- 19年11月21日、第一精工 (6640)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 19年12月2日、 公募価格の決定
[第一精工]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 第一精工 (6640) |
---|---|
上 場 先 | 東証1部 |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借(12/2より売り禁) |
業 種 | 電気機器 |
事 業 内 容 | コネクターの開発・製造が主力。スマホやPCなどの電子機器向けの他、車載向けも手がける。 |
POデータ
発 表 日 | 2019年11月21日 |
---|---|
公募・売出株数 | 公募:2,000,000 株 売出:300,000 株 (OA:345,000 株) |
吸収金額(発表日時点) | 67.90 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 12月2日~12月5日 → 12月2日 |
受 渡 日 | 12月9日~12月12日 → 12月9日 |
PO実施の目的 | 新工場建設にかかる設備投資資金に充当する予定。 |
引受会社(主幹事) | 大和証券(1,610,000株) |
引受会社(幹事) | 野村證券(184,000株) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(184,000株) みずほ証券(115,000株) SMBC日興証券(115,000株) いちよし証券(46,000株) 西村証券(46,000株) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 2,567 円 |
---|---|
仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 2,645 円 |
公 募 価 格 | 2,565 円 |
割 引 率 | –3.02 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 360,000 株 |
---|---|
信用残/月平均出来高 | 1.04 倍 |
公募数/月平均出来高 | 6.39 倍 |
買い板 | 30万7千株 程度 |
売り板 | 18万0千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→なし |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○19年12月期会社予想(数値は前期比) 売上高:1.7%増 営業利益:101.6%増 経常利益:84.8%増 純利益:黒字転換 3Q決算時点での進捗度は売上高が73%、利益が57~72%程度。 |
---|---|
自 己 資 本 比 率 | 58.7 % |
予想PSR(会社予想) | 0.90 倍 |
予想PER(会社予想) | 53.36 倍 |
実 績 P B R | 1.11 倍 |
R O E | 2.1 % |
予 想 配 当 | 25 円 |
配 当 利 回 り | 0.97 % |
配 当 性 向 | 46.5 % |
同業他社との比較 | PER:かなり割高か PBR:割安か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・POについて
・2011年3月以来、およそ7年9カ月ぶりの公募増資となります。前回はJASDAQから東証1部への市場変更に合わせて行われていました。今回のPOは新工場建設の資金調達を目的とする他、創業家一族からの売出も行われます。○業績・指標
・業績:近年の業績はかなり乱高下しています。前期はスマホ向け事業で巨額の減損を出して最終赤字に転落。ただ今期はPC向けや車載向けが好調なようで、3Q決算と同時に通期予想を上方修正して大幅増益の見通しです。・指標:同業他社と比べてPERが割高、PBRは割安です。8月以降株価が急騰しているためですが、PER50倍超はさすがに高すぎる気がしますね・・・
○見通し
・需給動向:PO総数は230万株、発行株ベースで15.8%、希薄化比率は12.0%程度。月の平均出来高は36万株程度です。貸借銘柄なので流動性は改善すると思いますが、既に注意喚起が出ているので売り禁になる可能性もありそう。早い時点で売り禁になってしまうと、分が悪いかもしれません。値決めまで様子見となりそうです。・株価動向:7月までは1,100円~1,200円で推移していましたが、8月の2Q決算発表後から株価が急騰。この時は下方修正を出していたのですが、思ったより悪くなかったという評価だったんでしょうか?上昇の流れは今月の3Q決算まで続き、11/12に3,330円まで上昇。そこからは調整基調となり、現在は2,500円台で推移しています。
希薄化を考慮した株価は2,260円となっています。公募価格が2,000~2,250円の間で決まるようなら多少値頃感も出るでしょうか。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は3%上昇。公募価格は25日線より3%下に位置し、発表日終値とほぼ同じ水準。
○信用状況:売り残ベースだと、先週末の時点で公募数の5割近く入っているようです。○見通し
・発表翌日に株価は2,300円台まで下がったものの、その後は13週線に沿って上昇し、結果的に公募価格は発表日終値とほぼ同じになりました。微妙な水準ですが、空売りを踏み上げながら上昇しているのがプラス材料でしょうか。
売り禁になってしまいましたが、空売り自体はかなり積み上がっています。時折高額の逆日歩が付くこともあり、状況次第では売り方を締め上げる展開が考えられるかもしれません。ただ、レシップの時のように空売りが買い戻されつつ値を下げるケースもあるので、参加するにしても打診程度という感じでしょうか。・株価は25日線を上抜けできるか?というところ。25日線を越えて2,700円も突破するようだと、上値追いも期待できそうでしょうか。
実施結果
始 値 | 2,693 円 ( + 123 円 ) |
---|---|
高 値 | 2,730 円 ( + 160 円 ) |
安 値 | 2,623 円 ( + 53 円 ) |
終 値 | 2,650 円 ( + 80 円 ) |
寄付出来高 | 750,800 株 |
寄付出来高/公募数 | 32.64 % |
1日の出来高 | 1,774,700 株 |
- コメント
○寄り付き直後で高値を取った後は売りに押されてしまい、終日上値の重い展開でした。とはいえ、寄り付きで処分しても5%近くの利益となる好成績でした。
12/4から高額の逆日歩が付くようになり、買い戻しを誘発した形となったようです。このパターンはやはり好成績を期待できる感じですね。