- 18年11月12日、 カナモト (9678)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 18年11月21日、 公募価格が決定されました。
[カナモト]の詳細・分析
銘柄データ
| 銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | カナモト (9678) |
|---|---|
| 上 場 先 | 東証1部 |
| 信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
| 業 種 | サービス業 |
| 事 業 内 容 | 建機のレンタル事業が主力。その他、鉄鋼製品の販売、パソコンなど情報通信機器のレンタルも手がける。 |
POデータ
| 発 表 日 | 2018年11月12日 |
|---|---|
| 公募・売出株数 | 新株発行：2,250,000 株 自己株処分：750,000 株 (OA：450,000 株) |
| 吸収金額(発表日時点) | 142.14 億 程度 |
| 価 格 決 定 日 | 11月20日～11月27日 |
| 受 渡 日 | 11月29日～12月5日 |
| PO実施の目的 | 割賦取引等によるレンタル用資産の取得に関わる割賦債務等の返済資金の一部に充当予定。 |
| 引受会社(主幹事) | 野村證券 |
| 引受会社(幹事) | 大和証券 三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券 みずほ証券 上光証券 |
株価・公募価格など
| 発 表 日 終 値 | 4,120 円 |
|---|---|
| 仮 条 件 | – 3.0 ％ ～ – 5.0 ％ |
| 価 格 決 定 日 終 値 | 3,390 円 |
| 公 募 価 格 | 3,288 円 |
| 割 引 率 | –3.01 ％ |
信用データ
| 空 売 り / 公 募 数 | 11.91 ％(価格決定日) → 26.48 ％(受渡日前日) |
|---|---|
| 月平均出来高(発表時) | 121,000 株 |
| 信用残/月平均出来高 | 0.67 倍 |
| 公募数/月平均出来高 | 28.44 倍 |
| 買い板 | 7万1千株 程度 |
| 売り板 | 15万9千株 程度 |
| 一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→長期売建有り SBI証券→15日売建有り |
出所：日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
| 業 績 | ○18年10月期会社予想(数値は前期比) 売上高：2.2％増 営業利益：4.0％増 経常利益：1.3％増 純利益：1.4％増 3Q決算時点での進捗度は売上高が77％、利益が78％程度。 |
|---|---|
| 自 己 資 本 比 率 | 39.0 ％ (経営レバレッジ：2.40 ) |
| 予想PSR(会社予想) | 0.79 倍 |
| 予想PER(会社予想) | 11.70 倍 |
| 実 績 P B R | 1.29 倍 |
| R O E | 11.1 ％ |
| 予 想 配 当 | 60 円 |
| 配 当 利 回 り | 1.82 ％ |
| 配 当 性 向 | 19.5 ％ |
| 同業他社との比較 | PER：やや割高か PBR：割高か |
出所：決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待：北海道特産品(10月権利：1,000株以上保有で対象)
- コメント
○銘柄・POについて：カナモトは北海道に本社を置く建機レンタル大手です。
増資の資金用途は債務の返済資金に充当するためのようで、あまりポジティブな増資ではないようです。○業績・指標：前期は過去最高益を更新。今期は横ばいといった感じですが、進捗率は順調のようです。
指標面では同業他社と比較してやや割高。○見通し
・需給動向：PO総数は300万株、発行株ベースで9.56％。自己株処分も含めた希薄化比率は9.8％となっています。規模もそれほど大きいわけではなく、地合い悪化や売り禁などにならなければ期間中は安定した値動きを期待できそうでしょうか。
・株価動向：直近の株価は3,600～4,150円のレンジで動いており、先月に年初来高値を記録しています。希薄化比率を考慮した株価は3,700円程度となっており、3,600～3,700円辺りまで下げると、短期的な反発も期待できそうでしょうか。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向：発表日以降、株価は17.7％下落。公募価格は200日線から下へ乖離。
○信用状況：空売りは多少入っているようです。○見通し：株価はかなり調整が進み、希薄化比率の2倍近い水準まで下げました。7月以降は3,300円付近が支持線となっているようで、チャートを見た感じでは大きな公募割れの可能性は低いと見ています。ただ直近の地合いが悪化しており、楽観視できないのが現状でしょうか。3,300円をはっきり下回るようだと、3,200円付近が次の底値目途になりそうです。
実施結果
| 始 値 | 3,340 円 ( + 52 円 ) |
|---|---|
| 高 値 | 3,380 円 ( + 92 円 ) |
| 安 値 | 3,310 円 ( + 22 円 ) |
| 終 値 | 3,350 円 ( + 62 円 ) |
| 寄付出来高 | 905,100 株 |
| 寄付出来高/公募数 | 26.23 ％ |
| 1日の出来高 | 1,750,700 株 |
- コメント：○前日終値と同値で寄り付き、その後は3,310～3,380円のレンジで動く展開となりました。結局3,350円で引けています。
○価格帯を考慮すると思ったほど上下が無く、受渡日にしては静かな展開となりました。3,300円付近で下げ渋っているようなので、当面公募割れの可能性は低くなったでしょうか。