立会外トレード[価格決定]：RPAホールディングス(6572)

• 18年11月29日、RPAホールディングス(6572)の立会外トレードが発表されました。
  ※立会外トレードはSBI証券のみの取り扱いです。
  
• 18年11月30日、 分売価格が決定されました。

[RPAホールディングス]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド	RPAホールディングス(6572)
上場先	東証マザーズ
信用貸借区分	信用
業種	サービス業
事 業 内 容	事務作業などバックオフィス業務をロボットが代行するRPAサービスを提供。その他、医療人材関連のアドネットワーク事業も展開。 ※RPA＝ロボティック・プロセス・オートメーション

分売データ

発表日	2018年11月29日
分売株数	505,000 株
吸収金額(発表日時点)	18.46 億程度
申込数量	上限 10,000 株
実施予定日	12月3日
実施日	12月3日

株価・分売価格など

発表日終値	3,655 円
実施前日終値	3,710 円
発表日からの騰落率	+1.50 ％
実施2日前 からの騰落率	– ％
分売価格	3,598 円
割引率	–3.02 ％

信用データ

空売り/分売数	– ％
月平均出来高(発表時)	272,000 株 程度
信用残/月平均出来高	0.36 倍
分売数/月平均出来高	1.86 倍
買い板	4万6千株 程度
売り板	15万9千株 程度
一般信用売り取扱	カブドットコム証券→無し  SBI証券→無し

出所：日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業績	○19年2月期会社予想(数値は前期比)  売上高：117.4％増　営業利益：94.7％増  経常利益：89.2％増　純利益：69.8％増  2Q決算時点での進捗度は売上高が40％、利益が37～42％程度。
自己資本比率	52.8 ％  (経営レバレッジ：1.89 )
会社予想PSR(今期)	10.22 倍
会社予想PER(今期)	187.14 倍
実績PBR	44.91 倍
ROE	24.0 ％
予想配当	0 円
配当利回り	0 ％
配当性向	0 ％
同業他社との比較	PER：かなり割高　PBR：かなり割高

出所：決算短信等のデータを元に作成

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点

• 株主優待：無し

• コメント
  ○銘柄・分売について：今年3月にマザーズへ上場しています。
  今期中に東証1部への市場変更申請を行う予定である旨開示を出しており、今回の売出はその一環でしょうか？分売でなく立会外トレードに回ったのは、SBI証券が主幹事だからでしょうか。

  ○業績・指標：近年の業績は目覚ましい勢いで伸びています。今期は7割以上の増収増益の見込み。人手不足や働き方改革の影響もあり、RPAサービスの需要は今後も伸びていきそうです。
  成長性が評価されているためか、指標面では同業他社と比較してかなり割高。PERは200倍近く、PBRは45倍・・・PSRも10倍を超えており、株価に過熱感が見られるようです。

  ○見通し
  ・需給動向：売出数は50.5万株、発行株ベースで1.95％。売出数が多いですが、月の平均出来高が27万株程度あり、流動性には問題なし。ただ信用売りの設定がほぼないので、当日の実需買いがどれだけ入るかにかかっています。超割高の値がさ株ということで即売りが増えやすい事も踏まえると、慎重に判断する必要がありそうです。
  ・株価動向：上場直後に3,998円の高値を付けてからは調整が続き、一時2,200円まで下落。ただ、8月下旬以降は持ち直し、上昇基調に転換。現在は上場直後の高値水準に近づいています。上昇基調は継続中ですが、株価が25日線から10％近く上に乖離しているのが不気味なところ。トレード発表から実施まで間がないので、この水準のまま実施ということになりそうです。

実施前日時点

• コメント
  ○株価動向：株価は発表日以降1.5％上昇。分売価格は25日線から7％上に乖離。
  ○信用・需給状況：前日の出来高は26.15万株で流動性に問題なし。ただ信用売りの設定がないのと、買い板より売り板がかなり多い状態です。朝の気配は確認しておく必要がありそう。

  ○見通し：50万株の売出・超割高・値がさ・信用売りの設定無しと、高リスクの条件が一通り揃ってしまっています。また上下で200円は平気で動くので、文字通りハイリスク・ハイリターンの売出となりそうです。一応朝の気配を確認した上で判断したいですが、買いが少なければ見送りとします。
  直近のチャートを見ると、25日線から10～15％乖離した時に調整が入るようです。今日の終値ベースでは10％程度乖離しており、そろそろ調整が入ってもおかしくはなさそうですが・・・15％乖離で逆算した場合の上値目途は3,900～4,000円程度でしょうか。

実施結果

始　値	3,570 円 ( – 28 円 )
高　値	3,610 円 ( + 12 円 )
安　値	3,500 円 ( – 98 円 )
終　値	3,530 円 ( – 68 円 )
寄付出来高	48,900 株
寄付出来高/分売数	9.68 ％
1日の出来高	461,900 株

• コメント：○寄り付きは特売り気配となり、前日比140円安で取引開始。前場は3,600円前後まで持ち直しますが、後場に入ると見切り売りが出たのか3,500円台前半まで下落しました。結局3,530円で引けています。

  ○前場は分売価格付近で健闘していましたが、後場に入ると崩れました。やはりこの条件で50万株を売り出すのは無理があったと思います・・・残念な結果となりました。