- 19年8月26日、ベクター(2656)の立会外分売が発表されました。
- 19年9月2日、 分売価格が決定されました。
[ベクター]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | ベクター(2656) |
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上場先 | JASDAQスタンダード |
信用貸借区分 | 信用 |
業種 | 小売業 |
事 業 内 容 | ソフトバンク携帯のアプリ取り放題サービス「App Pass」の運用受託と、オンラインソフトウェアの販売が主力。前期まで主力事業だったオンラインゲーム開発は他社へ譲渡して5月に撤退。 |
分売データ
発表日 | 2019年8月26日 |
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分売株数 | 650,800 株 |
吸収金額(発表日時点) | 2.28 億程度 |
申込数量 | 上限 10,000 株 |
実施予定日 | 9月3日~9月5日 |
実施日 | 9月3日 |
分売実施の目的 | 大株主であるヤフー株式会社より、一定数量の株式を立会外分売により売却したいと申し出があり、発行会社として株式の分布状況の改善および流動性の向上を図られると判断したため。 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 351 円(※) |
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実施前日終値 | 290 円 |
発表日からの騰落率 | –17.38 % |
実施2日前 からの騰落率 |
–3.01 % |
分売価格 | 282 円 |
割引率 | –2.76 % |
※正午発表のため、午前の終値を掲載しています。
信用データ
月平均出来高(発表時) | 118,000 株 程度 |
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信用残/月平均出来高 | 6.90 倍 |
分売数/月平均出来高 | 5.49 倍 |
買い板 | 8万株 程度 |
売り板 | 14万5千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業績 | ○20年3月期2Q会社予想(数値は前期比) 売上高:6.5%増 営業利益:黒転 経常利益:黒転 純利益:黒転 ※通期予想は現時点で非開示。 |
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自己資本比率 | 65.4% |
会社予想PSR(今期) | 3.99 倍 |
会社予想PER(今期) | 93.19 倍 |
実績PBR | 3.60 倍 |
ROE | 3.9 % |
予想配当 | 0 円 |
配当利回り | 0 % |
配当性向 | 0 % |
同業他社との比較 | PER:超割高 PBR:超割高 |
出所:決算短信等のデータを元に作成
※通期予想非開示のため、上記数値は2Q時点での値を2倍としたもので算出。
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・分売について
・先月に続いての分売となります。
今回も売出人はヤフーとなっており、これで持ち株の全株を放出することになるようです。
ソフトバンクグループの資本政策の一環か、ベクター側が子会社化を懸念したのかは不明ですが、いずれにしてもヤフーの持ち株売却でソフトバンクの子会社からは外れることになります。○業績・指標
・業績:かつてはオンラインソフトウェアの販売で有名でしたが、近年はオンラインゲームの開発が主力事業でした。そのオンラインゲーム事業が不振でかなり厳しい経営状態でしたが、5月にゲーム事業から撤退。代わってソフトバンクから「App Pass」の運用業務を受託することで業績が回復。久々に2Q予想が黒字転換となる見通しです。・指標:同業他社と比べてかなり割高です。
○見通し
・需給動向:分売数は65.08万株、発行株ベースで4.65%と多め。月の平均出来高は11.85万株程度で、前回よりは流動性が改善していますが、短期間で10%近くの株式を放出することになり、需給悪化で上値が重くなる可能性は否めません。前回も冴えない結果ですし、無理して申し込む必要はない気もします。・株価動向:前回の分売後は350円台を何とか維持していましたが、今回の分売発表で350円を割り込む状態に。3月以降では325円が支持線となっており、分売価格がこの水準より下なら多少はリスクも減るでしょうか。
実施前日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は17.38%下落。今日は前日比3%下落。分売価格は25日線から19%下に乖離し、1月以来の安値圏に位置。
○信用・需給状況:前日の出来高は13.84万株。流動性はやや不足気味か。朝の気配を要確認となります。○見通し:【朝の気配次第、買いがよほど多くなければ見送り】
・発表日以降、6営業日連続の陰線となり、分売価格は300円を大きく切る水準に。1回目の分売後のチャートを見ると上値が重そうな感じでした。この状態でさらに株式を放出するとなると、やはり上値の重い状態は継続しそうな気がします。一応朝の気配を見たいと思いますが、前回の結果が悪いこともあり、よほど買いが多くなければ見送りとします。・1回目の分売発表後からは株価が3割近く下落しています。1月以来の安値ではありますが、すぐの買い戻しを期待するのは難しそうでしょうか?いずれは反発すると思いますが・・・
実施結果
始 値 | 277 円 ( – 5 円 ) |
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高 値 | 283 円 ( + 1 円 ) |
安 値 | 275 円 ( – 7 円 ) |
終 値 | 283 円 ( + 1 円 ) |
寄付出来高 | 162,600 株 |
寄付出来高/分売数 | 24.98 % |
1日の出来高 | 435,300 株 |
- コメント
○寄り付きは特売り気配となり、前日比13円安で取引開始。その後は徐々に買い戻される展開となりました。結局283円の高値引けとなっています。○寄り付きは分売価格を割れるも、前回とは異なり終日買い戻される展開に。上値は重そうですが、陽線で引けたのは良かったと思います。さすがに270円台まで下げると、それなりに買いも入ってくるようです。