- 17年6月9日、 コメダホールディングス (3543)の売出(PO)が発表されました。
- 17年6月19日、売出価格が決定しました。
[コメダホールディングス]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 | コメダホールディングス | 発表日 | 2017年6月9日 |
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銘柄コード | 3543 | 売出株数 | 売出: 11,956,000株 (OA:1,793,300 株) |
上場先 | 東証1部 | 吸収金額 (発表日時点) |
271.41 億程度 |
信用貸借区分 | 信用 | 価格決定日 | 6月19日 |
業種 | 卸売業 | 受渡日 | 6月27日 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 1,974 円 | 公募価格 | 1,768 円 |
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価格決定日終値 | 1,823 円 | 割引率 | -3.02 % |
信用データ
発表日貸株残 | – 株 | 推定空売り数 | – 株 |
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受渡日前日 貸株残 |
– 株 | 空売り/公募数 | – % |
各種指標など
会社予想PER | 16.03 倍 | 予想配当 | 50 円 |
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実績PBR | 3.24 倍 | 配当利回り | 2.83 % |
ROE | 20.2 % | 配当性向 | 45.3 % |
コメント
※下記に記載している評価などは、私の主観によるものが多く含まれています。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社:大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、他
- 事業内容:全国で喫茶店「コメダ珈琲店」のチェーンを展開。各店舗の運営はフランチャイズが主体。
- 業績:17年2月期は前々期比10%の増収、営業利益が5%増、純利益が9.3%増。18年2月期については、おおむね前期と同じ程度での増収増益を予想。
- 指標:同業他社と比較して市場平均並み。
- 自己資本比率:39.7% (経営レバレッジ:2.53)
- 株主優待:1,000円分の自社電子マネーをプリペイドカードKOMECAにチャージ(2月、8月権利)
- 出来高:1ヶ月平均で26万株程度。
- 板:買いが16万5千株、売りが28万株程度。
- 半年間のチャート:昨年12月以降は1,700円~1,950円の間での値動きとなっていたが、5月以降は高値に挑戦する流れとなり、6月6日に2,006円の上場来高値を記録。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→長期売建有り SBI→5日売建有り
- PO実施の目的:筆頭株主であるMBKP III Limited(投資ファンド)による保有株売却。
- コメント:昨年の6月に東証1部へ上場しています。今回は上場後1年経過したところで投資ファンドが残りの保有株を売り出す形となります。
去年のIPOはファンドのEXIT案件ということで評判が悪く、初値は公募割れしてしまいました。その後は株価が公募価格(1,960円)を下回る状態が続いていましたが、ようやく株価がその水準に戻ってきたところです。
このタイミングで大量の売出を発表するというのは、ホルダーさんにとっては気の毒な感じがします・・・
なお、時価総額が871億と比較的規模の大きい銘柄なのですが、貸借銘柄ではありません。
しかし、売出の規模は大きいので、受渡日はかなりきつい下げとなる事が予想されます。
値決めから受渡前日までに上手く株価が上昇してくれればいいのですが、何か材料がないと厳しいです。
今回の売出の経緯を考えても、積極的な申し込みをする気は起きづらいですね。
- 6/19追記:発表日以降、株価が7.65%下げたところで値決めとなりました。
株価がかなり下がった事で公募価格が直近の安値を下回る状態となっており、発表日の時よりは条件が良くなったように思います。
安値圏まで来た事で反発するのか、需給悪化で底値を割るのかは微妙なところですが、打診程度で買うなら一考の余地はあるかもしれません。
実施結果
始値 | 1,800 円 ( + 32 円 ) |
寄付出来高 | 2,056,800 株 |
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高値 | 1,800 円 ( + 32 円 ) |
寄付出来高/ 公募数 |
14.96 % |
安値 | 1,782 円 ( + 14 円 ) |
1日の出来高 | 4,791,600 株 |
終値 | 1,783 円 ( + 15 円 ) |
- コメント:寄り付きは前日比10円安でスタート。
一旦売りに押されて下げた後は1,784~1,792円での狭い値動きが前場の引けまで続きました。
後場に入っても前場と同様の膠着した展開が続き、結局1,783円で引けました。
貸借銘柄ではなかったのですが、一般信用の売りが結構入っていたようで、寄り付きから底堅い展開となりました。
POの売りを消化するまで当面上値も重そうですが、今日の終値はここ半年間の安値圏に位置しています。
1,770円付近で踏み止まるようであれば、権利月の8月に向けて反発を期待したいと思います。