- 18年5月22日、ジーテクト(5970)の売出(PO)が発表されました。
- 18年5月30日、 売出価格が決定されました。
[ジーテクト]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | ジーテクト(5970) |
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上 場 先 | 東証1部 |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
業 種 | 金属製品 |
事 業 内 容 | 車体部品とトランスミッション部品のメーカー。ホンダが主要取引先で、売上の7割近くを占める。 |
POデータ
発 表 日 | 2018年5月22日 |
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公募・売出株数 | 売出:3,937,900 株 (OA:393,800 株) |
吸収金額(発表日時点) | 102.88 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 5月30日~6月5日 → 5月30日 |
受 渡 日 | 6月7日~6月13日 → 6月7日 |
PO実施の目的 | 株主層の拡大、株式の分布状況の改善及び流動性の向上を目的とする。 |
引受会社(主幹事) | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(1,969,100株) |
引受会社(幹事) | 野村證券(1,102,600株) みずほ証券(669,400株) SMBC日興証券(196,800株) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 2,375 円 |
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仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 1,901 円 |
公 募 価 格 | 1,843 円 |
割 引 率 | –3.01 % |
信用データ
空 売 り / 公 募 数 | 5.10 %(価格決定日) → 21.17 %(受渡日前日) |
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月平均出来高(発表時) | 59,500 株 |
信用残/月平均出来高 | 1.25 倍 |
公募数/月平均出来高 | 82.56 倍 |
買い板 | 2万8千株 程度 |
売り板 | 2万8千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→長期売建有り SBI証券→無し |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○18年3月期通期決算(数値は17年3月期比) 売上高:6.7%増 営業利益:0.9%減 経常利益:1.2%増 純利益:18.8%増 ○19年3月期会社予想(数値は前期比) |
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自 己 資 本 比 率 | 52.5 % (経営レバレッジ:1.72 ) |
予想PSR(会社予想) | 0.33 倍 |
予想PER(会社予想) | 6.93 倍 |
実 績 P B R | 0.62 倍 |
R O E | 8.9 % |
予 想 配 当 | 44 円 |
配 当 利 回 り | 2.39 % |
配 当 性 向 | 16.6 % |
同業他社との比較 | PER:やや割安か PBR:やや割安か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:1,000円相当のクオカード(3月権利)
- コメント
○銘柄・POについて:ジーテクトはホンダ系の部品メーカーです。
今回は売出人が三菱UFJモルガン・スタンレー証券となっていますが、第2位の大株主から株式を買い付け、その株を転売する形になるようです。○業績・指標:近年の業績は比較的堅調に伸びています。今期は2桁の増収、営業・経常利益は2桁増益の見通し。純利益だけは横ばいですが、前期の純利益が有価証券売却益を含んでいたことから、実質的には大幅増益の見通しとなりそうです。
指標面ではPER10倍、PBR1倍を切っていますが、同業他社も似た水準なので特段割安という感じではありません。○見通し:売出数は400万株近くで、発行株ベースだと10%弱。売出規模としては普通ですが、月の平均出来高が5万株未満なのを考えるとちょっと厳しいような・・・貸借銘柄なので、期間中の流動性改善や空売りが積み上がることを期待する感じになるでしょうか。
直近の株価は決算発表を受けて2,569円まで上昇していました。現在の水準でも25日線(2,200円)から乖離しているため、値決めまでにその辺まで調整してくれるといいのですが。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は20%近く下落。公募価格は年初来安値を下回っています。
○信用状況:空売りは現時点であまり入っていないようです。流動性は改善し、今日の出来高は85万株程度。○見通し:需給悪化による下落に加え、欧州の政情不安により円高が進行したことで自動車関連株が軒並み下落。ジーテクトも例に漏れず、きつい下げとなりました。
ただ、公募価格は年初来安値を下回る水準です。業績というよりは外的要因による下げですし、想定為替レートが1ドル105円なのを考えると、直近で大きく下げすぎてしまった印象も。株価の反発は政治的リスクがいつ収まるか次第だと思いますが、一旦リスクが折り込まれれば、戻るのも早そうな気がします。
実施結果
始 値 | 1,853 円 ( + 10 円 ) |
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高 値 | 1,896 円 ( + 53 円 ) |
安 値 | 1,853 円 ( + 10 円 ) |
終 値 | 1,896 円 ( + 53 円 ) |
寄付出来高 | 1,284,100 株 |
寄付出来高/公募数 | 32.61 % |
1日の出来高 | 2,493,900 株 |
- コメント:○前日比3円安で寄り付き、その後は買い戻される展開が続きました。結局1,896円で引けています。
○今週は公募割れする日もありましたが、主力株の上昇によってジーテクトの株価も買い戻される形となりました。チャート的には底を打ったようにも見えますが、もうしばらくは様子を見る必要があるかもしれません。