- 17年12月1日、愛知銀行(8527)の売出(PO)が発表されました。
- 17年12月11日、 売出価格が決定されました。
[愛知銀行]の詳細・分析
銘柄データ
発 表 日 | 2017年12月1日 |
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銘 柄 | 愛知銀行 |
銘 柄 コ ー ド | 8527 |
上 場 先 | 東証1部 |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
業 種 | 銀行業 |
公募・売出株数 | 売出:652,000 株 (OA:97,800 株) |
吸収金額(発表日時点) | 47.69 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 12月11日 |
受 渡 日 | 12月19日 |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 6,360 円 |
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仮 条 件 | – 3.0 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 5,360 円 |
公 募 価 格 | 5,199 円 |
割 引 率 | –3.00 % |
信用データ
推 定 空 売 り 数 | 169,400 株 |
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空 売 り / 公 募 数 | 22.59 % |
月平均出来高(発表時) | 8,300 株 |
信用残/月平均出来高 | 0.67 倍 |
公募数/月平均出来高 | 90.34 倍 |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
予想PER(会社予想) | 13.75 倍 |
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実 績 P B R | 0.24 倍 |
R O E | 1.8 % |
予 想 配 当 | 90 円 |
配 当 利 回 り | 1.73 % |
配 当 性 向 | 23.8 % |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社:大和証券(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、野村證券、SMBC日興証券、東海東京証券株式会社
- 事業内容:愛知県を地盤とする第2地銀。県内では三菱東京UFJ銀行、名古屋銀行に次いでシェア3位。
- 業績:
○18年3月期会社予想(数値は前期比)
経常利益:24.2%減 純利益:19.1%減
2Q決算時点での進捗度は49%程度。
- 指標:同業他社と比較して平均並み。
- 自己資本比率:7.2% (経営レバレッジ:13.67)
- 株主優待:○株主優遇定期預金(3月権利)
○3,000円相当の優待品(3月権利。1年以上長期保有の株主が対象)
※PO発表と同時に、株主優待の変更が発表されています。
(優待対象の保有株数については、一律で100株以上保有の株主が対象となりました。)
- 板:買いが2万9千株程度、売りが1万7千株程度。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→長期売建有り SBI→無し
- PO実施の目的:株式の分布状況の改善及び流動性の向上を目的とする。
- コメント:○地銀のPOは南都銀行、青森銀行などに続いて今年6件目となります。
(青森銀行は中止となりましたが・・・)
売出人は第2位株主の三菱東京UFJ銀行となっています。同時期にオリンパス、オムロンの株式売出を行っており、こちらも持ち合い株解消の一環となる感じでしょうか。○人口の多い愛知県を地盤とする銀行ですが、マイナス金利政策以降は例に漏れず厳しい経営環境に置かれています。特に今期は20%近い減益の見込みとなっており、業績改善の兆候は見られない感じです。
指標面では近隣の地銀と比べても平均並みと言ったところでしょうか。○地銀POは微妙な感じの成績が多くて人気もあまり無いですが、今回は売出のみとなっており、規模も発行株数の6.8%程度と小さめです。3月に行われた百五銀行のPOは今回と同様に売出のみでしたが、好成績を残していました。1株利益の希薄化は生じないので、株価は下落一辺倒にはならないと見ていますが・・・来週までの株価動向に注目したいと思います。
価格決定日時点
- コメント:発表日以降、株価が15%下げたところで価格決定となりました。
売出としてはそこまで規模が大きくないはずなのですが、株価はだだ下がりとなってしまい、昨年11月以来の安値圏に突入しています。
必要以上に売られている気もしますが、直近でここまで下げた時期がなく、底値のメドが付きにくい感じです。とりあえず、14日以降も公募価格の5,200円付近で留まってくれればいいのですが・・・
(明日明後日は安定操作期間なので、公募価格を下回る事はないと思います。)
実施結果
始 値 | 5,460 円 ( + 261 円 ) |
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高 値 | 5,500 円 ( + 301 円 ) |
安 値 | 5,350 円 ( + 151 円 ) |
終 値 | 5,440 円 ( + 241 円 ) |
寄付出来高 | 226,100 株 |
寄付出来高/公募数 | 30.15 % |
1日の出来高 | 434,700 株 |
- コメント:○寄り付きは前日比20円高でスタート。直後に売られる展開となり、一時5,350円まで下落。ただ、後場に入ると買い戻され、前日終値を挟んでの値動きとなりました。結局、前日と変わらずの5,440円で大引けとなっています。
○値決め以降は堅調な値動きとなり、寄り付きの処分でも5%の利益を確保できる好成績となりました。地合いにもよると思いますが、地銀のPOは売出のみなら積極的に参加する感じでいいのかもしれません。次回以降、同様のケースがあった時の参考にしたいと思います。