- 19年11月13日、 イグニス (3689)の立会外分売が発表されました。
- 19年11月21日、 分売価格の決定
[イグニス]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | イグニス (3689) |
---|---|
上場先 | 東証マザーズ |
信用貸借区分 | 信用 |
業種 | 情報・通信 |
事 業 内 容 | スマホ向けアプリの開発・運営が主力。婚活・恋愛のマッチングアプリが主体。 ※ゲームアプリについては主力タイトルをドリコムに譲渡し、事実上撤退する方針。 |
分売データ
発表日 | 2019年11月13日 |
---|---|
分売株数 | 720,000 株 |
吸収金額(発表日時点) | 7.75 億程度 |
申込数量 | 上限 10,000 株 |
実施予定日 | 11月22日~11月26日 |
実施日 | 11月22日 |
分売実施の目的 | 会社の代表者である銭錕氏より、株式の希薄化を生じさせずに当社事業展開の更なる促進と財務体質の改善を目的として、同氏が一定数量の株式を立会外分売により売却し、当該売却資金を当社に対して貸付を行いたいと申し出があったため。 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 1,077 円 |
---|---|
実施前日終値 | 983 円 |
発表日からの騰落率 | –8.73 % |
実施2日前 からの騰落率 |
–2.67 % |
分売価格 | 953 円 |
割引率 | –3.05 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 69,000 株 程度 |
---|---|
信用残/月平均出来高 | 7.77 倍 |
分売数/月平均出来高 | 10.39 倍 |
買い板 | 7万3千株 程度 |
売り板 | 12万1千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→短期売建有り SBI証券→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業績 | ○19年3月期通期決算(数値は18年3月期比) 売上高:14.3%増 営業利益:赤字(縮小) 経常利益:赤字(縮小) 純利益:赤字(縮小) ○20年3月期会社予想(数値は前期比) |
---|---|
自己資本比率 | 56.9 % |
会社予想PSR(今期) | 3.49 倍 |
会社予想PER(今期) | – 倍 |
実績PBR | 6.19 倍 |
ROE | – % |
予想配当 | 0 円 |
配当利回り | – % |
配当性向 | – % |
同業他社との比較 | PER:– PBR:割高か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・分売について
・2014年にマザーズ市場へ上場しています。
18年9月期で、VR事業に伴う巨額の貸倒引当金を引き当てて大幅な損失を出し、経営難の状態に。前期はMSワラントの発行でしのいだようですが、今回は社長の持ち株を分売で売り出し、その資金を会社に貸し付けるという奇策に打って出ました。希薄化を伴わないから既存株主にメリットが・・・と資料で触れられていますが、分売で運転資金を確保するスキームはどうなのよ?という気もしますね。○業績・指標
・業績:近年の業績は不安定でしたが、上記の通り18年9月期に巨額の損失を出したことで経営難に。GC注記も付いています。今期予想は売上高以外非開示となっていますが、9月末の時点で現預金が2億しか無く資金繰りが厳しいようです。また、主力だったゲーム事業はドリコムに譲渡して事実上撤退することになりました。今後は婚活アプリとVR事業に集中することになりますが、まずは資金繰りを安定させないと・・・という感じでしょうか。・指標:同業他社と比べてPBRは割高です。
○見通し
・需給動向:分売数は72万株、発行株ベースで4.91%と多め。月の平均出来高は7万株弱で、流動性の改善が必要そう。ある意味注目される分売となりそうなので、出来高は増える可能性がありますが・・・仕手株なのと、分売の目的からして即売りが増えそうな気もします。当日朝まで様子を見ることになりそうです。・株価動向:17年以降、株価は時々噴くことがあるものの、おおむね下落基調を辿っています。現在は1,000円台後半に位置。
ファンダや財務が悪いので参考程度ですが、今年以降のチャートでは1,000円付近が支持線となっているようです。分売価格が1,000円を下回るようなら多少リスクも軽減できそうでしょうか?
実施前日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は8.7%下落。今日は前日比2.67%下落。分売価格は25日線より11%下へ乖離し、年初来安値(983円)を下回る水準。
○信用・需給状況:前日の出来高は39.61万株。ハイカラはそれなりに在庫があったようです。○見通し:【朝の気配次第、買いが少なければ見送り】
・発表後に株価は調整し、分売価格は年初来安値を下回ってきました。分売数が多いのがネックですが、ハイカラが多く入っているようなら寄り付きでも何とかなるかもしれません。朝の気配を見てから判断したいと思います。・今年は1,000円を割ってもすぐ持ち直す感じでしたが、今日は980円台まで下げてきました。明日以降すぐに1,000円まで戻せば心配ないのですが、もたつくようだと見切る必要は出てくるかもしれません。
始 値 | 953 円 ( ± 0 円 ) |
---|---|
高 値 | 954 円 ( + 1 円 ) |
安 値 | 927 円 ( – 26 円 ) |
終 値 | 931 円 ( – 22 円 ) |
寄付出来高 | 224,700 株 |
寄付出来高/分売数 | 31.21 % |
1日の出来高 | 843,600 株 |
- コメント
○寄り付きは特売り気配となり、前日比30円安で取引開始。前場は950円前後で推移するも、後場に入るとじり安の展開に。大引けにかけては930円を割り込む場面もありました。結局931円で引けています。○分売価格と同値で寄り付き、その後はほぼ分売価格を割れる展開になってしまいました。後場に入ると見切り売りも出たようで、安値引けに近い状態に。ここまで下げてしまうと、1,000円まで戻すのには時間が掛かりそうですね。