- 19年10月30日、 霞ヶ関キャピタル(3498)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 19年11月11日、 公募価格の決定
[霞ヶ関キャピタル]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 霞ヶ関キャピタル(3498) |
---|---|
上 場 先 | 東証マザーズ |
信 用 貸 借 区 分 | 信用 |
業 種 | 不動産業 |
事 業 内 容 | 太陽光など自然エネルギー発電所の開発や不動産コンサルティング事業が主力。 |
POデータ
発 表 日 | 2019年10月28日 |
---|---|
公募・売出株数 | 公募:350,000 株 売出:220,000 株 (OA:85,500 株) |
吸収金額(発表日時点) | 41.49 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 11月11日~11月14日 |
受 渡 日 | 11月18日~11月21日 |
PO実施の目的 | 不動産コンサルティング事業におけるアパートメントホテル開発の土地取得及び開発資金、認可保育園開発資金、タイ・バンコクを中心とした海外不動産開発資金、自然エネルギー事業における太陽光発電施設の開発資金に充当する予定。 |
引受会社(主幹事) | SMBC日興証券(342,000株) |
引受会社(幹事) | みずほ証券(114,000株) SBI証券(39,900株) いちよし証券(28,500株) 大和証券(28,500株) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(17,100株) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 6,330 円 |
---|---|
仮 条 件 | – 4.5 % ~ – 6.5 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 6,600 円 |
公 募 価 格 | 6,237 円 |
割 引 率 | –5.50 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 72,000 株 |
---|---|
信用残/月平均出来高 | 1.00 倍 |
公募数/月平均出来高 | 9.09 倍 |
買い板 | 1万8千株 程度 |
売り板 | 6千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○19年8月期個別通期決算(数値は18年8月期の個別決算と比較) 売上高:32.0%増 営業利益:86.3%増 経常利益:86.0%増 純利益:89.7%増 ○19年3月期連結会社予想(数値は前期比) |
---|---|
自 己 資 本 比 率 | 22.4 % |
予想PSR(会社予想) | 2.42 倍 |
予想PER(会社予想) | 20.25 倍 |
実 績 P B R | 12.82 倍 |
R O E | 63.3 % |
予 想 配 当 | – 円(未定) |
配 当 利 回 り | – % |
配 当 性 向 | – % |
同業他社との比較 | PER:やや割高か PBR:かなり割高か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:クオカード(8月権利)
○100株以上保有で5,000円相当
○200株以上保有で10,000円相当
- コメント
○銘柄・POについて
昨年11月にマザーズへ上場しています。上場から1年近くが経っており、1部昇格に合わせた増資かと思いましたが、そうではなかったようです。過去2期の経常利益の合計が5億に達しておらず、1部昇格の要件を満たしていなかった模様。ただ前期は経常利益が6億となっており、要件をクリアしました。なので、市場変更があるとすれば今期中かもしれません。○業績・指標
業績:近年の業績は抜群に伸びています。前期の途中で連結決算に変わったため単純比較はできませんが、倍々ペースで増益となっているようです。今期も2倍以上の増益となる見通し。会社予想が市場予想を大きく上回っており、株価にはポジティブサプライズとなったようです。指標:同業他社と比べて割高気味です。ただ、不動産業とはいえこれだけの成長度でPER20倍程度であれば、まだ許容範囲かもしれません。
○見通し
・需給動向:PO総数は57万株、発行株ベースで23.72%。希薄化比率は15.8%程度。月の平均出来高は7万株程度となっており、もう少し流動性が欲しいところ。先月と比べて株価が2倍以上になっている状況でPOが行われるため、ハイリスクハイリターン案件となりそうです。ファンダが抜群によいので、長期的には株価上昇を期待できると思いますが・・・直近でこれだけ上昇すると短期的に調整してもおかしくない感じ。下落に巻き込まれた場合は派手に公募割れする可能性もあり、その辺のリスクを許容できる人でないと参加は難しいかもしれません。・株価動向:先月までは3,000円台で推移していましたが、今期予想の発表後は株価が急騰。10/23には8,130円まで上昇する場面もありました。現在の株価は25日線から50%近く上に乖離しており、かなり過熱感が見られます。公募価格が5,000円を割れる水準ならリスクも低減できそうですが、現状では難しそうですね・・・
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は4.27%上昇。公募価格は25日線より17%上に乖離。○見通し:公募発表後に一旦5,500円付近まで下げたものの、先週11/7に謎のストップ高を付けてしまい、7,000円まで上昇する展開に・・・そこからやや下げた所で値決めとなりましたが、公募価格は発表日終値とあまり変わりませんでした。
またディスカウントは5.5%となり、仮条件上限で決まらなかったようです。直近の急騰を嫌気して人気がなかったものと思われます。ボラが大きいことに加え、上限で決まらなかった案件は分が悪い印象もあり、今回は見送った方が無難そうですね。
実施結果
始 値 | 5,740 円 ( – 497 円 ) |
---|---|
高 値 | 5,920 円 ( – 317 円 ) |
安 値 | 5,630 円 ( – 607 円 ) |
終 値 | 5,800 円 ( – 437 円 ) |
寄付出来高 | 20,300 株 |
寄付出来高/公募数 | 3.10 % |
1日の出来高 | 95,800 株 |
- コメント
○寄り付きは特売り気配となり、前日比300円安で取引開始。寄った後は5,700~5,900円の間で上下する展開となりました。結局5,800円で引けています。○値決めの翌日に7,000円まで上昇したもののその後は下落する一方となり、先週金曜に公募割れの状態に・・・受渡の寄り付きでは5万円近く、率にして8%近くの損失を出す結果となりました。直近で急騰していた案件には、やはり手出し無用といった感じですね。