- 18年2月22日、 クニミネ工業 (5388)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 18年3月5日、 公募価格が決定されました。
[クニミネ工業]の詳細・分析
銘柄データ
| 銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | クニミネ工業 (5388) |
|---|---|
| 上 場 先 | 東証2部(→3/15より東証1部へ市場変更) |
| 信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
| 業 種 | ガラス・土石製品 |
| 事 業 内 容 | ベントナイトの採掘事業が主力。その他、ベントナイトを主体とした農薬向け原料・化成品の製造も手がける。 |
POデータ
| 発 表 日 | 2018年2月22日 |
|---|---|
| 公募・売出株数 | 自己株処分：1,096,000 株 (OA：164,000 株) |
| 吸収金額(発表日時点) | 12.25億 程度 |
| 価 格 決 定 日 | 3月5日 |
| 受 渡 日 | 3月15日 |
| PO実施の目的 | 精製ベントナイト『クニピア』の製造設備資金に充当する予定。 |
| 引受会社(主幹事) | みずほ証券(953,600株) |
| 引受会社(幹事) | ＳＭＢＣ日興証券(71,200株) 三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券(71,200株) |
株価・公募価格など
| 発 表 日 終 値 | 972 円 |
|---|---|
| 仮 条 件 | – 3.5 ％ ～ – 5.5 ％ |
| 価 格 決 定 日 終 値 | 1,096 円 |
| 公 募 価 格 | 1,057 円 |
| 割 引 率 | –3.56 ％ |
信用データ
| 推 定 空 売 り 数 | 42,800 株 (価格決定日) → 174,300 株 (受渡前日) |
|---|---|
| 空 売 り / 公 募 数 | 3.40 ％ (価格決定日) → 13.83 ％ (受渡前日) |
| 月平均出来高(発表時) | 34,000 株 |
| 信用残/月平均出来高 | 4.22 倍 |
| 公募数/月平均出来高 | 4.75 倍 |
| 買い板 | 10万1千株 程度 |
| 売り板 | 6万3千株 程度 |
| 一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→短期売建有り SBI証券→無し |
出所：日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
| 業 績 | ○18年3月期会社予想(数値は前期比) 売上高：4.7％増 営業利益：7.6％増 経常利益：8.4％増 純利益：6.5％増 3Q決算時点での進捗度は売上高が73％、利益が71～74％程度。 |
|---|---|
| 自 己 資 本 比 率 | 81.7 ％ (経営レバレッジ：1.21 ) |
| 予想PER(会社予想) | 12.04 倍 |
| 実 績 P B R | 0.93 倍 |
| R O E | 7.8 ％ |
| 予 想 配 当 | 37.5 円 |
| 配 当 利 回 り | 3.55 ％ |
| 配 当 性 向 | 39.0 ％ |
| 同業他社との比較 | PER：平均並み PBR：割安か |
出所：決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待：無し
- コメント：
○銘柄：POと同時に東証1部昇格が発表されています。
形式要件は一通りクリアしている感じなので、開示の通り昇格に合わせて資金調達を行う形になるようです。○業績・指標：16年までは横ばい傾向でしたが、前期からは業績が伸びているようです。今期も自動車向けや化粧品向けの売上が伸びており、増収増益の見通し。
PERは同業他社と比較して平均並みですが、PBRは1倍を切っており割安です。○見通し：希薄度は9％程度。ただ、1部昇格で割安感があり、業績もいいことから当面は株価が上昇しそうです。
中長期では上昇トレンドが続いており、おおむね13週線が支持線となっています。上昇が落ち着いた後、株価が13週線の1,000円付近で落ち着けば、その後の反発にも期待が持てそうです。来週までの値動きに注目したいと思います。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向：発表日以降、株価は11％程度上昇。1,200円付近まで上昇した後、1,100円辺りまで下落。○信用状況：今のところ、空売りはあまり入っていません。
○見通し：一旦、株価がピークを付けてしまった印象は受けます。1,000円付近まで戻せばその後の反発を期待できそうでしたが、下げきらずに値決めとなった感じです。
似たケースの星和電機のPOもあまり良くない状態なので、無理して申し込む案件では無くなった気がします。
実施結果
| 始 値 | 1,100 円 ( + 43 円 ) |
|---|---|
| 高 値 | 1,110 円 ( + 53 円 ) |
| 安 値 | 1,092 円 ( + 35 円 ) |
| 終 値 | 1,099 円 ( + 42 円 ) |
| 寄付出来高 | 226,700 株 |
| 寄付出来高/公募数 | 17.99 ％ |
| 1日の出来高 | 527,400 株 |
- コメント：○前日比10円高で寄り付いた後は、上下の値幅18円と比較的穏やかな値動きになりました。結局、1,099円で大引けとなっています。
○値決め後も堅調な値動きとなり、1,075円が底値となっているようでした。目立った上昇はなかった物の、終わってみれば堅実に稼げる案件でしたね。思った以上に下値が固く、読みを外してしまいました・・・
星和電機のPOも結果的にはそこそこの成績でした。PERが比較的低めの案件については、株価がピークを付けた場合でも積極的にリスク取る方針でもいいのかもしれません。