- 18年3月2日、 マクニカ・富士エレ ホールディングス(3132)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 18年3月12日、 公募価格が決定されました。
[マクニカ・富士エレ ホールディングス]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | マクニカ・富士エレ ホールディングス(3132) |
---|---|
上 場 先 | 東証1部 |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
業 種 | 卸売業 |
事 業 内 容 | 日本最大級の独立系エレクトロニクス商社。主要取扱製品は半導体、電子部品、電子機器など。15年にマクニカと富士エレクトロニクスが経営統合し、持ち株会社体制に移行。 |
POデータ
発 表 日 | 2018年3月2日 |
---|---|
公募・売出株数 | 新株発行:1,909,100 株 自己株処分:4,230,000 株 売出:7,935,800 株 (OA:2,111,300 株) ※公募のうち、157万株は海外での販売分。 |
吸収金額(発表日時点) | 455.32 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 3月12日 |
受 渡 日 | 3月20日 |
PO実施の目的 | 取引の拡大や販売先からの商品の長期安定供給要請等において売上及び在庫が増加することに伴い、発生する増加運転資金の一部に充当する予定。 |
引受会社(主幹事) | SMBC日興証券 |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 2,813 円 |
---|---|
仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 6.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 2,045 円 |
公 募 価 格 | 1,983 円 |
割 引 率 | –3.03 % |
信用データ
推 定 空 売 り 数 | 498,200 株(3/12) → 2,002,200 株(3/19) |
---|---|
空 売 り / 公 募 数 | 3.41 % →(3/12) → 13.70 % (3/19) |
月平均出来高(発表時) | 261,000 株 |
信用残/月平均出来高 | 0.35 倍 |
公募数/月平均出来高 | 45.77 倍 |
買い板 | 15万7千株 程度 |
売り板 | 12万8千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→長期売建有り SBI証券→15日売建有り |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○18年3月期会社予想(数値は前期比) 売上高:24.8%増 営業利益:37.4%増 経常利益:48.4%増 純利益:51.5%増 3Q決算時点での進捗度は売上高が75%、利益が80~87%程度。 ※POと同時に通期予想の上方修正を発表。 |
---|---|
自 己 資 本 比 率 | 43.1 % (経営レバレッジ:2.50 ) |
予想PER(会社予想) | 12.32 倍 |
実 績 P B R | 1.10 倍 |
R O E | 8.9 % |
予 想 配 当 | 50 円 |
配 当 利 回 り | 2.52 % |
配 当 性 向 | 27.7 % |
同業他社との比較 | PER:平均並み(3/2)→割安か(3/12) PBR:割高か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待(3月権利)
○100株保有:1,000円相当のクオカード
○200株~400株保有:3,000円相当の優待商品もしくはクラブオフ会員サービス
○500株以上保有:3,000円相当の優待商品とクラブオフ会員サービス
- コメント
○銘柄・POについて:マクニカ・富士エレHDは半導体商社ということで、半導体企業の業績がよいことから付随してよく話題に上るイメージですね。
今回は公募と売出を合わせて吸収金額455億となり、規模の大きなPOとなります。
ただ、資金用途が運転資金のみというのは気になります。加えて、今回は創業家からの巨大な売出もあるため、株価には大きな影響を与えそうです。○業績・指標:今期の業績は絶好調です。半導体の需要増に伴って、関連商社も売上が伸びています。去年10月と今年3月で2回の上方修正を出しましたが、その状態でも3Q時点の利益進捗率が8割近くとなっています。通期決算に向けて、さらなる上ぶれ余地も期待できそうです。
○見通し:増資に伴う希薄化は14%程度。ただ、今回は公募数を上回る売出があるため、当面は需給悪化を嫌って株価が下落しそうです。
値決めまでの下値は26週線付近の2,350円程度と見ていますが、底を割ってしまうようだと底値のメドが付きづらいかもしれません・・・
とりあえず、株価が底を打つまで様子を見たいと思います。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は27.3%程度と大幅に下落。公募価格は2,000円を割れる水準となりました。株価は26週線を大きく下回り、昨年9月以来の安値となっています。
○信用状況:空売りはまだそんなに入っていない感じです。○見通し:27%も下げたので中止の可能性もあるかと思いましたが、初日で価格決定となりました。予想以上に下げてしまい、26週線もぶち抜いているので下値のメドが分からない感じです・・・昨年は1,600円から上昇トレンドが続いていたので、目安らしい目安はその値しか見当たりません。
ただ、株価も割安な感じになってきたので、このまま下げ続ける可能性は低いと見ていますが・・・公募価格で踏み止まるかどうかは正直読めず、まずは安定操作期間の値動きに注目したいです。
実施結果
始 値 | 1,953 円 ( – 30 円 ) |
---|---|
高 値 | 1,978 円 ( – 5 円 ) |
安 値 | 1,952 円 ( – 31 円 ) |
終 値 | 1,962 円 ( – 21 円 ) |
寄付出来高 | 4,170,200 株 |
寄付出来高/公募数 | 28.53 % |
1日の出来高 | 6,866,200 株 |
- コメント:○前日と同値で寄り付いた後は1,978円まで買い戻されるも、その後はやや下げて1,970円前後での値動きに。大引け間際には下げを強め、1,962円で引けています。
○期間中は結局下げる一方となってしまいました。地合い悪化もあり、昨日から明確に公募割れしている状態でした。今週はハイテク株の下げがきついので、POの影響も考慮すると当面は上値が重い感じでしょうか。