- 19年7月12日、PKSHA Technology(3993)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 19年7月23日、 公募価格が決定されました。
[PKSHA Technology]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | PKSHA Technology(3993) |
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上 場 先 | 東証マザーズ |
信 用 貸 借 区 分 | 信用 |
業 種 | 情報・通信 |
事 業 内 容 | 東大・松尾研究室発のAIベンチャー企業。自社開発のAIアルゴリズムを用いたモジュールやソフトウェアを提供。自動運転分野でトヨタ自動車と提携。 |
POデータ
発 表 日 | 2019年7月12日 |
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公募・売出株数 | 国内公募:上限 3,540,000 株 → 2,931,000 株 海外公募:605,900 株 (OA:上限 531,000 株 → 530,600 株) ※調達資金の規模を200億と固定しているため、 公募株数は減少する可能性有り。 |
吸収金額(発表日時点) | 245.89 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 7月23日~7月25日 → 7月23日 |
受 渡 日 | 7月31日~8月2日 → 7月31日 |
PO実施の目的 | ① アルゴリズムのラインアップ拡張と研究開発の加速、特定領域におけるアルゴリズムソフトウエアの強化とバリューチェーンの垂直統合の取組みに係る、研究開発投資及びソフトウエアの開発投資に係る資金、ビッグデータの処理・解析を目的としたサーバー等の増設に係る設備投資資金、およびグループ会社への投融資資金 ② アイドラ買収に係る短期借入金の返済資金 ③ 今後の事業規模拡大のためのエンジニア及び外部エンジニアの人件費等 ④ 人員の増加に伴い必要となるオフィス増床のための追加敷金及び費用等 ⑤ サービスの知名度及び認知度向上のための広告宣伝費 |
引受会社(主幹事) | SMBC日興証券(2,521,300株) |
引受会社(幹事) | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(146,500株) みずほ証券(146,500株) 大和証券(87,900株) いちよし証券(29,300株) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 6,040 円 |
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仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 6,080 円 |
公 募 価 格 | 5,897 円 |
割 引 率 | –3.01 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 202,000 株 |
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信用残/月平均出来高 | 1.84 倍 |
公募数/月平均出来高 | 20.09 倍 |
買い板 | 4万8千株 程度 |
売り板 | 8万4千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○19年9月期会社予想(数値は前期比) 売上高:66.3%増 営業利益:51.0%増 経常利益:51.3%増 純利益:0.6%増 2Q決算時点での進捗度は売上高が44%、利益が40~43%程度。 |
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自 己 資 本 比 率 | 92.5 % |
予想PSR(会社予想) | 72.86 倍 |
予想PER(会社予想) | 296.17 倍 |
実 績 P B R | 28.02 倍 |
R O E | 9.5 % |
予 想 配 当 | 0 円 |
配 当 利 回 り | 0 % |
配 当 性 向 | 0 % |
同業他社との比較 | PER:超割高 PBR:超割高 |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・POについて
PKSHAは日本のAI研究における第一人者として知られる、東大・松尾豊教授の研究室を発祥とするベンチャー企業です。
17年9月にマザーズ市場へ上場、パッと見た感じ東証1部へはいつでも昇格できそうな感じですが、今のところはマザーズに留まっているようです。
先月にMaaS系ベンチャーのアイドラ買収と新株の発行登録を発表しており、今回の増資はその流れを受けてのものとなります。○業績・指標
業績:近年の業績はかなりの勢いで伸びています。今期は純利益を除き5割超の増収増益の見通し。なお、純利益は前期の固定資産売却益が剥落したため、横ばいの見通しです。指標:同業他社と比較してとんでもなく割高です。AI関連銘柄のど真ん中なので仕方ない面もありますが、それを考慮しても買われすぎだと思います。特にPSRが70倍を超えてるのは危険な兆候で、今後の成長を株価が折り込みすぎている感も?
○見通し
・需給動向:PO総数は上限354万株、希薄化比率は15%程度。(調達資金の規模を200億で固定しており、株価下落があまりなければ新株発行数は減少する可能性があります。)
非貸借銘柄で超割高の銘柄なので、文字通りハイリスクハイリターンのPOとなりそうです。売上に対して株価が買われ過ぎなのを踏まえると、株価が2割以上下落しない限りは無理に手を出す必要もないかと・・・・株価動向:昨年1月に8,365円の高値を付けた後は下落基調が続き、年末には3,115円付近まで下落。ただそこから反転して上昇基調となり、現在は6,000円前後に位置しています。
上場後のチャートを見ても、かなりドラスティックな値動きをする銘柄です。6,040円から2割下落で4,832円となりますが、公募価格がその辺まで下がらないと安心できない気がしますね・・・
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は0.66%上昇。公募価格は25日線より10%下へ乖離。○見通し:発表翌日に5,600円まで下げるも、その後は上昇が続いて発表日終値の水準を回復しました。公募価格は13週線と26週線の中間辺りとなっており、微妙な位置ですね・・・
公募価格は3%引きで100円程度。ただ直近では200円以上動く日がザラで、地合いが悪いとディスカウント分は平気で吹っ飛ぶ可能性があります。上に行けばハイリターン、下に行けばハイリスクというパターンになりそうなので、申し込むにしてもリスクを許容できる分だけという感じですかね。リスク取れない場合は見送った方が無難そうです。
実施結果
始 値 | 5,820 円 ( – 77 円 ) |
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高 値 | 5,940 円 ( + 43 円 ) |
安 値 | 5,720 円 ( – 177 円 ) |
終 値 | 5,920 円 ( + 23 円 ) |
寄付出来高 | 137,000 株 |
寄付出来高/公募数 | 3.96 % |
1日の出来高 | 629,400 株 |
- コメント
○前日比100円安で寄り付き、一旦5,720円まで下げた後は終日買い戻される展開となりました。結局5,920円で引けています。○前場は公募割れの状態でしたが、後場に入ると公募価格の水準まで戻してきました。ほぼ高値引けで取引を終えており、そこそこ強い印象でした。出来高が一巡するまでは上値が重そうですが、公募の影響が抜けた所での反発を期待したいと思います。