- 18年11月30日、田中化学研究所(4080)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 18年12月11日、 公募価格が決定されました。
[田中化学研究所]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 田中化学研究所(4080) |
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上 場 先 | JASDAQスタンダード |
信 用 貸 借 区 分 | 信用 |
業 種 | 化学 |
事 業 内 容 | リチウムイオン電池、ニッケル水素電池など二次電池向け正極材料の製造が主力。住友化学のグループ会社。 |
POデータ
発 表 日 | 2018年11月30日 |
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公募・売出株数 | 公募:3,211,200 株 (OA:481,600 株) ※公募の他、住友化学への第三者割当増資(3,707,200株)も実施。 |
吸収金額(発表日時点) | 42.06 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 12月11日~12月14日 → 12月11日 |
受 渡 日 | 12月19日~12月25日 → 12月19日 |
PO実施の目的 | リチウムイオン電池向け製品生産設備に係る設備資金へ充当予定。 |
引受会社(主幹事) | SMBC日興証券(2,729,600株) |
引受会社(幹事) | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(321,100株) 野村證券(160,500株) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 1,139 円 |
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仮 条 件 | – 4.0 % ~ – 6.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 1,003 円 |
公 募 価 格 | 962 円 |
割 引 率 | –4.09 % |
信用データ
空 売 り / 公 募 数 | – %(価格決定日) → – %(受渡日前日) |
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月平均出来高(発表時) | 76,000 株 |
信用残/月平均出来高 | 7.91 倍 |
公募数/月平均出来高 | 48.53 倍 |
買い板 | 3万3千株 程度 |
売り板 | 5万5千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→無し SBI証券→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○19年3月期会社予想(数値は前期比) 売上高:54.1%増 営業利益:52.1%減 経常利益:47.9%減 純利益:56.0%減 2Q決算時点での進捗度は売上高が51%、利益が62~70%程度。 |
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自 己 資 本 比 率 | 44.6 % (経営レバレッジ:2.24 ) |
予想PSR(会社予想) | 0.85 倍 |
予想PER(会社予想) | 93.13 倍 |
実 績 P B R | 3.24 倍 |
R O E | 3.5 % |
予 想 配 当 | 0 円 |
配 当 利 回 り | 0 % |
配 当 性 向 | 0 % |
同業他社との比較 | PER:かなり割高 PBR:かなり割高か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:無し
- コメント
○銘柄・POについて:田中化研は2次電池用の正極材料専業メーカーです。
16年8月に住友化学の子会社となっています。17年度まで業績が赤字続きとなっており、経営状態があまり良くなかったようです。
今回の増資は生産設備の増強が目的となっており、ポジティブな増資となる感じです。○業績・指標:上記の通り、17年度までは赤字が続いている状態でしたが、前期は車載向け電池用の需要が伸び、業績が急回復して黒字に転換。ただ、今期は原材料などのコスト増を価格に転嫁しきれず減益の見通しとなっています。
指標面では同業他社と比較してかなり割高です。化学セクターでPER100倍超は高すぎですね・・・○見通し
・需給動向:PO総数は321.12万株、発行株ベースで14.57%。増資による希薄化比率は第三者割当分も含めると29.2%となり、かなり大規模の増資となります。月の平均出来高は7万株となっており、流動性の改善が必要と思われます。週明けの株価動向と合わせて注視する必要がありそうです。
・株価動向:年初に2,395円の高値を付けた後は下落基調に。7月に1,000円付近まで下げた後は持ち直しますが、先月から再び調整に入って1,000円を割れる状態に。ただ、その後はやや戻して現在は1,100円台に位置しています。1,000円を切ったところでは下げ渋る感じを見せており、その辺で値決めとなれば何とかなりそうでしょうか。
なお、田中化研は2次電池関連ということで、テスラ関連銘柄でもあります。テスラ社に何かニュースが出た場合は思惑で影響を受ける場合があり、頭に入れておく必要がありそうです。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は11.9%下落。公募価格は年初来安値よりやや上に位置。○見通し:株価は1,000円付近まで調整が進み、公募価格は年初来安値950円に近い水準です。年初以降で1,000円を下回ったのは直近の2回のみとなっており、900円台後半ではそこそこ買いが入るようなので何とかなりそうでしょうか?ただ流動性は改善しておらず、受渡日はGDが予想されます。受渡前日までに1,000円台を維持してないと、当日の寄り付きは厳しくなりそうです。
実施結果
始 値 | 867 円 ( – 95 円 ) |
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高 値 | 889 円 ( – 73 円 ) |
安 値 | 826 円 ( – 136 円 ) |
終 値 | 844 円 ( – 118 円 ) |
寄付出来高 | 70,700 株 |
寄付出来高/公募数 | 1.91 % |
1日の出来高 | 412,400 株 |
- コメント:○寄り付きは特売り気配となり、前日比32円安で取引開始。前場は840~889円の間で上下に振られながらも880円台を回復。ただ後場に入ると失速し、値を崩す展開に。14時以降はさらに値を下げ、一時826円まで下落しました。結局844円で引けています。
○先週までは1,000円台を維持していましたが、今週に入ると公募割れの状態に・・・受渡日の寄り付きでは10%近い損失になってしまいました。新興市場の地合いが悪く、買いが入らない状態が続いています。市場環境が好転しないと、非貸借のPOはちょっと厳しい感じですね。