- 19年2月22日、任天堂 (7974)の売出(PO)が発表されました。
- 19年3月4日、 売出価格が決定されました。
[任天堂]の詳細・分析
銘柄データ
| 銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 任天堂 (7974) | 
|---|---|
| 上 場 先 | 東証1部 | 
| 信 用 貸 借 区 分 | 貸借 | 
| 業 種 | その他製品 | 
| 事 業 内 容 | 家庭用ゲーム機器やゲームソフトの製造・販売が主力。海外売上高がの割合が高く、売上の75%近くは海外向けで占める。 | 
POデータ
| 発 表 日 | 2019年2月22日 | 
|---|---|
| 公募・売出株数 | 売出:2,428,700 株 (OA:364,300 株) | 
| 吸収金額(発表日時点) | 838.74 億 程度 | 
| 価 格 決 定 日 | 3月4日~3月7日 | 
| 受 渡 日 | 3月12日~3月15日 | 
| PO実施の目的 | 上場会社における政策保有株式への対応に注目が一段と高まる中、一部の株主より任天堂株式を売却したい旨の意向を確認したため、政策保有株式に係る会社の取り組みの一環として売出しを実 施。また、個人投資家層を中心に売出しを実施することにより、株主層の多様化を目指す。 | 
| 引受会社(主幹事) | 野村證券(1,335,600株) | 
| 引受会社(幹事) | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(801,500株) SMBC日興証券(145,800株) みずほ証券(72,900株) 大和証券(72,900株) | 
株価・公募価格など
| 発 表 日 終 値 | 30,030 円 | 
|---|---|
| 仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 5.0 % | 
| 価 格 決 定 日 終 値 | 30,400 円 | 
| 公 募 価 格 | 29,488 円 | 
| 割 引 率 | –3.00 % | 
信用データ
| 月平均出来高(発表時) | 2,144,000 株 | 
|---|---|
| 信用残/月平均出来高 | 1.15 倍 | 
| 公募数/月平均出来高 | 1.13 倍 | 
| 買い板 | 22万8千株 程度 | 
| 売り板 | 37万7千株 程度 | 
| 一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→長期売建有り SBI証券→無期限売建有り | 
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
| 業 績 | ○19年3月期会社予想(数値は前期比) 売上高:13.7%増 営業利益:26.7%増 経常利益:15.4%増 純利益:18.2%増 3Q決算時点での進捗度は売上高が83%、利益が97~104%程度。 | 
|---|---|
| 自 己 資 本 比 率 | 77.9 % (経営レバレッジ:1.28 ) | 
| 予想PSR(会社予想) | 3.48 倍 | 
| 予想PER(会社予想) | 21.47 倍 | 
| 実 績 P B R | 2.50 倍 | 
| R O E | 11.6 % | 
| 予 想 配 当 | 690 円 | 
| 配 当 利 回 り | 2.34 % | 
| 配 当 性 向 | 50.2 % | 
| 同業他社との比較 | PER:割高か PBR:割高か | 
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:無し
- コメント
 ○銘柄・POについて
 ゲーム機やゲームソフトの開発でお馴染み、任天堂の売出となります。
 今回は銀行の持ち合い株解消の一環として株式が売り出されるようです。
 売出と同時に100万株(発行株の0.7%)の自社株買い、および1,000万株の自己株消却を発表しています。今回の自社株買いではEPSなどへの影響は少ないですが、株主還元に対してのアピールと、PO期間中の株価対策としての面があるものと思われます。○業績・指標 
 業績:17年度までは横ばいでしたが、前期からは「nintendo switch」関連の売上が爆発的に伸びて急成長。今期も2桁増収増益の見通しです。
 注意点としては海外売上高の比率が多く、外貨建資産も多数保有しています。そのため、想定レートより円高になった場合は経常利益に影響する可能性があります。3Q時点での想定レートは1ドル105円なので、今のところは大丈夫そうですが。
 また、予想コンセンサスは会社予想より2割増と強気予想が多いです。決算が予想に届かなかった場合は下落リスクとなりうるため、注意が必要そうです。指標:成長性が評価されているためか、同業他社と比較して割高のようです。 ○見通し 
 ・需給動向:売出数は242.87万株。値がさ株なので吸収金額が838億と大きいですが、発行株ベースでは1.97%程度と小さめの規模です。また、月の平均出来高は214万株あり、流動性は抜群。売出の消化には全く問題無さそうです。通常は需給悪化を嫌って株価が下落しそうですが、売出の規模や自社株買いなどの還元策を考えると逆に上昇しそうな気も。週明け以降の株価に注目したいと思います。・株価動向:1年前は株価が5万円付近に位置していましたが、そこから下落基調に陥ってしまい、昨年末は27,000円と半値近くまで下落しました。年明け以降はやや戻し、現在は3万円台を回復。期待が高すぎたせいなのか、業績が好調なわりには株価の下落が酷い印象。ただ、ここ半年で信用買い残が減ってきており、直近は下げ渋っている感じも受けます。この辺で株価の持ち直しを期待したいところです。 
価格決定日時点
- コメント
 ○株価動向:発表日以降、株価は1.2%上昇。売出価格は25日線より3.8%下へ乖離。
 ○信用状況:空売りはほとんど入っていないようです・・・○見通し:株主還元策もあってか、株価はあまり調整が進まず。ビックリしたのは制度売りが全く入ってない点ですね。値がさ株のためか、貸借残は全く積み上がっていませんでした。売り禁銘柄やリートのPOではたまに見る現象ですが、普通株でこの現象が起きるのは意外でした。一般含めた売り残もほとんど増えていません。株価の調整具合と信用状況を見る限り、現時点では分が悪くなった印象。明日以降の株価上昇と空売りが入る可能性に賭けるしかなく、ハイリスクハイリターンのPOになってしまいそうです。 直近のチャートを見ると、13週線が抵抗線になって跳ね返されている模様。先週も3万1千円台に乗せたものの、13週線を超えられませんでした。このラインを上抜けできれば上昇機運が生まれそうですが、そうでない場合は下押しする可能性も考えられそうです。 
実施結果
| 始 値 | 29,855 円 ( + 36,700 円 ) | 
|---|---|
| 高 値 | 30,850 円 ( + 136,200 円 ) | 
| 安 値 | 29,820 円 ( + 33,200 円 ) | 
| 終 値 | 30,620 円 ( + 113,200 円 ) | 
| 寄付出来高 | 738,200 株 | 
| 寄付出来高/公募数 | 30.39 % | 
| 1日の出来高 | 3,766,500 株 | 
- コメント
 ○前日比250円高で寄り付き、急速に買い戻されて30,800円付近まで上昇。その後は30,500~30,800円の間で動く展開となり、高値圏でもみ合う状態が続きました。結局30,620円で引けています。○先週末から公募割れする場面があり危うい状態でしたが、受渡日では堅調な値動きとなりました。今日は地合いが絶好調で、TOPIXが1.5%上昇したのも寄与したと思われます。株価は再び13週線(31,100円)に近づいており、このラインを超えるかどうかが当面のポイントになりそうです。