- 17年6月9日、技研製作所(6289)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 17年6月19日、公募価格が決定しました。
[技研製作所]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 | 技研製作所 | 発表日 | 2017年6月9日 |
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銘柄コード | 6289 | 公募・売出株数 | 公募:930,000 株 売出:1,600,000 株 (OA:379,500 株) |
上場先 | 東証2部 | 吸収金額 (発表日時点) |
79.95 億程度 |
信用貸借区分 | 貸借 | 価格決定日 | 6月19日 |
業種 | 機械 | 受渡日 | 6月30日 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 2,748 円 | 公募価格 | 2,852 円 |
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価格決定日終値 | 2,971 円 | 割引率 | -4.01 % |
信用データ
発表日貸株残 | 8,800 株 | 推定空売り数 | 460,200 株 |
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受渡日前日 貸株残 |
469,000 株 | 空売り/公募数 | 15.82 % |
各種指標など
会社予想PER | 22.00 倍 | 予想配当 | 50 円 |
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実績PBR | 2.69 倍 | 配当利回り | 1.75 % |
ROE | 12.2 % | 配当性向 | 38.6 % |
コメント
※下記に記載している評価などは、私の主観によるものが多く含まれています。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社:野村證券、SMBC日興証券
- 事業内容:振動や騒音を発生させずに杭を打ち込める、油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」等の建設機械を製造。自社機械による工事事業の請負も行う。
- 業績:17年8月期は13.5%の増収、17%前後の増益を予想。2Q時点での進捗率は売上が55%程度、利益が70%前後。
- 指標:同業他社と比較して割高か。
- 自己資本比率:60.9% (経営レバレッジ:1.67)
- 株主優待:無し
- 出来高:1ヶ月平均で5万6千株程度。
- 板:買いが4万4千株、売りが4万8千株程度。
- 半年間のチャート:3月までは1,800円~2,000円のレンジ相場だったが、4月の中間決算発表後に株価が急上昇し、4月24日に2,897円の年初来高値を記録。その後は2,700円~2,800円の間での値動きとなっています。
- 一般信用売り取扱:無し
- PO実施の目的:圧入機製品群の研究開発資金、建設機械事業におけるレンタル用機械増産のための資金、高知本社における展示ホール等の施設の整備資金に充当。
- コメント:POと同時に東証1部への市場変更、配当予想の上方修正も発表されています。
(高知県の東証1部上場企業はこの銘柄で3社目、銀行業を除くと初めてになるそうです。)
3月までの水準であれば中長期保有も考えられる株価だったと思いますが、現在の株価水準だと機械セクターにおいては割高に見えます。
ただ、独自の技術を持っているようですし、近年は毎年10%以上の増益となっており、順調に業績を伸ばしています。
グロース株の側面も併せ持っていると考えた方がよいのかもしれません。
※防災関連の公共工事での需要が増えているとの事なので、その関連で材料が出た時は面白そうな気もします。また、受渡日の約1週間後が3Qの決算発表なので、その辺まで持ち越すという手も考えられそうです。
- 6/19追記:発表日以降、株価が8%程度騰げたところで値決めとなりました。
値決めの前に株価が年初来高値の水準へ戻ったので、条件としては悪くなってしまった感じです。
ただ、買いが強い事自体はこの銘柄にとってポジティブな要素でもあります。
3Q決算発表の直前という事もあるので、明日以降も買いが続く事を期待したいです。
- 6/29追記:決定日以降、株価はさらに上げて一時3,200円を超える日もありました。
今日の終値は公募価格より300円近くプラスの状態となっています。
また、空売りも一定数積み上がったようなので、公募割れはほぼ無くなったようです。
後は、ザラ場でどれだけ上昇するかに注目したいと思います。
実施結果
始値 | 3,050 円 ( + 198 円) |
寄付出来高 | 499,900 株 |
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高値 | 3,060 円 ( + 208 円) |
寄付出来高/ 公募数 |
17.18 % |
安値 | 2,955 円 ( + 103 円) |
1日の出来高 | 1,277,000 株 |
終値 | 3,005 円 ( + 153 円) |
- コメント:寄り付きは前日比90円安でスタート。
9時15分頃までは売られる展開となり下げましたが、買い戻しも一定数入り、前場は3,000円前後での膠着した動きとなりました。
後場に入るとさらに1段階下げる展開となってしまい、2,950円前後での値動きに・・・
ただ、14時以降は地合いの改善に伴って買い戻しも入るようになり、結局3,005円で取引を終えました。
日経平均が200円近く下げるような状態だったので、寄り付きでも実需買いがほとんど入らなかったようです。
市場全体でもグロース株指向からバリュー株指向となっているのが気になりますが、近々決算発表があるので、見直しの買いが入る事を期待したいです。