PO[価格決定]：日本航空 (9201)

• 20年11月6日、 日本航空(9201)の公募増資(PO)が発表されました。
• 20年11月18日、 公募価格の決定

[日本航空]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド	日本航空 (9201)
上 場 先	東証1部
信 用 貸 借 区 分	貸借(11/10より売り禁)
業　種	空運業
事 業 内 容	大手航空会社。日本の国内線・国際線のシェアはANAに次いで2位。コロナ禍で急激に業績が悪化。

POデータ

発 表 日	2020年11月6日
公募・売出株数	国内公募：60,869,600 株 → 53,369,600 株  海外公募：30,000,000 株 → 37,500,000 株  (OA：9,130,400 株)
吸収金額(発表日時点)	国内：1,290.10 億 程度
価 格 決 定 日	11月18日～11月25日 → 11月18日
受 渡 日	11月26日～12月2日 → 11月26日
PO実施の目的	ポストコロナにおける事業構造見直し、安全・安心の向上及び社会的課題の取り組み加速のための資金並びに有利子負債削減による財務体質の再構築のための資金に充当する予定。
引受会社(主幹事)	大和証券(18,946,600株) みずほ証券(16,010,800株) 三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券(14,303,000株)
引受会社(幹事)	野村證券(2,241,500株) ＳＭＢＣ日興証券(1,120,700株) 岡三証券(373,500株) 東海東京証券(213,400株) SBI証券(160,100株)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値	1,843 円
仮 条 件	– 3.0 ％ ～ – 6.0 ％
価 格 決 定 日 終 値	1,976 円
公 募 価 格	1,916 円
割 引 率	–3.04 ％

信用データ

月平均出来高(発表時)	3,013,000 株
信用残/月平均出来高	2.01 倍
公募数/月平均出来高	23.23 倍
買い板	98万9千株 程度
売り板	88万6千株 程度
一般信用売り取扱	カブドットコム証券→なし  SBI証券→1日売建有り

出所：日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績	○21年3月期会社予想(数値は前期比)  売上高：61.8％～56.7％減　営業利益：赤字転落  経常利益：赤字転落　純利益：赤字転落 2Q決算時点での進捗度は売上高が36％程度。
自 己 資 本 比 率	43.6 ％
予想PSR(会社予想)	1.44 倍
予想PER(会社予想)	– 倍
実 績 P B R	0.88 倍
R O E	– ％
予 想 配 当	– 円
配 当 利 回 り	– ％
配 当 性 向	– ％
同業他社との比較	PER：–　PBR：平均並み

出所：決算短信等のデータを元に作成

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点

• 株主優待：株主割引券(3月、9月権利)

• コメント
  ○銘柄・POについて
  ・日本航空(JAL)が1,700億円規模の増資を発表しています。空運業界はコロナ禍で死活的な状況に追い込まれていましたが、財務関連のニュースについてはANAの方が多い印象でした。ANAは劣後ローンなどで資金を賄い増資を回避する一方、JALの方は増資を行う形に。ただ、増資で調達する資金は負債の返済だけでなく、航空機の入れ替え費用にも充てられるとのことで、必ずしもネガティブな材料だけではないようです。

  ○業績・指標
  ・業績：近年は横ばい傾向でしたが、コロナ禍の影響で前期は大幅減益、今期は巨額の赤字見通し。現状では国内線、国際線の需要が元に戻る見通しは低く、厳しい情勢が続きそうです。

  ・指標：同業のANAと比較してPBRは同程度となっています。

  ○見通し
  ・需給動向：国内のPO総数は6,086.96万株、希薄化比率は29.7％程度。月の平均出来高は300万株程度と、流動性は十分。ただ11/6に注意喚起が発表され、11/9には早くも売り禁になってしまいました。加えて、ファイザー製の新型コロナワクチンが高い有効性を示したと発表され、PTSは急騰しています。
  当初は年初来安値を下回る水準で決まるのではと思っていましたが、現状だと高いところで値決めとなる可能性も出てきそうです。ワクチンの動向や株価の反応など来週まで様子を見たいと思いますが、現状では分が悪いパターンに入りつつある感じでしょうか・・・

  ・株価動向：4月に1,656円まで下落した後は一旦2,500円まで回復する場面があるも、再び下落してしまい、11/6の時点では1,800円台半ばに位置しています。
  チャートを見る限り、株価は新型コロナの感染者数の動向に左右されているようです。中長期では下落基調が続き、直近も感染者数増加により株価が下落していますが、今回のワクチンのニュースを受け株価が反転する可能性もありそうでしょうか。

価格決定日時点

• コメント
  ○株価動向：発表日以降、株価は7.2％上昇。公募価格は25日線付近に位置。
  ○信用状況：空売りは昨日の時点で2割程度入っているようです。

  ○見通し：発表の翌週にファイザーとモデルナから新型コロナワクチンの有効性を示す発表があり、発表日終値より高い水準で値決めとなりました。
  公募価格は1,900円台前半で、25日線付近の水準です。発表日終値より高く、微妙ですね・・・また売り禁で需給も微妙なところに、コロナ関連の材料で株価が乱高下する傾向となっており、思っていたより難しい案件になってしまいました。ワクチンのニュースで中長期の株価の回復に兆しが見えた一方、直近では第３波の襲来で感染者数が増加しており、株価の下押し要因になりつつあります。
  短期的には株価がどちらに転ぶとも言い切れず、難しい状態です。参加する場合でも、リスクの取れる範囲にとどめておく・・・という感じになりそうです。

実施結果

始　値	– 円 ( – 円 )
高　値	– 円 ( – 円 )
安　値	– 円 ( – 円 )
終　値	– 円 ( – 円 )
寄付出来高	– 株
寄付出来高/公募数	– ％
1日の出来高	– 株

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