- 17年11月21日、ソリトンシステムズ(3040)の立会外分売が発表されました。
- 17年11月29日、 分売価格が決定されました。
[ソリトンシステムズ]の詳細・分析
分売銘柄データ
発表日 | 2017年11月21日 |
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銘 柄 | ソリトンシステムズ |
銘柄コード | 3040 |
上場先 | 東証1部 |
信用貸借区分 | 信用 |
業種 | 情報・通信 |
分売株数 | 360,000 株 |
吸収金額(発表日時点) | 6.41 億程度 |
申込数量 | 上限 300 株 |
実施予定日 | 11月30日 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 1,781 円 |
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実施前日終値 | 1,939 円 |
発表日からの騰落率 | 8.87 % |
実施2日前 からの騰落率 |
–0.05 % |
分売価格 | 1,881 円 |
割引率 | –2.99 % |
信用データ
推定空売り数 | – 株 |
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空売り/分売数 | – % |
月平均出来高(発表時) | 302,400 株 |
信用残/月平均出来高 | 1.67 倍 |
分売数/月平均出来高 | 1.19 倍 |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
会社予想PER(今期) | 50.84 倍 |
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実績PBR | 5.96 倍 |
ROE | 11.7 % |
予想配当 | 10 円 |
配当利回り | 0.53 % |
配当性向 | 27.0 % |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 事業内容:法人向けセキュリティソフトの開発・販売事業が主力。映像伝送システムの開発なども手がける。
- 業績:
○17年12月期会社予想(数値は前期比)
売上高:6.9%増 営業利益:5.6%増 経常利益:5.9%増 純利益:8.3%増
3Q決算時点での進捗度は売上高が72%、利益が94~110%程度。
※利益はすでに進捗率100%に近いですが、今のところ業績予想の修正はないようです。
- 指標:同業他社と比較してやや割高か。
- 自己資本比率:47.0% (経営レバレッジ:2.13 )
- 株主優待:無し
- 板:買いが16万株程度、売りが4万株程度。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→短期売建あり SBI→HYPER空売り有り
- 分売実施の目的:株式の分布状況改善及び流動性の向上を図るため
- コメント:○今月13日に東証2部から1部へ昇格しています。
市場変更の直後であり2部落ちするような要件はないと思いますが・・・株価が高値圏にある事での売出でしょうか。強いて言えば、上限が300株である事から株主数を増やしておく意図もあるのかもしれません。○近年の業績を見ると、15年12月期が赤字になったのを除けば順調に伸びているようです。今期は3Qの時点で利益進捗率が100%に近いのですが、業績予想の修正などは特にありませんでした。順調にいけば業績の上ぶれ余地はかなり残されていると思うのですが、4Qで減益となる要素があるのかはよく分かりませんでした・・・
指標面では割高な感じです。ただ、セキュリティ関連銘柄はPER30~50倍程度の会社が多いので、その水準にはおおむね収まっていると思います。○分売数は36万株とやや多めですが、最近は流動性が高くなっており、月平均出来高が30万株程度あります。分売の消化には問題なさそうです。
ただ、東証1部に昇格した事への好評価や量子コンピューター関連として思惑が向かったようで、株価は1ヶ月足らずで600円近く上昇しています。発表日の11月21日も年初来高値を更新しており、株価に過熱感が見られます。
分売実施までに一旦調整して欲しいところなのですが、今の状況だと「押し目待ちに押し目無し」となる可能性もありそうです・・・
実施前日時点
- コメント:○発表日以降、株価が8.8%上昇したところで分売実施となります。
分売発表前から株価は上昇していましたが、結局発表後も株価は上昇し続け、今日に2,040円の上場来高値を記録しました。
株価はかなり加熱してきており、25日線からも乖離しています。○信用売りは結構入っているようなので、寄り付きでも割れるところまでは行かないと見ています。
ただ、出来高は連日で30万株以上となっており、月平均出来高も38万株に達しています。分売数より出来高の方が多くなっており、ボラティリティも上下で140円程度と大きい状態です。
状況としては今日の力の源HDの分売に似てきており、ザラ場で株価が下げる方向に行き出すとディスカウントが意味をなさなくなる可能性があります。
引き続き上昇基調が続くようであれば大丈夫なのですが、どこかで利益確定のタイミングを伺っている可能性もあるため、処分のタイミングには注意が必要そうです。
実施結果
始 値 | 1,889 円 ( + 8 円 ) |
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高 値 | 1,907 円 ( + 26 円 ) |
安 値 | 1,841 円 ( – 40 円 ) |
終 値 | 1,875 円 ( – 6 円 ) |
寄付出来高 | 158,400 株 |
寄付出来高/分売数 | 44.00 % |
1日の出来高 | 647,100 株 |
- コメント:○分売価格よりやや上で寄り付いた後は売りに押される展開となり、一時1,841円まで下げました。ただ、その後は買い戻されて分売価格を上回る場面も。結局、1,875円で大引けとなっています。
○やはり警戒感が強かったのか売りが多く出てしまい、終値でも分売価格を割れてしまいました。ただ、一日の値幅は66円程度となっており、意外と安定していた感じも受けました。株価調整が続くのか下げ止まるのかは読みづらいですが、下げ基調でもボラティリティが低下していくようなら、次第に株価も安定するのではないかと思います。