- 19年10月28日、パシフィックネット(3021)の立会外分売が発表されました。
- 19年11月11日、 分売価格の決定
[パシフィックネット]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | パシフィックネット(3021) |
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上場先 | 東証2部 |
信用貸借区分 | 信用 |
業種 | 小売業 |
事 業 内 容 | IT機器のレンタル事業・関連ITサービスの提供が主力。導入から運用保守・処分まで一貫したサービスを提供できるのが強み。 |
分売データ
発表日 | 2019年10月28日 |
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分売株数 | 240,000 株 |
吸収金額(発表日時点) | 2.56 億程度 |
申込数量 | 上限 100 株 |
実施予定日 | 11月12日~11月15日 |
実施日 | 11月12日 |
分売実施の目的 | 将来的に東京証券取引所市場第一部銘柄指定を目指しており、株式の分布状況の改善および流動性向上を図ることを目的とする。 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 1,066 円 |
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実施前日終値 | 1,019 円 |
発表日からの騰落率 | –4.41 % |
実施2日前 からの騰落率 |
+0.79 % |
分売価格 | 988 円 |
割引率 | –3.04 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 34,000 株 程度 |
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信用残/月平均出来高 | 1.99 倍 |
分売数/月平均出来高 | 6.88 倍 |
買い板 | 1万4千株 程度 |
売り板 | 1万4千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業績 | ○20年5月期会社予想(数値は前期比) 売上高:7.7%増 営業利益:28.7%増 経常利益:26.6%増 純利益:30.1%増 1Q決算時点での進捗度は売上高が25%、利益が32%程度。 |
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自己資本比率 | 50.7 % |
会社予想PSR(今期) | 1.14 倍 |
会社予想PER(今期) | 19.91 倍 |
実績PBR | 2.72 倍 |
ROE | 13.6 % |
予想配当 | 22 円 |
配当利回り | 2.23 % |
配当性向 | 44.3 % |
同業他社との比較 | PER:割高か PBR:割高か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・分売について
・2006年にマザーズ市場へ上場しています。上場後10年経過しても1部昇格を果たせず、16年に2部市場へ移行しました。ただ、近年は業績が回復しており、経常利益の要件をクリアできる見通しが立ったことで1部昇格の機運が生まれたようです。
昇格にあたっては株主数と流通株式比率の要件が不足しており、今回の分売でクリアできる見通し。ただ「将来的に・・・」という文言を見る限り、数ヶ月以内に昇格するような感じでは無さそうです。○業績・指標
・業績:近年の業績は浮き沈みが激しい印象。17年5月期は営業利益が1千万しかない状態まで落ちこみましたが、そこから業績が持ち直しています。今期は3割近い増益の見通し。
業績のグラフを見ると、14年5月期をピークに減益傾向となり、18年5月期から持ち直しています。WindowsOSのサポート期限が近づくとPC入替の特需で業績が好調になりますが、その後は反動減で業績が激しく落ちこむ印象です。ということで、今期までは好調な業績が期待できそうですが、来期以降については注意が必要かもしれません。・指標:同業他社と比べて割高です。
○見通し
・需給動向:分売数は24万株、発行株ベースで見ると4.64%と多め。月の平均出来高は3.5万株程度で流動性の改善が必要か。現時点では分がいいとも言い切れず、前日まで様子見となりそうです。・株価動向:昨年末に530円まで下げた後は、上下しながらもおおむね上昇基調に。先月に1,239円まで上昇し、その後はやや調整が入っています。
過去2年のチャートを見ると、1,200円を超えた時点で上昇がピークとなることが多いようです。一方、直近の安値は800円前後となっています。現在は中長期の移動平均線が900円付近に集中しており、分売価格が900円台前半なら短期的な反発も期待できそうでしょうか。
実施前日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は4.4%下落。今日は前日比0.8%近く上昇。分売価格は25日線より10%下に乖離し、26週線付近に位置。
○信用・需給状況:前日の出来高は5.79万株。流動性はやや心許ないかもしれません。買い板はそこそこ増えているようですが、朝の気配は要確認となりそうです。○見通し:【朝の気配次第、買いが少なければ見送り】
・株価はやや調整が入り、分売価格は1,000円を下回ってきました。8月以降はおおむね26週線が支持線となっており、分売価格が節目として意識されそうです。派手に割れる可能性は低いと思いますが、買いが少ないようだと分売価格前後で寄り付く可能性はありそう。参加は朝の気配を見てからの判断とします。
実施結果
始 値 | 998 円 ( + 10 円 ) |
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高 値 | 1,014 円 ( + 26 円 ) |
安 値 | 994 円 ( + 6 円 ) |
終 値 | 994 円 ( + 6 円 ) |
寄付出来高 | 95,400 株 |
寄付出来高/分売数 | 39.75 % |
1日の出来高 | 239,100 株 |
- コメント
○前日比21円安で寄り付き、一旦1,014円まで買い戻されるもその後は失速。10時以降は994~1,000円の狭いレンジで膠着する状態が続きました。結局994円の安値引けとなっています。○買い戻しは寄り付き直後だけで、その後は上値の重い展開となりました。やはり発行株の4%超が放出されると、需給悪化の影響が出てしまうようです。26週線を割り込んでないのでまだ大丈夫そうですが、このラインを下回るようだと当面厳しいかもしれません。