- 17年8月23日、 鈴茂器工(6405)の立会外分売が発表されました。
- 17年8月29日、 分売価格が決定されました。
[鈴茂器工]の詳細・分析
分売銘柄データ
発表日 |
2017年8月23日 |
銘 柄 |
鈴茂器工 |
銘柄コード |
6405 |
上場先 |
JASDAQ スタンダード |
信用貸借区分 |
信用 |
業種 |
機械 |
分売株数 |
300,000 株 |
吸収金額(発表日時点) |
8.39 億程度 |
申込数量 |
上限 1,000 株 |
実施予定日 |
8月30日 |
株価・分売価格など
発表日終値 |
2,795 円 |
実施前日終値 |
2,626 円 |
発表日からの騰落率 |
–6.05 % |
実施2日前
からの騰落率 |
+1.78 % |
分売価格 |
2,563 円 |
割引率 |
–2.40 % |
信用データ
発表日貸株残 |
– 株 |
実施前日貸株残 |
– 株 |
推定空売り数 |
– 株 |
空売り/分売数 |
– % |
各種指標など
会社予想PER(今期) |
18.05 倍 |
実績PBR |
1.62 倍 |
ROE |
9.0 % |
予想配当 |
15 円 |
配当利回り |
0.59 % |
配当性向 |
10.6 % |
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 事業内容:寿司ロボットなど米飯加工機械の製造販売事業が主力。寿司ロボット製造の先駆者であり、この分野ではシェア1位。
- 業績:
○18年3月期会社予想(数値は前期比)
売上高:2.0%増 営業利益:1.4%増 経常利益:1.2%増 純利益:4.7%増
1Q決算時点での進捗度は売上高が25%、利益が27~28%程度。
- 指標:同業他社と比較してやや割高か。
- 自己資本比率:82.9% (経営レバレッジ:1.21)
- 株主優待:無し
- 出来高:1ヶ月平均で1万3千株程度。
- 板:買いが6千株程度、売りが1万5千株程度。
- 1年間のチャート:昨年の9月から1年近く上昇基調を保っています。
6月に75日移動平均線を割り込む局面がありましたが、調整と思われる時期はその1度だけで、その後も短期間で上昇基調に戻っています。7月13日には上場来高値3,085円を記録しました。
8月23日時点では25日移動平均線付近に位置。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→無し SBI→HYPER空売り有り
- 分売実施の目的:株式の分布状況の改善および流動性向上を図るため。
- コメント:○鈴茂器工は寿司ロボットなどで有名な企業です。
テレビでも度々取り上げられる事があり、ご存知の方も多いと思います。
東証1部への市場変更の意図があるのか不明ですが、株価が高値圏にある事から単に大株主による売出なのかもしれません。
株式の状況を見ると、1部昇格においては株主数や流通株式比率が若干不足していると思われます。
→JASDAQ上場のため、東証1部に直接変更するには時価総額250億が必要でした。現在の時価総額は162億程度のため、まずは東証2部への市場変更を経る必要があるようです。
今回の分売実施で条件は大体満たしそうな感じですが。
○前期までは売上・利益ともに伸びている感じでしたが、今期は横ばい傾向のようです。
ただ、株価はずっと上昇傾向を保っています。
○流動性はあまり良くなく、この状況で30万株の売出はきつい気がします。
また、分売数は発行株の5%近くあり、吸収金額も8億あります。
寄り付きでは厳しい展開も予想されるため、現時点では見送る公算大です。
※株価が2,500円(75日線付近)まで下がるようなら、反発も見込めそうですが・・・
実施前日時点
- コメント:発表日以降、株価が6%下げたところで分売実施となります。
ディスカウントは2.4%ですが、今日は1.8%近く騰げたため、お得感はあまり無くなってしまいました。
ただ、分売価格は75日移動平均線に近づく状態となったので、発表日の時点より状況は良くなったと思います。
申し込みの判断は明日朝の気配次第としますが、板が飛び飛びのため一時的に割れる可能性はありそうです。その後のザラ場での反発を期待したいところですが・・・
実施結果
始 値 |
2,551 円 ( – 12 円 ) |
高 値 |
2,562 円 ( – 1 円 ) |
安 値 |
2,527 円 ( – 36 円 ) |
終 値 |
2,531 円 ( – 32 円 ) |
寄付出来高 |
33,800 株 |
寄付出来高/分売数 |
11.27 % |
1日の出来高 |
103,100 株 |
- コメント:○8時過ぎの時点では分売数の5%程度しか買いが入っていなかったようです。
8時55分ぐらいまでは「いけそうかな?」という気配だったのですが、9時直前になって分売割れの気配となってしまいました。結局、寄り付きは特売り気配となり、前日比71円安でスタート。
直後に2,562円まで上げた後は見切り売りに押され、10時過ぎに2,527円まで下げました。その後は少し値を戻し、2,540円で前引け。
後場も同水準での値動きとなりましたが、13時過ぎからはジリジリと値を下げ、2,530円台での値動きに。結局、2,531円で大引けとなりました。
○目立った反発もなく、低調な値動きとなった印象です。
ただ、75日線付近には一応留まっているので、この間に分売の売りを消化できるかが鍵になりそうです。
2,500円を大きく割ってしまうようだと、下値が見えなくなりますが・・・