- 19年7月26日、ベクター(2656)の立会外分売が発表されました。
- 19年8月3日、 分売価格が決定されました。
[ベクター]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | ベクター(2656) |
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上場先 | JASDAQスタンダード |
信用貸借区分 | 信用 |
業種 | 小売業 |
事 業 内 容 | ソフトバンク携帯のアプリ取り放題サービス「App Pass」の運用受託と、オンラインソフトウェアの販売が主力。前期まで主力事業だったオンラインゲーム開発は他社へ譲渡して5月に撤退。 ※6月より筆頭株主であるソフトバンクの子会社になっています。 |
分売データ
発表日 | 2019年7月26日 |
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分売株数 | 700,300 株 |
吸収金額(発表日時点) | 60.23 億程度 |
申込数量 | 上限 10,000 株 |
実施予定日 | 8月5日~8月7日 |
実施日 | 8月5日 |
分売実施の目的 | 株主より一定数量の株式を立会外分売により売却したいと申し出があり、発行会社として株式の分布状況の改善および流動性の向上を図られると判断したため。 ※約定結果によっては「親会社及びその他の関係会社の異動」が発生する可能性があります。 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 430 円 |
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実施前日終値 | 370 円 |
発表日からの騰落率 | –13.95 % |
実施2日前 からの騰落率 |
–3.39 % |
分売価格 | 359 円 |
割引率 | –2.97 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 55,000 株 程度 |
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信用残/月平均出来高 | 9.57 倍 |
分売数/月平均出来高 | 12.73 倍 |
買い板 | 7万7千株 程度 |
売り板 | 10万4千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業績 | ○20年3月期2Q会社予想(数値は前期比) 売上高:6.5%増 営業利益:黒転 経常利益:黒転 純利益:黒転 ※分売と同時に2Q予想の上方修正を発表。 通期予想は現時点で非開示。 |
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自己資本比率 | 65.4% |
会社予想PSR(今期) | 5.08 倍(※) |
会社予想PER(今期) | 118.64 倍(※) |
実績PBR | 4.58 倍(※) |
ROE | 3.9 % |
予想配当 | 0 円 |
配当利回り | 0 % |
配当性向 | 0 % |
同業他社との比較 | PER:かなり割高 PBR:かなり割高 |
出所:決算短信等のデータを元に作成。
上記数値は2Q時点での値を2倍としたもので算出。
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・分売について
・2011年以来、およそ8年ぶりの分売となります。
6月にヤフーがソフトバンクの子会社となっていますが、両社のベクター株保有比率が50%を超過したことに伴い、ベクターもソフトバンクの子会社となりました。
ヤフーとソフトバンクが持ち株を放出することは考えづらいため、第2位株主である社長さんからの売り出しとなるようです。→実施の開示を見ると、ソフトバンクかヤフーから放出の可能性もありそうです。
○業績・指標
・業績:かつてはオンラインソフトウェアの販売で有名でしたが、近年はオンラインゲームの開発が主力事業でした。13年度以降は減収・赤字が続いており、かなり厳しい経営状態だったようです。ただ、5月にオンラインゲーム事業から撤退し、ソフトバンクから「App Pass」の運用業務を受託することで、業績が回復。久々に2Q予想が黒字化になる見通しが発表されています。・指標:同業他社と比べてかなり割高です。黒字化したといっても数千万程度のため、業績が回復軌道に乗るかは様子を見る必要がありそうです。今回の黒字はソフトバンクによる救済みたいな所もあるので・・・
○見通し
・需給動向:分売数は70.03万株、発行株ベースで5%。月の平均出来高は5.5万株程度しかなく、流動性の改善が必要そう。ただ、低位株なのと黒転予想が発表されたため、しばらくは注目を集めるかもしれません。仕手株化して株価が吊り上がり過ぎると分が悪くなりそうですが。・株価動向:昨年末に240円まで下落した後は上昇基調に転換。直近は325~400円のレンジで動いていました。ただ1Q決算発表日の今日は9%上昇し、レンジを上抜け。現状で25日線から16%上に乖離しており、過熱感が見られます。分売実施までに300円代後半へ調整して欲しい所ですが、どうなるでしょうか。
実施前日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は13.95%下落。今日は前日比3.3%下落。分売価格は25日線から5%下に乖離。
○信用・需給状況:前日の出来高は18.97万株。流動性は改善傾向ですが、ちょっと物足りないかも。朝の気配を要チェックとなりそうです。○見通し:【朝の気配次第、買いが少なければ見送り】
・発表日からは調整が進んでおり、分売価格は360円を切る水準。短期的には反発を見込めそうな所だと思います。ただ、昨日今日と米国市場が荒れています。夜間の先物も調子が悪く、アトラエ同様買いが入りづらい可能性もありそうです。低位株なので損失はたかが知れてると思いますが、一応朝の気配を見た上で判断したいと思います。・チャート上ではちょうど65日線にタッチしている状態です。ただ直近は325円まで下げているので、300円代後半が底値とも言いづらい感じ。どちらに動くかは週明けの地合い次第となりそうです。
実施結果
始 値 | 360 円 ( + 1 円 ) |
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高 値 | 360 円 ( + 1 円 ) |
安 値 | 347 円 ( – 12 円 ) |
終 値 | 347 円 ( – 12 円 ) |
寄付出来高 | 183,200 株 |
寄付出来高/分売数 | 26.16 % |
1日の出来高 | 438,200 株 |
- コメント
○前日比10円安で寄り付き、その後は地合い悪化に伴ってじり安の展開となりました。結局347円の安値引けで取引を終えています。○かろうじて分売価格より上で寄り付いたものの、その後は為す術無しの状態でした。なお、売出人はヤフーでした。これでベクターはソフトバンクの子会社ではなくなるため意外でしたが、アスクルの騒動の影響もある感じでしょうか?