- 19年2月18日、ヤマエ久野(8108)の立会外分売が発表されました。
- 19年3月5日、 分売価格が決定されました。
[ヤマエ久野]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | ヤマエ久野(8108) |
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上場先 | 福証 |
信用貸借区分 | 貸借 |
業種 | 卸売業 |
事 業 内 容 | 九州を地盤とする食品卸売り企業。他に住宅関連資材・機器の卸売りも手がける。 |
分売データ
発表日 | 2019年2月18日 |
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分売株数 | 54,400 株 |
吸収金額(発表日時点) | 0.69 億程度 |
申込数量 | 上限 1,000 株 |
実施予定日 | 3月5日~3月8日 |
実施日 | 3月6日 |
分売実施の目的 | ・株式の分布状況の改善および流動性の向上のため。 ・連結子会社が保有する親会社株式を会社法第135条第3項の規定に基づき処分するため。 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 1,270 円 |
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実施前日終値 | 1,186 円 |
発表日からの騰落率 | –6.61 % |
実施2日前 からの騰落率 |
+0.08 % |
分売価格 | 1,151 円 |
割引率 | –2.95 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 2,000 株 程度 |
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信用残/月平均出来高 | 0.00 倍 |
分売数/月平均出来高 | 21.76 倍 |
買い板 | 3千株 程度 |
売り板 | 1千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→なし |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業績 | ○19年3月期会社予想(数値は前期比) 売上高:12.1%増 営業利益:26.8%増 経常利益:26.6%増 純利益:26.2%減 3Q決算時点での進捗度は売上高が78%、利益が68~80%程度。 |
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自己資本比率 | 23.5 % (経営レバレッジ:4.26 ) |
会社予想PSR(今期) | 0.05 倍 |
会社予想PER(今期) | 10.09 倍 |
実績PBR | 0.49 倍 |
ROE | 4.8 % |
予想配当 | 20 円 |
配当利回り | 1.74 % |
配当性向 | 17.5 % |
同業他社との比較 | PER:割安か PBR:割安か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・分売について
ヤマエ久野は九州を地盤とする食品卸売り会社です。福証単独上場の銘柄ですが、売上4,000億、経常利益35億、時価総額も260億と、会社の規模としては結構大きいです。現状でも東証1部に上場できそうですが、申込上限などを見る限り、東証上場の可能性は低そうです・・・
今回の分売は連結子会社からの売出となっており、会社法135条3項の規定により行われるようです。○業績・指標
業績:前期は大幅な減益でしたが、今期は純利益を除いて2桁増収増益の見通し。ただ、昨年に2Q決算を発表した際、通期予想の下方修正を行っています。人件費や配送費高騰が相当負担になっているようで、再度の下ぶれリスクには注意しておく必要があるかも。指標:同業他社と比べて割安です。地方市場の銘柄という点も影響していると思います。
○見通し
需給動向:分売数は5.44万株、発行株ベースでは0.27%程度。ただ月の平均出来高が2千株程度しかなく、流動性に欠ける状態。貸借銘柄ですが、福証銘柄を空売りできる証券会社はかなり限られており、信用売りのカバーに期待するのは難しそう。実施前日まで様子見となりそうです。株価動向:直近の株価は1,200~1,350円のレンジで動いています。比較的値動きが安定しており、レンジ下限の1,200円付近まで調整すれば短期的な戻りを期待できそうでしょうか。
なお指標的にはバリュー株と言えそうですが、地方上場ということで放置されている感じも。また今期は下方修正の実績があるため、レンジ相場を抜け出す材料には乏しい感じですね。
実施前日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は6.6%下落。今日は前日比であまり変わらず。分売価格は年初来安値を下回る水準。
○信用・需給状況:前日の出来高は3,600株。2日前の出来高は1万株近くあったので、流動性はやや改善しています。空売りは先週末の時点で1,400株入っているようでした。今週に入ってかなり下げたので、多少は売りカバーに期待できるでしょうか?→今日の引け時点で分売数の15%ほど入っていたようです。○見通し:昨日は下げすぎたのか実施が発表されず。ただ今日の終値は昨日とあまり変わらず、結局2日目で実施となります。
分売価格は年初来安値を下回っており、PBRも0.5倍を切っていることから割安感があります。派手に割れる可能性は低そうですが・・・信用状況が分からず、寄り付きでどの程度買いが入るか読めません。→速報値を見たところ、空売りは多少入っていたようです。参加は明日朝の気配を見た上での判断とし、買いが少ないようなら見送りとします。
ここ2年のチャートでは、25日線から5~10%乖離すると持ち直すことが多いです。分売価格まで下げた場合は8%近く乖離することになるので、短期でのリバウンドに期待したいと思います。※福証銘柄の分売の場合、約定が9時を過ぎることがあります。即売りの場合は早い者勝ちになるのと、それに伴って普段の分売とは違う値動きをすることがあるので注意が必要です。
実施結果
始 値 | 1,160 円 ( + 9 円 ) |
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高 値 | 1,178 円 ( + 27 円 ) |
安 値 | 1,157 円 ( + 6 円 ) |
終 値 | 1,173 円 ( + 22 円 ) |
寄付出来高 | 3,800 株 |
寄付出来高/分売数 | 6.99 % |
1日の出来高 | 41,200 株 |
- コメント
○前日比26円安で寄り付き、直後から買い戻されて9時半頃に1,178円まで上昇。その後は1,170円を挟んでの展開が続きました。結局1,173円で引けています。○配分はやはり9時前後になったようですが、前日より安く始まっているので普通の値動きといった感じですね。空売りの買い戻しもあり、終日堅調な値動きとなりました。