立会外分売[価格決定]:岩塚製菓(2221)

  • 19年5月14日、 岩塚製菓(2221)の立会外分売が発表されました。
  • 19年5月21日、 分売価格が決定されました。

[岩塚製菓]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド 岩塚製菓(2221) 
上場先 JASDAQスタンダード 
信用貸借区分 信用 
業種 食料品 
事 業 内 容 亀田製菓、三幸製菓に次ぐ国内3位の米菓メーカー。経常利益の大半は出資している台湾系企業からの配当金となっている。 

分売データ

発表日 2019年5月14日 
分売株数 43,000 株 
吸収金額(発表日時点) 1.68 億程度 
申込数量 上限 1,000 株 
実施予定日 5月22日~5月27日 
実施日 5月22日 
分売実施の目的 株式の分布状況の改善及び流動性向上のため。

株価・分売価格など

発表日終値 3,910 円 
実施前日終値 3,750 円 
発表日からの騰落率 –4.09 % 
実施2日前
からの騰落率
–3.47 % 
分売価格 3,675 円 
割引率 –2.00 % 

信用データ

月平均出来高(発表時) 1,000 株 程度 
信用残/月平均出来高 3.90 倍 
分売数/月平均出来高 43.00 倍 
買い板 6千株 程度 
売り板 3千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→なし 
SBI証券→HYPER空売り有り 

出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業績 ○19年3月期通期決算(数値は18年3月期比) 
売上高:3.4%減 営業利益:87.7%減
経常利益:20.6%増 純利益:28.1%増 

○20年3月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:2.7%増 営業利益:6,000%増 
経常利益:9.8%減 純利益:8.5%減

自己資本比率 73.6% 
会社予想PSR(今期) 0.93 倍 
会社予想PER(今期) 17.16 倍 
実績PBR 0.37 倍 
ROE 2.1 % 
予想配当 24 円 
配当利回り 0.65 % 
配当性向 11.2 % 
同業他社との比較 PER:平均並み PBR:かなり割安か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

スポンサーリンク

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:自社製品(3月、9月権利。200株以上の長期保有株主には3月権利分で1,000円相当を加算。)
  • コメント
    ○銘柄・分売について
    ・岩塚製菓は国内3位の米菓メーカーです。亀田や三幸は外国産米を使うなどして低価格の商品を出す傾向ですが、岩塚は国産米など材料にこだわった商品を出している感じです。
    東証2部にはいつでも行けそうですが、長らくJASDAQに留まっている所を見ると市場変更の可能性は低そうです。

    ○業績・指標
    ・業績:近年の業績は横ばい傾向でしたが、前期は営業利益が大幅減益となりました。ただ、経常利益・純利益は配当金収入の増加に伴い2桁増益となっています。
    特筆すべき点としては、本業の儲けより出資している台湾系企業からの配当金が圧倒的に多いことですね。本業の営業利益率は1~2%ですが、経常利益率は7%となっており、かなり歪な構造となっています。

    ・指標:同業他社と比べてPERは市場平均並み、PBRはかなり割安のようです。

    ○見通し

    ・需給動向:分売数は4.3万株、発行株ベースで0.72%と少なめ。ただ、月の平均出来高は1千株程度と過疎株状態。流動性が改善しないと厳しい気もします。PBRがかなり低いのでバリュー株として一定の評価はありそうですが、値がさということで売りも出やすそうなのがネック。チャートの形状も良くなく、当日朝まで様子見となりそうです。

    ・株価動向:昨年9月までは5,000円台を維持していましたが、10月以降は下落基調となり、年末に3,710円まで下落。今年に入ると4,250円付近まで持ち直す場面もありましたが、現在は4,000円前後に位置しています。決算を受け、株価がどう反応するか注目したいと思います。

実施前日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は4%下落。今日は前日比3.47%下落。分売価格は25日線から10%下に乖離し、年初来安値を下回る水準。
    ○信用・需給状況:前日の出来高は1.26万株。流動性は改善していますが、分売を捌けるかは何とも言えないところ。今日は3%以上下げているのでハイカラは多少入っていそうですが、値がさ株なので朝の気配を見る必要がありそうです。

    ○見通し:【明日朝の気配次第、買いが多くなければ見送り】
    ・分売発表後に株価はやや調整し、分売価格は年初来安値を下回る水準となりました。25日線からも10%程度乖離しており、テクニカル面だけなら分売価格前後で下げ渋る可能性もありそうですが・・・値引きが2%と渋い上、値がさと言うことで売り物も多く出る可能性があります。ファンダ的にも成長性が感じられるような構造ではないため、無理して申し込む必要も無さそう。買いが多くなければ見送りの方向とします。

    ・株価は安値圏に位置していますが、短期・中長期いずれも下落トレンドが継続中。底値を読みづらく、逆張りでエントリーするにはリスクがありそうです。もう少し様子見と言ったところでしょうか。

実施結果

始 値 3,750 円 ( + 75 円 )
高 値 3,800 円 ( + 125 円 )
安 値 3,725 円 ( + 50 円 )
終 値 3,735 円 ( + 60 円 )
寄付出来高 18,000 株
寄付出来高/分売数 41.86 %
1日の出来高 48,500 株
  • コメント
    ○前日終値と同値で寄り付き、前場は3,725~3,755円の間で膠着した展開に。後場に入ると買い戻されて、一時3,800円まで上昇。ただ、大引けに掛けては失速しました。結局3,735円で引けています。

    ○朝の気配を見る限り厳しそうに見えたのですが、バリュー株としての評価があったのか、意外に多く買いが入った印象でした。寄り付きでは前日終値と同値になり、見事に読みを外す形に・・・ただ、トレンドが変わりうるような値動きではなかったので、引き続き様子見となりそうです。

スポンサーリンク
関連記事(一部広告あり)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする