- 17年11月28日、オムロン(6645)の売出(PO)が発表されました。
- 17年12月11日、 売出価格が決定されました。
[オムロン]の詳細・分析
銘柄データ
発 表 日 | 2017年11月28日 |
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銘 柄 | オムロン |
銘 柄 コ ー ド | 6645 |
上 場 先 | 日本:東証1部 海外:フランクフルト |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
業 種 | 電気機器 |
公募・売出株数 | 売出:2,875,000 株 (OA:430,000 株) |
吸収金額(発表日時点) | 230.69 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 12月11日 |
受 渡 日 | 12月19日 |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 6,980 円 |
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仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 6,540 円 |
公 募 価 格 | 6,343 円 |
割 引 率 | –3.01 % |
信用データ
推 定 空 売 り 数 | 682,200 株 |
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空 売 り / 公 募 数 | 20.64 % |
月平均出来高(発表時) | 1,154,700 株 |
信用残/月平均出来高 | 0.22 倍 |
公募数/月平均出来高 | 2.86 倍 |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
予想PER(会社予想) | 22.90 倍 |
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実 績 P B R | 2.72 倍 |
R O E | 11.9 % |
予 想 配 当 | 76 円 |
配 当 利 回 り | 1.20 % |
配 当 性 向 | 27.4 % |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社:三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- 事業内容:制御機器・電子部品・車載電装品などの製造事業が主力。主力製品はセンサー・スイッチなど。血圧計などのヘルスケア機器製造も手がける。
- 業績:
○18年3月期会社予想(数値は前期比)
売上高:7.0%増 営業利益:25.8%増 経常利益:21.4%増 純利益:28.3%増
2Q決算時点での進捗度は売上高が48%、利益が51%程度。
- 指標:同業他社と比較してやや割安か。
- 自己資本比率:68.5% (経営レバレッジ:1.46)
- 株主優待:自社ヘルスケア商品(3月権利、額面は保有株数に応じる。)
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→長期売建有り SBI→5日売建有り
- PO実施の目的:一部株主からの株式売却意向を受け、個人株主に幅広く購入の機会を設けることを目的とする。
- コメント:○今回のPOは三菱東京UFJ銀行・三菱UFJ信託銀行などからの売出となります。
先日のオリンパスのPOと同様、持ち合い株解消の一環として売出が行われるようです。
(現在は自社株買い期間中ですが、POの期間中は自社株買いが行われないとの事)
オムロンは血圧計のメーカーとして有名ですが、実際の稼ぎ頭はセンサー、スイッチなどの制御機器になるんですね。。○前期までは業績が伸び悩み傾向でしたが、今期は2桁増収増益の見込み。
指標的には同業他社よりやや割安という感じで、株価上昇の余地はまだ残されていそうです。○売出数は287万株、金額ベースでは230億と大きいのですが、発行株ベースで見ると1.5%程度となっており、かなり少なめ。
普段の出来高も100万株以上有るので、POの消化には問題なさそうです。
貸借銘柄という事もあり、信用売りが積み上がっていけば好成績も期待できそうでしょうか。
株価は中長期で上昇トレンドが継続中です。需給悪化を嫌気して、一旦株価が下落する可能性はありますが・・・25日線付近が支持線となっている事から、その水準まで下がれば反発する可能性もありそうです。
価格決定日時点
- コメント:○発表日以降、株価が6.3%下げたところで価格決定となりました。
発表日の翌日はそれほど大きく下げなかったのですが、次の日以降から下げる展開となり、今日の時点ではかなり売り込まれた印象です。
株価はすでに25日線を下回っており、公募価格は13週線より少し上の水準です。
ここまで下げればそろそろ反発も・・・と思いたいところですが、最近のPOは値決めの翌日以降もかなり下げる感じとなっているため、明日以降どうなるかは読みづらい感じです。(直近のケースでも、イントラスト・AGS・オリンパス・ダイフクの4銘柄が安定操作の対象となっています。)
公募価格まで下げた後持ち直すケースもありますが、とりあえず明後日までの値動きに注意する必要がありそうです。
実施結果
始 値 | 6,700 円 ( + 357 円 ) |
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高 値 | 6,760 円 ( + 417 円 ) |
安 値 | 6,610 円 ( + 267 円 ) |
終 値 | 6,640 円 ( +297 円 ) |
寄付出来高 | 990,800 株 |
寄付出来高/公募数 | 29.98 % |
1日の出来高 | 2,369,000 株 |
- コメント:○前日とほぼ同値で寄り付き、6,760円まで上げた後は売られる展開に。後場に入るとやや下げ渋り、6,610~6,660円での値動きとなりました。
○今日はあまり冴えない値動きでしたが、期間中は堅調な値動きでした。
寄り付きで処分しても5%超の利益が出ており、好成績のPOとなりました。