PO[価格決定]:スシローグローバルホールディングス(3563)

  • 19年6月18日、スシローグローバルホールディングス(3563)の売出(PO)が発表されました。
  • 19年6月26日、 売出価格が決定されました。

[スシローグローバルホールディングス]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド スシローグローバルホールディングス(3563) 
上 場 先 東証1部 
信 用 貸 借 区 分 貸借(6/21より貸株注意喚起6/24より売り禁) 
業 種 小売業 
事 業 内 容 回転寿司チェーン「スシロー」を全国展開。店舗数は500を超え、業界トップ。元気寿司との経営統合はお蔵入りに。

POデータ

発 表 日 2019年6月18日 
公募・売出株数 売出:6,600,000 株 
(OA:990,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 579.88 億 程度 
価 格 決 定 日 6月26日~7月1日 → 6月26日 
受 渡 日 7月4日~7月10日 → 7月4日 
PO実施の目的 神明ホールディングス及び元気寿司との3社による資本業務提携契約の解消を受けて、神明ホールディングスより株式の一部を売却したい旨の意向を確認したため。
引受会社(主幹事) SMBC日興証券
引受会社(幹事) みずほ証券
野村證券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 7,640 円 
仮 条 件 – 3.0 % ~ – 5.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 5,990 円 
公 募 価 格 5,810 円 
割 引 率 –3.01 % 

信用データ

月平均出来高(発表時) 124,000 株 
信用残/月平均出来高 0.75 倍 
公募数/月平均出来高 52.88 倍 
買い板 8万9千株 程度 
売り板 13万1千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→なし 
SBI証券→15日売建有り

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○19年9月期会社予想[IFRS](数値は前期比) 
売上高:10.1%増 営業利益:7.2%増 
税引前利益:7.1%増 当期利益:1.0%減 
2Q決算時点での進捗度は売上高が50%、利益が61~62%程度。
自 己 資 本 比 率 32.5 % 
予想PSR(会社予想) 0.88 倍 
予想PER(会社予想) 21.31 倍 
実 績 P B R 3.94 倍 
R O E 18.5 % 
予 想 配 当 85 円 
配 当 利 回 り 1.46 % 
配 当 性 向 31.2 % 
同業他社との比較 PER:割安か PBR:割高か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:優待割引券、平日限定割引券(9月、3月権利。額面は保有株数に応じる)
  • コメント
    ○銘柄・POについて
    スシローGHDは回転寿司業界で国内トップの企業です。17年3月に再上場し、同年9月には米穀卸大手の神明HDと、神明HDが筆頭株主である元気寿司との資本業務提携を発表していました。元気寿司との経営統合を視野に入れた提携でしたが、海外進出などの戦略の違いを埋められなかったようで、提携の解消が発表されました。
    今回は提携解消に伴い、神明HDが持ち株の3分の2を売り出す形になります。

    ○業績・指標
    ・業績:近年の業績は順調に伸びています。今期は当期利益を除いて増収増益の見通し。通期予想は市場予想を下回っていますが、2Q決算はコンセンサス値を上回りました。順調にいけば、業績の上ぶれを期待できそうでしょうか。

    ・指標:同業他社と比較して割高のようです。

    ○見通し
    ・需給動向:PO総数は660万株、発行株ベースで26.16%とかなり多め。月の平均出来高は12万株程度しかなく、流動性の改善が必須です。貸借銘柄とはいえ、この規模では空売りが相当積み上がらないと厳しい気がします。
    また、スシローは海外進出が弱く、その辺を元気寿司との統合で埋めるアイデアだったと思うのですが、統合がお蔵入りになったことで戦略の見直しを余儀なくされそう。それに加えて需給悪化を見越した下げも予想され、今回の売出で株価がポジティブに反応するかは微妙なところです。値決めまで様子を見たいと思いますが、現時点では分が悪いと見ています。

    ・株価動向:上場時は3,500円台で推移していましたが、資本業務提携の話が出た後からは上昇基調を辿っています。直近で7,800円台まで上昇し、株価は上場時の2倍以上となりました。ただ、提携話が破談となったことで株価がどう反応するか見極めることになりそうです。株価が6,000円ぐらいまで調整すればさすがに短期的な反発も期待できると思いますが、どうなるでしょうか。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は21.6%下落。売出価格は25日線より20%下へ乖離。
    ○信用状況:空売りは昨日の時点で売出数の3割近く入っているようです。

    ○見通し:今週から売り禁となってしまいましたが、その後も調整は続き、株価は20%超下落しました。売出価格は1月下旬以来の安値となっています。
    空売りは現時点でもそこそこ入っており、直近でかなり調整が進んだことから、条件としてはかなり良くなったと思います。指標を見てもPER20倍台まで低下しているため、派手に割れる可能性は低そうでしょうか?ただ売り禁でこれ以上空売りの積み上がりが期待できないため、明日以降の株価上昇が必要となります。6,250円ぐらいまで戻せば、受渡日でも何とかなりそうでしょうか。

実施結果

始 値 6,260 円 ( + 450 円 )
高 値 6,590 円 ( + 780 円 )
安 値 6,190 円 ( + 380 円 )
終 値 6,580 円 ( + 770 円 )
寄付出来高 1,619,900 株
寄付出来高/公募数 24.54 %
1日の出来高 4,110,100 株
  • コメント
    ○前日比70円安で寄り付き、前場にかけては前日終値付近で推移。後場に入ると買い戻しのペースが速まり、6,500円台を回復しました。結局6,580円で引けています。

    ○受渡日でもGDは起こらず、ハイペースで買い戻されました。寄り付きでも7.75%の利益を叩き出す好成績となっています。串カツ田中の時と同様、値決めまでに2割近く下がったこと、売り禁の前に空売りがしっかり入ったことが要因でしょうか。

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