法人]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283) |
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スポンサー | リニューアブル・ジャパン |
投資先 | 主に再生可能エネルギー発電設備のインフラへ投資。現時点ではポートフォリオの全てが太陽光発電所となっている。 |
上 場 先 | 東証インフラ |
信 用 貸 借 区 分 | 信用 |
業 種 | インフラファンド |
銘柄データ
発 表 日 | 2019年7月11日 |
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公募・売出株数 | 公募:33,079 口 (OA:1,553 口) |
吸収金額(発表日時点) | 35.22 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 7月23日~7月25日 → 7月23日 |
受 渡 日 | 8月2日 |
PO実施の目的 | 取得予定資産(太陽光発電所)の取得資金の一部に充当。 |
引受会社(主幹事) | SMBC日興証券(21,174口) みずほ証券(10,585口) |
引受会社(幹事) | 三菱UFJモルガン・ スタンレー証券(330口) 岡三証券(330口) SBI証券(330口) 水戸証券(330口) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 101,400 円 |
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仮 条 件 | – 2.5 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 100,300 円 |
公 募 価 格 | 94,672 円(予想分配金3,200円を控除) |
割 引 率 | – 2.50 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 530 株 |
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信用残/月平均出来高 | 3.25 株 |
公募数/月平均出来高 | 65.04 倍 |
買い板 | 870 株程度 |
売り板 | 1,000 株程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→なし |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
N O I 利 回 り | 7.91 % |
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L T V | 56.48 % |
決 算 月 | 7月、1月 |
格 付 け | – |
予 想 分 配 金(年 間) | 6,400 円 |
分 配 金 利 回 り | 6.76 % |
他REITとの比較 | 分配金利回り:中位 |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄:今年2月以来、およそ半年ぶりのPOとなります。
近年は半年ごとに増資を行っています。LTVが50%を超えていることもあるせいか、規模拡大には増資に頼らざるを得ない感じでしょうか。
太陽光発電所の出力制限、そしてFIT買取制度の来年終了方針など、インフラファンドへの印象を悪化させる事案が続いています。ただ、今月が権利月と言うこともあり、直近の株価への反応は限定的なようです。○指標:利回りはインフラファンドの中で真ん中辺り。時価総額も6銘柄中3位に位置しています。
○見通し
・需給動向:募集口数は33,079口で、希薄化比率は28.5%程度。前回と同規模といったところ。過去3回の成績は1勝2敗でした。その1勝も微益で止まっており、受渡日で好成績を期待するのは難しいかもしれません。利回りは高いので、中長期保有が前提であればいずれ報われそうですが。・株価動向:株価は2月の増資後に9.1万円台まで下落するも、その後は上昇基調に。現在は10万円台を回復しています。今月が権利月と言うことで、直近の株価はハイペースで上昇しています。値引きは予想分配金を含めて6千円程度と思われますが、前回は配当落ちからPO受渡までに8千円近く下落。値決めから権利付き最終日までにある程度上昇しないとしんどいかも・・・
利回り逆算した株価は6.5%で98,400円、6.75%で94,800円、7%で91,400円です。公募価格が9万円台前半なら値頃感も出そうでしょうか。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向
発表日以降、株価は1%下落。公募価格は26週線をやや下回る水準。○見通し
・発表日以降は若干調整するも10万円前後で下げ渋る展開でした。公募価格は9.5万円を切る水準となり、利回りも6.75%を超えてきました。そこそこの値頃感はあり、派手な公募割れの可能性は低そうでしょうか?ただ、配当落ちが株価にダイレクトに反映されるようだと利益を期待するのは難しそうです。・直近のチャートでは9.5万円付近に中長期の移動平均線が集中。価格帯別出来高も9.5万円前後が多いです。株価が9.5万円を維持できれば心配は不要そうですが、このラインをハッキリ割り込むようだとしんどい展開になるかもしれません。
実施結果
始 値 | 95,300 円 ( + 628 円 ) |
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高 値 | 95,300 円 ( + 828 円 ) |
安 値 | 95,100 円 ( + 428 円 ) |
終 値 | 95,400 円 ( + 728 円 ) |
寄付出来高 | 1,449 株 |
寄付出来高/公募数 | 4.17 % |
1日の出来高 | 3,731 株 |
- コメント
○前日比900円安で寄り付き、その後は上下400円の狭いレンジで膠着した展開が続きました。結局9.54万円で引けています。○あまり売り物も出ず、静かな受渡日となりました。微益ですが、公募価格よりプラスを維持しています。ただ、今日の出来高は公募数の10分の1程度にとどまっています。当面は公募の影響が続くと思われ、上値が重くなるかもしれません。
コメント
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人のように、配当権利確定日前に権利落ち分を計算して価格を決める増資は受け渡し日にまでに増資価格より価格が下落する(配当より権利落ちが大きい)印象があります。この株は高配当なのでより顕著かも。
コメントありがとうございます。
非貸借リートのPOで権利月を跨ぐケースを調べてみましたが、受渡日では公募価格を上回っているケースが大半でした。
ただ利幅はその時の地合いに左右される印象があり、無風なら微益に留まるパターンが多いようですね。