立会外分売[価格決定]：アイ・ピー・エス(4390)

• 19年5月10日、アイ・ピー・エス(4390)の立会外分売が発表されました。
• 19年5月20日、 分売価格が決定されました。

[アイ・ピー・エス]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド	アイ・ピー・エス(4390)
上場先	東証マザーズ
信用貸借区分	信用
業種	情報・通信
事 業 内 容	国内・海外での通信回線事業が主力。国内ではMVNO向けの通信サービス、海外ではフィリピンでCATV向け通信回線や法人向けネット回線を提供。その他、フィリピンでレーシック手術、美容外科などの医療・美容事業も手がける。

分売データ

発表日	2019年5月10日
分売株数	100,000 株
吸収金額(発表日時点)	1.39 億程度
申込数量	上限 100 株
実施予定日	5月21日～5月24日
実施日	5月21日
分売実施の目的	東京証券取引所市場第一部への市場変更申請について具体的に準備を進めており、その形式要件の充足をはかるとともに、株式の分布状況の改善及び流動性向上を図ることを目的として行う。

株価・分売価格など

発表日終値	1,390 円
実施前日終値	1,160 円
発表日からの騰落率	–16.55 ％
実施2日前 からの騰落率	–3.33 ％
分売価格	1,125 円
割引率	–3.02 ％

信用データ

月平均出来高(発表時)	155,000 株 程度
信用残/月平均出来高	2.99 倍
分売数/月平均出来高	0.64 倍
買い板	3万2千株 程度
売り板	4万6千株 程度
一般信用売り取扱	カブドットコム証券→なし  SBI証券→HYPER空売り有り

出所：日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業績	○19年3月期通期決算(数値は17年3月期比)  売上高：8.5％増　営業利益：4.7％増  経常利益：22.3％増　純利益：22.4％増  ○19年3月期会社予想(数値は前期比)  売上高：21.1％増　営業利益：26.9％増  経常利益：18.8％増　純利益：8.8％増
自己資本比率	46.3 ％
会社予想PSR(今期)	1.96 倍
会社予想PER(今期)	21.45 倍
実績PBR	4.33 倍
ROE	20.2 ％
予想配当	0 円
配当利回り	0 ％
配当性向	0 ％
同業他社との比較	PER：やや割安か　PBR：やや割高か

出所：決算短信等のデータを元に作成

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点

• 株主優待：なし。
  ※優待ではないものの、株主対象のフィリピン視察ツアーが企画されているようです。

• コメント
  ○銘柄・分売について
  ・昨年6月にマザーズへ上場しています。
  1部昇格にあたっては株主数が不足しているようですが、今回の分売だけで要件をクリアできるかは微妙。再度分売などが行われるかもしれません。

  ○業績・指標
  ・業績：近年の業績は順調に伸びています。前期は増収増益となり、経常利益・純利益は2桁増。今期も2桁近くの増収増益を見込んでいますが、利益は市場予想を1割以上下回っている模様。株価の反応は厳しい感じになるかもしれません。

  ・指標：同業他社と比較してPERはやや割安、PBRはやや割高です。

  ○見通し
  ・需給動向：分売数は10万株、発行株ベースで0.82％と少なめ。月の平均出来高は15万株程度あり、流動性に問題なし。ただ、出来高に比べて板は多くなく、上下に振れやすい印象。また決算がネガティブ視されそうなので、来週まで様子を見たいと思います。

  ・株価動向：昨年9月に2,430円の高値を付けるも、その後は値を切り下げており、直近は1,150～1,600円のレンジ相場となっています。今期予想を受けた株価の反応次第な所もありますが、レンジ下限の1,150円まで下げるようなら短期的な反発も期待できそうでしょうか。

実施前日時点

• コメント
  ○株価動向：発表日以降、株価は16.5％下落。今日は前日比3.3％下落。分売価格は25日線から20％下に乖離。
  ○信用・需給状況：前日の出来高は21.78万株。流動性は充分あり、消化に問題無さそうです。今日は3％下げているのでハイカラはそこそこ入っていそうですが、夜間先物が急落しており、朝まで様子を見た方が良さそうです。

  ○見通し：【明日朝の気配次第、買いが少なければ見送り】
  ・分売発表後に株価は急落し、分売価格は25日線からかなり乖離しています。今年以降は1,140円付近が支持線となっており、テクニカル面だけで見ると分売価格を割れる可能性は低そうですが・・・今日はファーウェイ問題で夜間の相場が荒れそうです。先日のスタジオアタオの件もあるので、ここは慎重にいきたいと思います。

  ・チャートだけ見れば、株価は安値圏に位置しており、地合いが通常なら下げは限定的と思います。ただ、大荒れになった場合はズルッと下げる可能性もあるため注意が必要そうです。

実施結果

始　値	1,178 円 ( + 53 円 )
高　値	1,181 円 ( + 56 円 )
安　値	1,135 円 ( + 10 円 )
終　値	1,140 円 ( + 15 円 )
寄付出来高	64,300 株
寄付出来高/分売数	64.30 ％
1日の出来高	372,400 株

• コメント
  ○前日比18円高で寄り付き、直後から利益確定売りに押されて1,135円まで下落。その後は1,135～1,157円の間で動く展開が続きました。結局1,140円で引けています。

  ○ハイカラが多く入っていたようで、思ったより高く寄りました。ただ、その後は売りに押される場面が多く、陰線で引けています。下値は堅そうですが、反発するには地合いの好転や材料が必要かもしれません。