- 19年2月22日、イワキポンプ (6237)の売出(PO)が発表されました。
- 19年3月4日、 売出価格が決定されました。
[イワキポンプ]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | イワキポンプ (6237) |
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上 場 先 | 東証2部(3/15より東証1部へ市場変更) |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借(2/22より貸株注意喚起) |
業 種 | 機械 |
事 業 内 容 | ケミカルポンプ(化学薬液移送用のポンプ)を中心とした流体制御製品の製造が主力。多品種少量生産体制で製品バリエーションの豊富さに強み。 |
POデータ
発 表 日 | 2019年2月22日 |
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公募・売出株数 | 売出:2,000,000 株 (OA:300,000 株) |
吸収金額(発表日時点) | 23.97 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 3月4日~3月7日 → 3月4日 |
受 渡 日 | 3月15日 |
PO実施の目的 | 株式の投資家層の拡大及び流動性の向上を目的とする。 |
引受会社(主幹事) | 大和証券(1,200,000株) SMBC日興証券(600,000株) |
引受会社(幹事) | いちよし証券(100,000株) 丸三証券(100,000株) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 1,042 円 |
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仮 条 件 | – 4.0 % ~ – 6.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 1,015 円 |
公 募 価 格 | 974 円 |
割 引 率 | –4.04 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 15,000 株 |
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信用残/月平均出来高 | 4.33 倍 |
公募数/月平均出来高 | 125.79 倍 |
買い板 | 1万7千株 程度 |
売り板 | 1万5千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→無し SBI証券→無し |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○19年3月期会社予想(数値は前期比) 売上高:3.6%増 営業利益:7.2%増 経常利益:2.3%増 純利益:2.0%減 3Q決算時点での進捗度は売上高が75%、利益が81~82%程度。 ※2/13に通期予想の下方修正を発表。 |
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自 己 資 本 比 率 | 65.9 % (経営レバレッジ:1.52 ) |
予想PSR(会社予想) | 0.75 倍 |
予想PER(会社予想) | 10.86 倍 |
実 績 P B R | 1.12 倍 |
R O E | 10.4 % |
予 想 配 当 | 28.3 円 |
配 当 利 回 り | 2.91 % |
配 当 性 向 | 31.5 % |
同業他社との比較 | PER:やや割安か PBR:割安か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・POについて
16年3月に東証2部へ上場しています。正式な社名は「イワキ」なのですが、すでに同じ社名で上場している銘柄(8095:イワキ)があることから、こちらの銘柄名は「イワキポンプ」となっています。
市場変更にあたっては株主数の要件が不足しており、今回の売出で要件を充足できる物と思われます。ただ株主数は昨年9月の時点で1,900名なので、その充足だけなら数十万株の売出か分売でも充分な気が。直近で下方修正も出したばかりですし、タイミングとしてはあまり良くない気もします。○業績・指標
業績:近年の業績は順調に伸びています。今期は純利益を除いて増収増益の見通しですが、3Q決算と同時に通期予想の下方修正を行っています。下方修正後の利益進捗率は昨年並みですし、予想コンセンサスは会社予想とおおむね一致。さらなる下方修正がなければ、株価への影響は限定的でしょうか。指標:同業他社と比べて割安です。
○見通し
・需給動向:売出数は200万株、発行株ベースでは10.36%程度。ただ昨年9月以降は流動性が悪化しており、月の平均出来高は1.5万株しかありません。このままだと売出を支えきるのは難しそう。貸借銘柄なので信用売りのカバーに期待したいのですが、すでに貸株注意喚起が出ています。大株主の一覧を見る限り、貸株が潤沢に供給されるかは微妙なところ。早々に売り禁となる可能性もあるため、値決め直前まで様子を見る必要があると思います。・株価動向:昨年7月に1,700円の高値を付けた後はレンジ相場を経て下落基調へ。昨年末は936円と半値近くまで下落。年明け以降はやや戻しましたが、通期予想の下方修正を受けて再び下落。現在は1,000円台に位置しています。直近は1,000円で下げ渋っている感じですが、需給悪化を嫌って下落する可能性も。900円ぐらいで踏み止まるかどうかがポイントになりそうでしょうか。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は2.59%下落。売出価格は年初来安値(946円)より30円程度上の水準。
○信用状況:空売りはそこそこ入っているようです。○見通し:1部昇格を受けて発表翌日は株価が急騰するも、その後は5営業日連続で陰線となり、株価は発表前の水準を下回る形に。想定していたような展開ではなかったですが、売出価格は1,000円を下回っています。
年明け以降で1,000円を明確に割れたのは大発会の1日しか無く、現状では派手な公募割れの可能性は低そうでしょうか?ただファンダが良いわけではないので、見直し買いは限定的かも。また、現時点で売り禁にはなっていませんが、貸株注意喚起の状態は継続中。明日以降、空売りがどの程度積み上がるかで損益は変わってきそうです。
実施結果
始 値 | 961 円 ( – 13 円 ) |
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高 値 | 964 円 ( – 10 円 ) |
安 値 | 944 円 ( – 30 円 ) |
終 値 | 944 円 ( – 30 円 ) |
寄付出来高 | 438,200 株 |
寄付出来高/公募数 | 21.91 % |
1日の出来高 | 746,900 株 |
- コメント
○前日比2円高で寄り付き、その後は952~964円のレンジで動く展開が続きました。しかし大引け間際になると投げ売りが発生し、950円を切ってしまいました。結局944円の安値引けとなっています。○先週から公募割れの状態が続いており、厳しい状態でした。受渡日になれば買い戻されるかと思いましたが、目立った買いも入らず、逆に大引けに掛けては崩れてしまいました。ファンダは確かに良くなかったのですが、売り禁でもないのにここまで弱いのは意外でしたね。イワキポンプの場合、指数組み入れは今月末なのでそれまでに上昇する可能性はあると思いますが、本格的な上昇は何か材料が出ないと難しいかもしれません。