- 19年8月27日、巴川製紙所(3878)の立会外分売が発表されました。
- 19年9月3日、 分売価格が決定されました。
[巴川製紙所]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 巴川製紙所(3878) |
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上場先 | 東証1部 |
信用貸借区分 | 貸借 |
業種 | 紙・パルプ |
事 業 内 容 | エレクトロニクス向けのテープや部材の製造、およびトナー(微粒子)の製造が主力。トナー生産はメーカー系を除く独立系専業メーカーの中で世界シェア首位。 |
分売データ
発表日 | 2019年8月28日 |
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分売株数 | 57,400 株 |
吸収金額(発表日時点) | 0.48 億程度 |
申込数量 | 上限 200 株 |
実施予定日 | 9月4日~9月11日 |
実施日 | 9月4日 |
分売実施の目的 | 株式の分布状況の改善及び流動性向上を図るため |
株価・分売価格など
発表日終値 | 835 円 |
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実施前日終値 | 781 円 |
発表日からの騰落率 | –6.47 % |
実施2日前 からの騰落率 |
+0.77 % |
分売価格 | 761 円 |
割引率 | –2.56 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 9,000 株 程度 |
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信用残/月平均出来高 | 1.87 倍 |
分売数/月平均出来高 | 6.04 倍 |
買い板 | 1万7千株 程度 |
売り板 | 1万4千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→なし |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業績 | ○20年3月期会社予想(数値は前期比) 売上高:0.2%増 営業利益:18.2%減 経常利益:18.4%減 純利益:黒字転換 1Q決算時点での進捗度は売上高が22%、利益が–4~–32%程度。 ※1Q決算時に通期予想の下方修正を発表済み。 |
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自己資本比率 | 24.3 % |
会社予想PSR(今期) | 0.24 倍 |
会社予想PER(今期) | 25.68 倍 |
実績PBR | 0.83 倍 |
ROE | 3.2 % |
予想配当 | 25 円 |
配当利回り | 3.29 % |
配当性向 | 84.4 % |
同業他社との比較 | PER:かなり割高か PBR:平均並み |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・分売について
・巴川製紙所は電機向け特殊紙・部材やトナー材料を手がけるメーカーです。製紙会社ということで紙・パルプセクターに分類されていますが、事業の内容からすると外需系のエレクトロニクス部品メーカーと捉えた方が良さそうです。
特段2部落ちするような要件はなく、今回の分売は大株主である取引先などからの売出の可能性が高そうです。○業績・指標
・業績:前期は減収減益に加え、特損が生じて純損益は大幅赤字でした。今期は業績回復を見込んでいましたが、1Qの時点で早くも通期予想の下方修正を発表。半導体向けの部材に強い会社ですが、最近の半導体市況の低迷に加え、円高の影響も受けているようです。・指標:同業他社と比べてPERがかなり割高です。この業態でPER30倍近くはかなり高いですね。
○見通し
・需給動向:分売数は5.74万株、発行株ベースで0.55%と少なめ。月の平均出来高は9千株程度ですが、貸借銘柄ということである程度はカバーできそう。分売数は少ないので分売価格を割れる可能性は低いと思いますが、ベータ値が1.4と高く、損益は地合いに左右されるかもしれません。なおファンダが良くないので、短期主体の取引となりそうです。・株価動向:昨年9月に1,492円の高値を付けた後は下落基調が続いており、現在は800円台で推移。現在の株価は年初来安値に近い水準ですが、円高に弱い外需系&主力商品の不振ということで、買いの手がかりが少ない状態です。今が底値とは言いづらく、手を出すのは難しい感じですね。
実施前日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は6.4%下落。今日は前日比0.77%上昇。分売価格は25日線より11%下に乖離し、年初来安値と同値。
○信用・需給状況:前日の出来高は2.94万株。流動性は改善しており、空売りも2~3割は積み上がっている模様。ただ地合いに左右されやすい銘柄なので、今夜の海外市場を確認する必要はありそうです。○見通し:【地合いが悪くなければ参加予定】
・株価は調整が入り、分売価格は年初来安値と同じ水準に。分売数も少なく、普通の地合いなら一定の利益が見込めそうな感じです。ただ海外市況の動向によっては状況が一変する可能性もあり、念のため朝の相場をチェックしてからの参加とします。・直近は760円台で下げ止まる気配を見せています。市況が悪くなければ、一旦買い戻しが入っても良さそうなところ。価格帯別出来高を見ると800円辺りで出来高が多くなっています。このラインを上抜けすれば上値が軽くなるかも?
実施結果
始 値 | 786 円 ( + 25 円 ) |
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高 値 | 806 円 ( + 45 円 ) |
安 値 | 783 円 ( + 22 円 ) |
終 値 | 787 円 ( + 26 円 ) |
寄付出来高 | 40,600 株 |
寄付出来高/分売数 | 70.73 % |
1日の出来高 | 94,600 株 |
- コメント
○前日比5円高で寄り付き、その後は買い戻されて806円まで上昇。ただ後場に入ると失速してしまい、始値付近まで戻る形となりました。結局787円で引けています。○分売としては何処で売ってもそこそこの利益となり、良い結果だったと思います。ただ1日の値動きとしては行って来いの状態となり、買い戻しの勢いは続かず。この辺はファンダの悪さが響いているのかもしれません。