- 17年11月22日、 ダイフク (6383)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 17年12月5日、 公募価格が決定されました。
[ダイフク]の詳細・分析
銘柄データ
| 発 表 日 | 2017年11月22日 |
|---|---|
| 銘 柄 | ダイフク |
| 銘 柄 コ ー ド | 6383 |
| 上 場 先 | 東証1部 |
| 信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
| 業 種 | 機械 |
| 公募・売出株数 | 新株発行:2,480,000 株 自己株処分:1,000,000 株 (OA:520,000 株) |
| 吸収金額(発表日時点) | 256.40 億 程度 |
| 価 格 決 定 日 | 12月5日 |
| 受 渡 日 | 12月13日 |
株価・公募価格など
| 発 表 日 終 値 | 6,410 円 |
|---|---|
| 仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 5.0 % |
| 価 格 決 定 日 終 値 | 6,040 円 |
| 公 募 価 格 | 5,858 円 |
| 割 引 率 | –3.01 % |
信用データ
| 推 定 空 売 り 数 | 83,800 株 |
|---|---|
| 空 売 り / 公 募 数 | 2.10 % |
| 月平均出来高(発表時) | 1,479,800 株 |
| 信用残/月平均出来高 | 0.98 倍 |
| 公募数/月平均出来高 | 2.70 倍 |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
| 予想PER(会社予想) | 27.44 倍 |
|---|---|
| 実 績 P B R | 4.68 倍 |
| R O E | 17.0 % |
| 予 想 配 当 | 62 円 |
| 配 当 利 回 り | 1.06 % |
| 配 当 性 向 | 29.0 % |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社:みずほ証券(主幹事)、野村證券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・ス
タンレー証券、大和証券 - 事業内容:マテリアルハンドリングのシステムで世界トップクラスの企業。物流・流通向け、製造業向け、液晶・半導体向けなど、多くの業種向けにマテハンのシステムを展開。
- 業績:
○18年3月期会社予想(数値は前期比)
売上高:27.8%増 営業利益:60.2%増 経常利益:59.9%増 純利益:55.3%増
2Q決算時点での進捗度は売上高が44%、利益が45~47%程度。
※中間決算発表と同時に通期予想の上方修正を行っています。
- 指標:同業他社と比較して割高か。
- 自己資本比率:45.9% (経営レバレッジ:2.13)
- 株主優待:無し
- 板:買いが27万2千株程度、売りが34万5千株程度。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→長期売建あり SBI→無し
- PO実施の目的:本社新事務棟の建設、滋賀事業所(主力工場)の建て替え、業務効率化のためのソフトウェア更新、米国事業拡大のための工場建設などに充当する予定。
- コメント:○ダイフクはマテハンの分野で世界トップレベルの企業です。
今回のPOは工場の設備更新や事業拡大に伴うポジティブな増資となっています。ただ、本社建替費用まで増資の対象とするのはややケチも付きそうですが・・・○ネット通販向けの搬送システム・自動倉庫や半導体向けの搬送措置など、受注は大きく伸びているようです。近年の業績も堅調に伸びており、特に今期は利益が5割以上増益の見通し。事業の好調さが伺えます。
指標的には同業他社と比べてかなり割高ですが、業績が絶好調である事から人気が高く、買いが集まっているものと思われます。○公募数は348万株ですが、希薄度は3%弱と少なめです。また、月平均出来高も150万株近くあるため、POの影響は短期間で消化できそうです。
中長期でも上昇トレンドが続いており、現在の株価は上場来の高値圏に位置しています。希薄度から見ると株価が大きく下落するような感じは低そうですが、もし急落するようなら安く買えるチャンスにもなりそうでしょうか。
価格決定日時点
- コメント:○発表日以降、株価が5.7%下げたところで価格決定となりました。
希薄度以上に株価が下落しており、公募価格は5,900円を切る水準となりました。
今日の終値は25日線付近に位置しています。株価が25日線を割り込むと反発する傾向にあるので、チャート通りに行けばそろそろ株価が反発してもおかしくはなさそうです。
ただ、直近PO銘柄の成績が思ったほど良くない事から、下落リスクが残っている点にはやや注意が必要そうです。
実施結果
| 始 値 | 5,900 円 ( + 42 円 ) |
|---|---|
| 高 値 | 5,900 円 ( + 42 円 ) |
| 安 値 | 5,910 円 ( – 48 円 ) |
| 終 値 | 5,950 円 ( – 8 円 ) |
| 寄付出来高 | 627,200 株 |
| 寄付出来高/公募数 | 15.68 % |
| 1日の出来高 | 1,693,700 株 |
- コメント:○前日と同値で寄り付きましたが、その後は売りに押されてじり安の展開に・・・10時過ぎの時点で公募価格を割れる場面も出てきてしまい、大引けまでは5,910~5,950円での値動きとなりました。
○値決め後に一時公募価格まで売り込まれるなど、期間中は冴えない値動きとなってしまいました。有望株だっただけに、この展開はやや想定外でした・・・今日の出来高も公募数の半分程度なので、反発するにはもう少し時間が掛かりそうでしょうか。