PO[価格決定]:シンデン・ハイテックス(3131)

  • 17年11月20日、 シンデン・ハイテックス(3131)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 17年11月29日、 公募価格が決定されました。

[シンデン・ハイテックス]の詳細・分析

銘柄データ

発 表 日 2017年11月20日 
銘 柄  シンデン・ハイテックス 
銘 柄 コ ー ド  3131 
上 場 先 JASDAQスタンダード 
信 用 貸 借 区 分 信用 
業 種  卸売業 
公募・売出株数 新株発行:200,000 株 
自己株処分:190,000 株 
売出:70,000 株 
(OA:69,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 25.84 億 程度 
価 格 決 定 日 11月29日 
受 渡 日 12月7日 

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 4,885 円 
仮 条 件 – 3.5 % ~ – 6.5 % 
価 格 決 定 日 終 値 3,660 円 
公 募 価 格 3,531 円 
割 引 率 –3.52 % 

信用データ

推 定 空 売 り 数 – 株 
空 売 り / 公 募 数 – % 
月平均出来高(発表時) 38,600 株 
信用残/月平均出来高 3.07 倍 
公募数/月平均出来高 13.70 倍 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

予想PER(会社予想) 8.13 倍 
実 績 P B R 1.51 倍 
R O E 18.5 % 
予 想 配 当 130 円(※) 
配 当 利 回 り 3.68 % 
配 当 性 向 29.9 % 

出所:決算短信等のデータを元に作成
※PO発表と同時に配当予想の増額修正を発表しています。

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 引受会社:SMBC日興証券(主幹事)、岡三証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、むさし証券、岩井コスモ証券、静銀ティーエム証券
  • 事業内容:半導体および液晶など電子部品の商社。LGディスプレイなどとの取引が多い。
  • 業績:
    ○18年3月期会社予想(数値は前期比)
    売上高:15.2%増 営業利益:49.1%増 経常利益:109.0%増 純利益:93.2%増
    2Q決算時点での進捗度は売上高が51%、利益が67~71%程度。
  • 指標:PER:同業他社と比較して割安か。 PBR:同業他社と比較して割高か。
  • 自己資本比率:14.8% (経営レバレッジ:6.78)
  • 株主優待:無し
  • 一般信用売り取扱:カブドットコム→無し SBI→HYPER空売り有り
  • PO実施の目的:金融機関からの借入金の返済資金に充当する予定。
  • コメント:○15年3月にJASDAQへ上場しています。
    市場変更の点で見ると、東証1部への昇格は現段階で難しそうですが、東証2部へは行けそうな感じです。

    ○16年3月期までは業績が下り坂でしたが、前期からは業績が持ち直しています。
    世界的な半導体需要の高まりにより、半導体関連の商社であるシンデンも恩恵を受けている形です。2期連続2桁増益の見込み、高ROEとなっており、最近は成長性も評価されていたようです。
    PERは他社と比較してかなり割安感がありますが、PBRは逆に高め。これは自社倉庫を持たないなど、他社と比べて固定資産が少ない事が影響していると思われます。

    ○マイナス要素としては、自己資本比率が非常に低いです。逆数である経営レバレッジも6.78とかなり高め。卸売業は経営レバレッジの高い企業が多い傾向ですが、それにしてもこの数値は高すぎる感じがします。
    運転資金を借入金中心で調達していることは経営課題にも挙げられており、今回のPOはその点を補うためのものと思われます。
    ただ、実施目的が事業拡大ではなく借入金の返済となると、どうしてもネガティブに捉えられがちです。また、希薄度も25%近くとかなり多く、短期的に株価に与えるダメージは大きそうです。
    中長期ではまだ上昇トレンドが継続中ですが、今回のPO発表でトレンドが変わるかどうかを見極める必要があるでしょうか。

価格決定日時点
  • コメント:○発表日以降、株価が25%下落したところで価格決定となりました。
    ちょうど下落率と希薄度が一致しており、そろそろ株価が下げ止まるのではないかという期待はあります。PERも10倍を切っており、割安な水準となっています。
    ただ、今日の終値がすでに13週線付近にあるため、下げた場合の下値メドは26週線付近の3,500円辺りとなりそうでしょうか?

    ○気になるのは半導体関連の銘柄が軟調になっている点です。東京エレクトロンなど半導体主要銘柄やSOX指数との相関性が比較的高いようなので、半導体セクターの売りが止まらないとシンデンにも波及する可能性はありそうです。

実施結果

始 値 3,565 円 ( + 34 円 )
高 値 3,695 円 ( + 164 円 )
安 値 3,540 円 ( + 9 円 )
終 値 3,650 円 ( + 119 円 )
寄付出来高 19,700 株
寄付出来高/公募数 3.72 %
1日の出来高 140,500 株
  • コメント:○昨日の終値の時点では公募割れしていましたが、今日は3,565円で寄り付きました。10時半頃になると急騰し、3,695円まで一気に上昇。一旦利益確定売りが入って下げますが、その後も3,600円以上を維持し、結局3,650円で大引けとなっています。

    ○やはり3,500円付近まで来ると下げ渋るようです。チャート上では反発の兆しも出ているように見えるので、今後の買い戻しに期待したいと思います。

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