- 17年5月22日、テーオーシー (8841)の立会外分売が発表されました。
- 17年5月26日、分売価格が決定しました。
[テーオーシー]の詳細・分析
分売銘柄データ
銘 柄 | テーオーシー | 発表日 | 2017年5月22日 |
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銘柄コード | 8841 | 分売株数 | 500,000 株 |
上場先 | 東証1部 | 吸収金額 (発表日時点) |
5.60 億程度 |
信用貸借区分 | 貸借 | 申込数量 | 上限 5,000 株 |
業種 | 不動産業 | 実施日 | 5月29日 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 1,120 円 | 実施2日前 からの騰落率 |
-5.18 % |
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実施前日終値 | 1,043 円 | 分売価格 | 1,016 円 |
発表日からの 騰落率 |
-6.97 % | 割引率 | -2.59 % |
信用データ
発表日貸株残 | 135,300 株 | 推定空売り数 | 87,800 株 |
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実施前日 貸株残 |
223,100 株 | 空売り/分売数 | 17.56 % |
各種指標など
会社予想PER | 5.19 倍 | 予想配当 | 11 円 |
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実績PBR | 1.52 倍 | 配当利回り | 0.98 % |
ROE | 29.3 % | 配当性向 | 5.6 % |
コメント
発表日時点
- 事業内容:オフィスビル、商業ビルの賃貸事業が主力。東京・五反田にあるTOCビルで有名。
- 業績:17年3月期は2%の増収、7~10%程度の増益。18年3月期は15%の減収、20%前後の大幅減益。なお、今期中に保有不動産を譲渡するため、純利益は前期比4倍の予想。
- 指標:一見すると超割安に見えるのですが、上記の通り不動産の譲渡益で純利益がかさ上げされています。予想経常利益で計算し直すと、PERは約27.35倍となります。
この数値だと同業他社と比べて割高ですね・・・ - 株主優待:500株以上保有で「ビューティーサポートセット」「クマザサシリーズセット」「『浅草ROXまつり湯』ご招待券4枚」のいずれか。(3月権利)
- 出来高:1ヶ月の平均で12万5千株前後。
- 板:売り買いともに3万株前後。
- 半年間のチャート:高値圏に位置。5月16日に年初来高値を記録。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→有り(長期) SBI→有り(5日売)
- 分売実施の目的:株式の分布状況の改善および流動性の向上を図るため
- 評価:可(信用状況次第で、一定の利益は出る可能性も)
- コメント:分売数が多いですが、中型株で貸借銘柄なので流動性については問題なさそうです。
空売りが積み上がれば、一定の利益が見込めると思います。
ただ、すでに年初来高値圏に位置し、今期は営業・経常利益がかなりの減益予想となっているので、材料なしで株価が上昇する余地があるのかは微妙なところ。
中長期より短期での取引に重きが置かれそうな気がします。
実施前日時点
- 評価:可(当日朝の気配次第)
- コメント:株価は発表日以降で7%近く、今日だけで5%近く下げました。
空売りも新規である程度入っていますが、分売数が多いのでもう少し入っていて欲しかったかも。
先日のシュッピンが似たような状況でしたが、朝の時点であまり買いが入らず、寄り付きこそ割れなかったものの、場中で割れてしまいました。
株数が多い事を考慮して、当日朝の気配を見てから判断したいと思います。
実施結果
始値 | 1,020 円 ( + 4 円 ) |
寄付出来高 | 136,300 株 |
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高値 | 1,036 円 ( + 20 円 ) |
寄付出来高/ 分売数 |
27.26 % |
安値 | 1,012 円 ( – 4 円 ) |
1日の出来高 | 605,000 株 |
終値 | 1,014 円 ( – 2 円 ) |
- コメント:朝8時過ぎの気配はあまり買いが入っておらず、嫌な雰囲気が漂っていました。
なんとか分売価格と同値付近で寄り付き、一旦分売価格を割れるところまで売られましたが、9時半過ぎから地合いの好転に伴い買い戻しが入り、昨日の終値付近まで上昇しました。
しかし、その後は売り優勢でジリジリ下がる展開となり、結局分売価格を割れて安値に近い状態で引けました。
この銘柄も貸借銘柄だったのですが、シュッピンと同様に冴えない感じとなってしまいました。
一応今日だけで分売数を消化した形になるので、明日以降は買い戻しがあることを期待したいのですが・・・