- 19年2月14日、アルヒ(7198)の売出(PO)が発表されました。
- 19年2月25日、 売出価格が決定されました。
[アルヒ]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | アルヒ(7198) |
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上 場 先 | 東証1部 |
信 用 貸 借 区 分 | 信用 |
業 種 | その他金融業 |
事 業 内 容 | 住宅ローン専門の金融会社。旧社名はSBIモーゲージ。フラット35の取扱件数で国内トップ。その他、債権回収業務や住宅検索などのサービスも手がける。 |
POデータ
発 表 日 | 2019年2月14日 |
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公募・売出株数 | 国内売出:8,076,600 株 海外売出:5,030,800 株 (OA:1,266,400 株) |
吸収金額(発表日時点) | 国内:191.62 億 程度 海外:103.18 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 2月25日~2月27日 → 2月25日 |
受 渡 日 | 3月5日~3月7日 → 3月5日 |
PO実施の目的 | 大株主のCJP CSM Holdings, L.P.及びSBIホールディングスより保有するアルヒ株式を売却したい旨の意向が確認されたため。 |
引受会社(主幹事) | 野村證券 みずほ証券 UBS証券 |
引受会社(幹事) | SBI証券 大和証券 SMBC日興証券 東海東京証券 |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 2,138 円 |
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仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 2,115 円 |
公 募 価 格 | 2,051 円 |
割 引 率 | –3.03 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 163,300 株 |
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信用残/月平均出来高 | 0.36 倍 |
公募数/月平均出来高 | 51.70 倍 |
買い板 | 10万7千株 程度 |
売り板 | 6万9千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→無し SBI証券→無し |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○19年3月期会社予想(数値は前期比) 営業収益:9.6%増 税引前利益:17.3%増 当期利益:10.5%減 3Q決算時点での進捗度は営業収益が79%、利益が79~80%程度。 |
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自 己 資 本 比 率 | 30.1 % (経営レバレッジ:3.32 ) |
予想PSR(会社予想) | 3.05 倍 |
予想PER(会社予想) | 17.33 倍 |
実 績 P B R | 3.05 倍 |
R O E | 17.6 % |
予 想 配 当 | 44 円 |
配 当 利 回 り | 2.15 % |
配 当 性 向 | 37.2 % |
同業他社との比較 | PER:平均並み PBR:平均並み |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・POについて
17年12月に東証1部へ上場しています。以前はSBIモーゲージの社名で韓国に上場していましたが、15年に外資系ファンドの買収により上場廃止。その後上場先を東証へ変更し、実質再上場を果たしたという経緯をたどっています。
上場後も外資系ファンドが発行株の3割近く、SBIが7%弱を保有していましたが、今回はその大半を売り出す形となります。○業績・指標
業績:近年の業績は順調に伸びています。営業収益・税引前利益は3期連続で増加の見通し。前期に繰延税金資産を計上しており、当期利益は減益の見通しとなっています。指標:同業他社と比較して平均並みのようです。
○見通し
・需給動向:国内売出数は844.28万株、発行株ベースで26.9%とかなり多め。月の平均出来高は13万株ありますが、売出の規模に比べると少ないですね。加えて、アルヒは今でも非貸借銘柄のようです。(てっきり貸借銘柄になっているかと思っていたのですが・・・) 一般信用の取り扱いもなく、株価の調整と流動性の改善は難しそう。現状では条件が悪すぎるため、スルーするのが無難と思われます。・株価動向:上場後数ヶ月は1,500円台をうろついていましたが、昨年5月以降は株価が上昇して8月に3,005円の高値を記録。ただ、その後は調整に入ってしまい、11月には1,700円まで下落。12月以降はやや持ち直し、現在は2,000~2,500円のレンジ相場となっています。ファンドの売り抜け案件であるため、大きな調整は望み薄といった感じでしょうか。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は1%下落。公募価格は52週線よりやや上に位置。
○信用・需給状況:出来高は増えつつありますが、売出を支えきるには微妙か。○見通し:先週までは株価が吊り上がっていましたが、今日は前日比8%下落しており、結果的に調整が進んだ形に。売出価格は2,100円を切ったものの、直近では2,000円付近が底値となっており、52週線も2,000円付近を通過。下値目途を考えると、現状では公募割れのリスクがありそう。
明日以降、再度上昇しないと受渡日のGDに耐えきるのは難しいと思います。非貸借銘柄で売出の規模も大きく、お祈り投資をするには分が悪すぎますね。やはり無難に見送りとなりそうです。
実施結果
始 値 | 1,920 円 ( – 131 円 ) |
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高 値 | 2,060 円 ( + 9 円 ) |
安 値 | 1,920 円 ( – 131 円 ) |
終 値 | 2,050 円 ( – 1 円 ) |
寄付出来高 | 312,000 株 |
寄付出来高/公募数 | 3.86 % |
1日の出来高 | 1,996,800 株 |
- コメント
○寄り付きは特売り気配となり、前日比90円安で取引開始。その後は買い戻される展開となり、10時半頃に2,051円まで上昇。しかし売りに押されて前場は2,000円切った所で終了。後場に入ると再び買い戻しが入り、大引け直前には今日の高値を付けました。結局2,050円で引けています。○寄り付きでは6%超の損失と酷い状態でしたが、さすがに危機感を覚えたのか主幹事が買い支えオペを敢行したようです。前場と後場の2回、売出価格付近まで買いを入れたようで、何とか逃げ場ができた形となりました。ただ、今日の出来高は国内売出分の4分の1しか無く、POの影響が抜けるにはまだ時間が掛かりそうですね。