- 19年5月27日、阪神内燃機工業(6018)の立会外分売が発表されました。
- 19年6月4日、 分売価格が決定されました。
[阪神内燃機工業]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 阪神内燃機工業(6018) |
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上場先 | 東証2部 |
信用貸借区分 | 信用 |
業種 | 輸送用機器 |
事 業 内 容 | 船舶用エンジン・推進装置のメーカー。内航船向け部品が主体。 ※内航船:国内の貨物輸送のみに使用される船。 |
分売データ
発表日 | 2019年5月27日 |
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分売株数 | 35,000 株 |
吸収金額(発表日時点) | 0.71 億程度 |
申込数量 | 上限 700 株 |
実施予定日 | 6月5日~6月7日 |
実施日 | 6月5日 |
分売実施の目的 | 株式の流動性向上および株主数増加を図るため。 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 2,020 円 |
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実施前日終値 | 1,981 円 |
発表日からの騰落率 | –1.93 % |
実施2日前 からの騰落率 |
–0.90 % |
分売価格 | 1,931 円 |
割引率 | –2.52 % |
信用データ
月平均出来高(発表時) | 1,000 株 程度 |
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信用残/月平均出来高 | 0.67 倍 |
分売数/月平均出来高 | 29.17 倍 |
買い板 | 1千株 程度 |
売り板 | 3千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→なし SBI証券→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業績 | ○19年3月期通期決算(数値は18年3月期比) 売上高:11.8%減 営業利益:3.8%増 経常利益:2.0%増 純利益:2.5%増 ○20年3月期会社予想(数値は前期比) |
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自己資本比率 | 60.9 % |
会社予想PSR(今期) | 0.54 倍 |
会社予想PER(今期) | 12.40 倍 |
実績PBR | 0.50 倍 |
ROE | 4.0 % |
予想配当 | 40 円 |
配当利回り | 2.07 % |
配当性向 | 25.7 % |
同業他社との比較 | PER:平均並み PBR:割高か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・分売について
・阪神内燃機工業は船舶用エンジンのメーカーです。
分売の目的は流動性向上と株主数増加となっていますが、上限700株なので株主数を増やせるような感じでも無さそう。また、昨年9月の時点で株主数が873名となっており、1部昇格の見込みは無し。市場変更を意図した分売ではないようです。○業績・指標
・業績:近年の業績はパッとせず、16年3月期をピークに減益傾向。前期は2桁の減収、微かに増益でしたが、今期は減収、2桁減益の見通し。ただ、期初で減益見通しを出しておき、決算発表前の4月に上方修正を出すパターンが多いようです。
内航船は「自国船籍の船舶のみ、船員も自国民に限る」というカボタージュ制度が取られており、外国人を雇えず船員の高齢化と人手不足に陥っています。事業者も減少傾向にあるとのことで、部品メーカーにとっても先行きが見通しづらい構造のようです。・指標:同業他社と比べてPERは平均並み、PBRは割高といった感じ。
PERは12倍台ですが、他社も業績がいまいちな中では割安と言いづらいかも。○見通し
・需給動向:分売数は3.5万株、発行株ベースで1.09%。分売数は少ないですが、月の平均出来高が1千株と過疎株の状態。板も飛び飛びのため、流動性が相当改善しないと厳しそう。また、同業他社と比べて割安でもなく、現状ではファンダも良くありません。加えて先行きが明るくない業界なので、買いが入るかは疑問なところ。現状では見送りとなる可能性が高そうです。・株価動向:昨年7月までは上昇基調で2,490円の高値を付けましたが、それ以降はレンジ相場に入っている模様。直近は1,900~2,100円のレンジ内で動いているようです。
なお、ティックが飛び飛びのためか、時として200~300円以上動く日があります。流動性リスクを受けそうな点には注意が必要そうです。
実施前日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は1.9%下落。今日は前日比約0.9%下落。分売価格は25日線よりやや下に位置。
○信用状況:今日の出来高は400株・・・ハイカラの設定もあったはずですが、この出来高だと在庫は数百株しかなかったのかも?空売りの買い戻しは期待できそうにないです。○見通し:【見送り】
・表面上では2.5%引きですが、大引け時点での最良買い気配が1,962円のため、実質1.5%引きの状態に。また、前日でも出来高が400株しか無く、流動性が皆無といった感じです。さすがにこの需給状況では厳しそうなので、無難に見送りとします。・指標的にはバリュー株の位置づけですが・・・ファンダが良くなく、業界の構造的な問題も考えると、買っても報われる可能性は低そうでしょうか。即売り派が回避すればワンチャンスあるかもしれないですが、リスクを取ってまで参加する必要性も薄そうです。
実施結果
始 値 | 1,920 円 ( – 11 円 ) |
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高 値 | 1,941 円 ( + 10 円 ) |
安 値 | 1,916 円 ( – 15 円 ) |
終 値 | 1,916 円 ( – 15 円 ) |
寄付出来高 | 4,700 株 |
寄付出来高/分売数 | 13.43 % |
1日の出来高 | 11,100 株 |
- コメント
○寄り付きは特売り気配となり、前日比60円安で取引開始。直後に1,941円まで買い戻されましたが、1日の大半は1,920~1,930円の間で膠着する展開に。引けにかけては売りに押され、結局1,916円の安値引けで取引を終えています。○即売り派の多くは回避した模様ですが、それでも需給バランスが崩れて分売価格を割れてしまいました。1,900円を割れなければ大丈夫そうですが、明確に割り込むようだとしんどい展開になりそうです。