立会外分売[価格決定]:ニッポン高度紙工業(3891)

  • 19年5月17日、ニッポン高度紙工業(3891)の立会外分売が発表されました。
  • 19年5月23日、 分売価格が決定されました。

[ニッポン高度紙工業]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド ニッポン高度紙工業(3891) 
上場先 JASDAQスタンダード 
信用貸借区分 貸借 
業種 パルプ・紙 
事 業 内 容 コンデンサー用絶縁紙(セパレータ)の製造が主力。主要商品のアルミ電解コンデンサー用セパレータは世界シェア5割以上を占める。

分売データ

発表日 2019年5月17日 
分売株数 500,000 株 
吸収金額(発表日時点) 7.28 億程度 
申込数量 上限 3,000 株 
実施予定日 5月24日~5月29日 
実施日 5月24日 
分売実施の目的 一定数量の売却意向があり、会社として検討した結果、株式の分布
状況改善および流動性向上を目的とするもの。

株価・分売価格など

発表日終値 1,455 円 
実施前日終値 1,172 円 
発表日からの騰落率 –19.45 % 
実施2日前
からの騰落率
–2.25 % 
分売価格 1,131 円 
割引率 –3.50 % 

信用データ

月平均出来高(発表時) 30,000 株 程度 
信用残/月平均出来高 2.91 倍 
分売数/月平均出来高 16.67 倍 
買い板 8千株 程度 
売り板 3千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→なし 
SBI証券→なし 

出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業績 ○19年3月期通期決算(数値は18年3月期比) 
売上高:16.1%減 営業利益:20.7%減
経常利益:15.9%減 純利益:250.4%増 

○20年3月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:2.3%増 営業利益:26.2%増 
経常利益:29.5%増 純利益:13.1%減 

自己資本比率 63.4%  
会社予想PSR(今期) 0.84 倍 
会社予想PER(今期) 9.36 倍 
実績PBR 0.85 倍 
ROE 9.1 % 
予想配当 20 円 
配当利回り 1.77 % 
配当性向 16.5 % 
同業他社との比較 PER:割安か PBR:割安か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:なし
  • コメント
    ○銘柄・分売について
    ニッポン高度紙工業は紙製セパレーター製造の大手です。
    2011年3月に分売を計画していましたが、直後に東日本大震災が発生して中止となりました。今回はそれ以来の分売となるようです。
    売出人は筆頭株主のTMY(株)となっており、持株の半数近くを放出する形となります。

    ○業績・指標
    ・業績:17年3月期までは業績が伸び悩んでいましたが、コンデンサー特需により18年3月期は業績が大きく伸びました。ただ、前期は中国景気減速の影響で2桁の減収減益に。今期は業績回復を見込んでいますが、直近のファーウェイショックなどでやや不透明感が出ているのが気になります。

    ・指標:同業他社と比べて割安のようです。

    ○見通し
    ・需給動向:分売数は50.64万株、発行株ベースで4.56%程度と多め。月の平均出来高は1万株程度しかなく、流動性の改善は必須。貸借銘柄なので何とかなることを期待したいのですが・・・ファーウェイ問題で電子部品関連株には逆風が吹いており、その辺の影響を見極める必要がありそうです。
    なお、震災の影響とはいえ前回の分売は15%程度の下落で中止となった経歴があります。あまり下げすぎると注意が必要かもしれません。

    ・株価動向:昨年10月までは3,000円台に位置していましたが、その後は下落が続き、現在は半値以下となる1,455円まで下げています。年末からの安値圏に位置していますが、今回の分売により下値を切り下げそう。どの辺で下げ止まるか読みづらく、5/16まで様子見となりそうです。

実施前日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は19.45%下落。今日は前日比2.25%下落。分売価格は年初来安値を下回り、25日線から24.5%下へ乖離。
    ○信用・需給状況:前日の出来高は9万株。流動性は改善していますが、分売を捌けるかは微妙なところ。空売りは貸借残ベースだと、あまり入っていないように見えます。225先物が2万1千円を割れていることもあり、朝の気配を確認する必要がありそうです。

    ○見通し:【明日朝の気配次第、買いが多くなければ見送り】
    発表後は4営業日連続の陰線となり20%近く下落しましたが、すんなり初日実施となりました。分売価格は年初来安値を下回っており、25日線からもかなり乖離しています。
    ただ、外需の電子部品関連株で地合いの影響をモロに受けそうなこと、貸借残が思ったほど積み上がらず需給バランスが懸念されそうなことから、慎重にいきたいと思います。
    株価は下落基調が続いており、下値の目途は未だ読みづらい感じです。下げ止まりを確認してからエントリーしても遅くない感じでしょうか?

実施結果

始 値 1,098 円 ( – 33 円 )
高 値 1,128 円 ( – 3 円 )
安 値 1,083 円 ( – 48 円 )
終 値 1,115 円 ( – 16 円 )
寄付出来高 99,700 株
寄付出来高/分売数 19.94 %
1日の出来高 244,400 株
  • コメント
    ○寄り付きは特売り気配となり、前日比74円安で取引開始。直後から買い戻されて、9時半過ぎには1,100円台を回復。その後は1,110~1,120円台でもみ合う展開となりました。結局1,115円で引けています。

    ○寄り前は地合いが悪かったこともあり、分売価格を3%下回る価格でスタート。その後は1,100円台まで戻すも買いの勢いは鈍く、出来高が一巡するまでには至りませんでした。やはり手を出しづらいセクターなのが響いていそうです。米中貿易摩擦が解決の方向に向かえば反発の芽もありそうですが・・・

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